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お隣の村(片道10日!)と交流開始

※ドックス村までの行程日数を10日に直しました。

ドックス村に着いた翌朝、私とバーモント村長、リナの3人はピーグルの案内でドックス村のドーバル村長の家に招かれた。


「アナホルト様、この度はピーグル達狩猟隊を助けていただき、ありがとうございました」とドーバル村長が礼を言う。

「それに加えて、魔石や素材までご提供頂けるとは。しかも、オーガの魔石や素材は超高級品なのに…」と恐縮する。

「いや、カーノセイ次期辺境伯は私の兄上ですので、私の方からお願いしたいくらいです」とこちらも恐縮する。


私は一通りの挨拶が終わると、「ところで」と本題を切り出す。

「このドックス村ではノービル領と交易があると聞きました」


すると、「魔石や素材を持ち込み、代わりに食料や衣服などの生活用品に加えて、武器や農具などを調達しています」と答える。

「ただし魔の森を通るため、荷物は最小限に抑え、移動も特に足の速い村の若い者だけとなります。村の備えも必要ですし、全滅する危険もありますので」と内情を告げ、「なので、今回アナホルト様達が持ち込んだ荷物の量に驚いています」と話した。


私は派生魔法と派生解釈は秘密にして、私が授かったギフトが【ホール(穴掘り)】で、ギフトの能力でここまでトンネルを掘って来たと説明した。


『カーノセイ兄さんは信用出来るが、ノービル辺境伯がいる内は手の内はあまり見せない方が良いだろう』と考え、皆が知っているギフトだけを伝えた。

そして、このくらいなら大丈夫と判断して、この地に来てから壁を作り出す魔法も覚えたことを告げる。


そして私はドーバル村長の目を見て、「私達の村と提携しませんか?」と切り込む。

「私はこのドックス村だけでなく、魔の森に点在する全ての村と手を組み、この魔の森を開拓したいと考えています」と語りかける。


すると、「開拓と言われても、強力な魔の森の魔物を退治することは困難ですし、魔物を全て退治してしまうと魔石が取れなくなってしまいます」と困惑する。


『そう、地球でアマゾンの木々を全て伐採したら酸素の供給が足りなくなるように、この世界では魔の森を開拓しすぎると魔石の供給が足りなくなる。魔石は全てのエネルギーであり、この世界で魔石が無くなることは、世界の破滅を示すことになる』とドーバル村長の言葉にうなづく。


「その点は大丈夫です。魔の森の開拓は、魔物を刺激しない方法を考えています…『と、トンネル内で新たに解放された派生ギフトを思う』。まあ、それは先の話として当面はお互いの村をトンネルで繋げて、安全に交流ができるようにしませんか?」と語りかけ、「手始めにこの村の壁を強固にして、周りに堀を作ります。それと、魔の森の外までトンネルを掘りましょう」と提案する。


すると黙って聞いていたピーグルが「村長、アナホルト様のトンネルは凄いぜ。ハセースル山脈のふもとからこの村までたった10日でトンネルをつなげたんだ。しかも馬が台車を引ける広さがある」と興奮して報告した。

続けて「魔の森の外までトンネルを掘ってもらえたら、子供でも安心してノービル領まで行けるようになる」とリナの顔を見た。


「確かに、持ち込まれた荷物の量とその娘を見れば、アナホルト様の言う通りか。しかも、村の備えも強化してもらえるなら、是非とも協力させていただきたい」とドーバル村長が私の手を握った。



「では、先に村の備えを強化しましょう」とドーバル村長とピーグルと共に村の外に出る。

「この位の敷地で良いかな?」と確認して手をかざし【ウォール(壁)】+【ホールド(保持)】と【ポール(柱)】の魔法を交互に唱え慣れた手順で壁を作る。


4日掛けて出来た壁は、一辺が2kmの正方形で高さは8m程だった。

『アナホルト村の壁より高くて厚いのは、レベルが上がったのかな?この壁ならオーガが来ても大丈夫だろうから、帰ったら村の壁をやり直そう』と出来上がった壁を見て、アナホルト村の壁を作り直すことにした。


「では、壁の周りには堀を…【ホール(穴掘り)】」とドックス村の備えが完成した。

「後は、堀の内側を整地して…【ホール(穴掘り)】から解除で埋め戻しを」

すると、そこには草木のない整地された敷地が広がっていた。


感激する村人達に「村の備えはこれで大丈夫でしょう」と伝え、「私達は一度村に帰ります」とドーバル村長に伝える。


「村を離れて日数が経ったので、そろそろアナホルト村の皆んなが心配していると思うので…」とバーモント村長とリナを見る。


「ただ、2人を送り届けてアナホルト村の壁を強化したら、私は直ぐに戻って来て魔の森の外に続くトンネルを掘ります」とドーバル村長とピーグルに固い握手をした。


帰りの台車には、ドックス村の農産物や、アナホルト村では手に入らないノービル領産の衣服や日用品を分けてもらい積み込んだ。

また、村で作れないか参考にするため、光の魔道具を2台譲ってもらいドックス村を後にした。






※現時点のギフト

ホール(穴掘り:空間含む)レベル3

    (ほーる)

   (集会所)レベル2


※派生ギフト

ホールド(保持)

ボール(球)

ウォール(壁)レベル2

ウール(羊毛:用途)

ポール(柱)

ロール(回転)

   (役割)

ファーム(農業)

オール(全て)

エール(応援)

ホーリー(聖魔法)

ホーイ(方位)

○ール(※※※※※※)


※レベル特典

二重起動




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