第70話 『深層の真実』
魔力の海の最深部から、金色の光が溢れ出す。
「理論的に観測させていただきますと」リーフが震える声で。「この魔力波動は、既知の全次元を超越しており、その本質は私たちの認識を遥かに...」
「うるさいわね」ルナが遮るが、その声は畏怖に満ちている。「でも、これが全ての始まり」
深層から現れた光は、これまでの全てを包み込む。
創造神の意思も、根源的な存在も、その光の前では小さな存在に見える。
『見よ』
かつてない深い声が響く。
『全ての物語の、その源を』
映し出される光景に、全員が言葉を失う。
無限の宇宙。
無数の創造神。
そして、それら全てを生み出す根源的な「想い」。
「これが」フィリアが息を呑む。「全ての始まり」
古のスライムたちも、新たな理解を示す。
『私たちさえも』
『知らなかった』
『この真実を』
その時、スライムたちの体が特別な反応を見せ始める。
「この感覚」ポップが不思議そうに。「まるで懐かしいような」
「熱いものが」フレアが感動的に。
「理論を超えた共鳴が」リーフが真剣に。
「深い調和が」ルナが優雅に。
「心に響く」ミストが静かに。
原初の闇とシャドウも、その意味を悟る。
「そうか」闇が静かに。「私たちは皆」
「同じ源から」シャドウが続ける。「生まれた存在」
深層の光が、最後の真実を映し出す。
全ての世界は、「繋がり」を求める根源的な想いから生まれた。
創造も、分断も、対立も、調和も。
全ては、より深い結びつきを求める物語の一部。
「私たちは」翔太が理解を示す。「その想いを、形にする存在」
フィリアの杖が、かつてない輝きを放つ。
「配達とは」彼女の声が響く。「その根源的な想いを運ぶこと」
しかし、その瞬間。
予想外の変化が始まる。
「これは!」シャドウが警戒を強める。
深層の光が、さらなる真実を示そうとしていた。
それは、誰も予想しなかった真実。
そして、最も重要な選択。
(続く)




