第67話 『さらなる真実』
魔力の海の深層から、新たな存在が姿を現す。
それは創造神の意思さえも包み込むような、より根源的な力。
「理論的に観測させていただきますと」リーフが畏怖の念を込めて。「この存在からの魔力波動は、創造神の約7.2倍。さらにその性質は...」
「うるさいわね」ルナが遮るが、その声は震えている。「でも、これは想像を超えてる」
『見よ』
存在の声が、直接心に響く。
『全ての世界の、その上にあるものを』
映し出される光景に、全員が息を呑む。
無数の宇宙。
それぞれに創造神が存在し、それぞれの世界を創造している。
そして、それら全てを包み込む、より大きな秩序。
「まさか」シャドウが影の中で震える。「私たちの世界は...」
「より大きな物語の」フィリアが理解を示す。「一部だったの」
その時、古のスライムたちが不思議な反応を示す。
『私たちもまた』
『知らなかった』
『この真実を』
原初の闇も、新たな認識を得る。
「創造と分断」闇が静かに。「それすらも、より大きな調和の一部」
突如、スライムたちの体が強く反応を始める。
「この感覚」ポップが驚いて。「まるで呼ばれてるみたい」
「熱いものを感じるぜ!」フレアが興奮気味に。
「未知の領域です」リーフが真剣に。
「新たな使命ね」ルナが優雅に。
「皆さんと共に」ミストが静かに。
翔太は、仲間たちの反応を見守りながら考える。
「私たちは配達員として」彼が静かに。「世界と世界を結ぼうとした」
「でも」フィリアが続ける。「それは始まりに過ぎなかったのかもしれない」
根源的な存在が、真実を告げ始める。
『汝らに与えられし力』
『それは宇宙と宇宙を』
『結ぶための鍵』
より壮大な使命が、その姿を現そうとしていた。
しかし同時に——。
「警告!」ミストが声を上げる。「魔力の海が...」
予想外の異変が、空間全体を包み込み始める。
より大きな真実は、より大きな試練をも意味していた。
(続く)




