第64話 『新たなる創造』
金色に染まった魔力の海で、世界の再創造が始まろうとしていた。
「理論的に観測させていただきますと」リーフが驚きの声を上げる。「世界の基本構造が、書き換わりつつあります!その規模は想像を絶する876.3倍の...」
「うるさいわね」ルナが遮るが、その目は輝いている。「でも、今回は見守りましょう」
創造神の意思が、結衆社の選択に呼応する。
『汝らの道』
『新たなる可能性』
『さあ、示せ』
スライムたちの純粋魔力が、自然と形を変え始める。
「見て!」ポップが声を上げる。「僕たちの力が...」
それは、世界と世界を結ぶ架け橋となっていく。
完全な統合でも、完全な分断でもない。
必要な時に、必要なだけ繋がることのできる、新しい形。
「まるで」フレアが熱く。「配達ルートみたいだ」
古のスライムたちも、光の輪を広げる。
『受け継がれし者たちよ』
『その選択こそが』
『創造神の望みし未来』
原初の闇も、その形を変容させていく。
「対立ではなく」闇が静かに。「調和の中の必要な違い」
シャドウも、影の中で理解を示す。
「光も闇も」彼が告げる。「全ては世界に必要な要素」
フィリアの杖から、新たな魔法が生まれ始める。
「この魔法は」彼女の目が輝く。「世界と世界を優しく包み込む」
無数の光の糸が、異なる世界を結び始める。
それは強制的な統合ではなく、自然な調和。
まるで、結衆社の日々の配達のように。
「私たちは」翔太が仲間たちを見る。「ずっとこれを」
「そうだよ!」ポップが嬉しそうに。「毎日の配達で、みんなの心を結んできたんだ!」
世界の様相が、ゆっくりと変わっていく。
東と西の世界が、緩やかに繋がり始める。
異なる魔法体系が、互いを理解し始める。
様々な種族が、違いを認め合いながら共生する。
「熱い未来が」フレアが感動的に。
「理論を超えて」リーフが真剣に。
「美しく調和する」ルナが優雅に。
「皆と共に」ミストが静かに。
しかし、その時。
予想外の現象が起き始める。
「これは...」シャドウが警戒を強める。
創造の過程で、何か重要な真実が姿を現そうとしていた。
「待って」フィリアが気づく。「この力は...」
世界の再創造は、まだ完了していない。
より大きな使命が、彼らを待ち受けていた。
(続く)




