第62話 『創造神の意思』
魔力の海の中心で、金色の光が具現化していく。
「これが」フィリアが息を呑む。「創造神の意思...」
光の中から、世界の真理が語られ始める。
「理論的に解析させていただきますと」リーフが震える声で。「この魔力波動には、世界の法則そのものが...」
「うるさいわね」ルナが遮るが、その声は畏敬に満ちている。「でも、これが全ての始まり」
『我が意思は二つ』
創造神の声が、直接心に響く。
『結びつける力と、分かつ力』
原初の闇が、影から姿を現す。
「そう」闇が語る。「私たちは、同じ意思から生まれた」
古のスライムたちも、光の輪を広げる。
『永遠の調和は』
『時として停滞を生む』
『永遠の分断は』
『時として進化を促す』
「そうか」ポップが気づく。「僕たち、対立する存在じゃなかったんだ」
「むしろ」フレアが熱く。「必要な存在同士」
創造神の意思が、さらなる真実を映し出す。
世界は、光と闇のバランスの上に成り立っている。
しかし、その均衡は常に揺らぎ続ける。
だからこそ、世界は進化し、新しい可能性が生まれる。
「まさか」シャドウが影の中で震える。「私たちの戦いさえも...」
『全ては必然』創造神の声が響く。『そして、新たな段階へ』
「新たな...段階?」ミストが静かに問う。
その時、予想外の映像が浮かび上がる。
無数の世界。
様々な可能性。
そして、それらを繋ぐ道。
「これは!」翔太が目を見開く。
フィリアの杖が強く反応する。
「私たちの配達は」彼女の声が震える。「もしかして...」
創造神の意思が、最後の真実を告げる。
『汝ら結衆社こそ』
『世界を結び』
『そして分かつ者』
『新たなる創造の担い手』
原初の闇も、光も、全てが調和する中、最も重要な使命が明かされようとしていた。
「僕たちが」ポップが仲間たちを見る。「配達するのは」
「世界の」フレアが力強く。
「可能性を」リーフが真剣に。
「繋ぐ」ルナが優雅に。
「架け橋」ミストが静かに。
しかし、その瞬間。
魔力の海全体が、激しく波打ち始める。
「これは」シャドウが警戒を強める。「まさか...」
創造神の意思が、最後の試練を準備していた。
(続く)




