第61話 『世界の真相』
魔力の海全体が、異様な振動を始めていた。
「これは...」シャドウが震える声で。「世界の根源が」
原初の闇との調和が生まれた瞬間、予想外の現象が起き始める。魔力の海の底から、金色の光が湧き上がってくる。
「理論的に観測させていただきますと」リーフが驚きの声を上げる。「この魔力波動は、既知の全てを超越しており...」
「うるさいわね」ルナが遮るが、その声には畏怖の念が混じる。「でも、これは本物ね」
古のスライムたちが、突如として光の輪を広げる。
『見よ』
『全ての始まりを』
金色の光の中から、世界の原初の姿が映し出される。
光も闇もなく、東西の分断もなく、全てが一つだった時代。そこには、想像もできないほど壮大な存在が——。
「創造神...」フィリアが息を呑む。「伝説にすら、ほとんど語られることのない」
映像の中で、創造神は世界に秩序を与えていく。そして、その力の一部を委ねたのが——。
「まさか」ポップが驚いて。「僕たちって、神様の...」
『そう』古のスライムたちが説明を始める。『私たちは、創造神の意思を受け継ぐ存在』
「だから純粋魔力を」フレアが理解を示す。「オレたちは使えるんだ」
しかし、その時。
「全ては、計画通り」
原初の闇が、新たな形で姿を現す。
「私もまた」その声が響く。「創造神の意思の一部」
「え?」翔太が驚く。「どういうことだ?」
金色の光の中で、さらなる真実が明かされていく。
創造神は、世界に二つの力を与えた。
結びつける力と、分断する力。
光と闇。
調和と否定。
「まさか」シャドウが気づく。「これまでの全ては...」
「試練だったのか」フィリアが杖を強く握る。
その時、魔力の海の最深部が大きく揺らぐ。
「来るぞ!」ミストが警告を発する。
金色の光と漆黒の闇が交差する中、創造神の意思が姿を現そうとしていた。
「私たち」ポップが仲間たちを見る。「何をすればいいの?」
答えを求める声に、創造神の意思が応える。
世界の運命を決める、最後の試練の時。
(続く)




