第47話 『明かされる源流』
七つの光が一つに溶け合う中、創織の塔の上空に巨大な魔法陣が浮かび上がった。
「これは...!」老研究者の声が震える。「千年前の封印された記録」
光の中から、古の映像が次々と現れる。
「理論的に解析させていただきますと」リーフが目を見開いて。「この魔法陣のパターンは、世界の根源的な...」
「うるさいわね」ルナが遮るが、その声には畏怖の念が混じる。「でも、これは本物ね」
映像は、世界が分断される以前の光景を映し出していた。
魔法は、本来一つの力だった。自然との調和と、人の意思による制御が完全な均衡を保っていた時代。そして、その中心にいたのは——。
「スライム!?」ポップが驚いて跳ねる。
「そう」老研究者が静かに説明を始める。「純粋魔力の化身として、魔法の調和を司っていた存在」
フィリアは杖を強く握る。研究者として、そして魔法使いとして、真実に向き合う。
「つまり、Project Unityの本当の目的は...」
「ああ」老人が頷く。「スライムたちの再誕生。そして、新たな調和の確立」
シャドウの姿が、影の中から現れる。しかし、その表情には敵意はなかった。
「我々魔王軍も」彼が静かに告げる。「世界の真実を求めていた。だが、その方法は間違っていた」
「無理やり統一しようとしても」翔太が言葉を継ぐ。「本当の結びつきは生まれない」
映像は続く。世界が引き裂かれ、魔法が分断される瞬間。しかし、その直前——。
「見て!」フレアが叫ぶ。「スライムたちが、光の種を...!」
確かに、古のスライムたちは最後の力を振り絞り、東西の大陸に純粋魔力の種を残していた。
「その種が、私たち...?」ミストが静かに問いかける。
「そうよ」メリッサが答える。「東の大陸で目覚めた君たち。そして...」
彼女の言葉に続くように、西の大陸からも純粋な光が集まってくる。新たなスライムたちの誕生を告げるように。
「世界は、再び一つになろうとしている」老研究者が告げる。「しかし、その方法は...」
突如、光が激しく明滅し始める。
「これは...」フィリアが警戒を強める。「まだ何かが」
世界の分断を修復する力。
しかし、その真の意味は——。
塔の上空で、光は更なる真実を映し出そうとしていた。
(続く)




