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第45話 『決意の時』

「魔王軍は、七つの拠点に大規模な魔法陣を展開している」


メリッサが地図上に印を付けていく。その配置は、明らかに計画的だった。


「理論的に分析させていただきますと」リーフが真剣な表情で。「この配置から生成される魔力の共鳴は、世界を揺るがすほどの威力を持ち...」


「うるさい...」ルナが言いかけて、声を和らげる。「でも今回は、詳しく説明して」


創織の塔の老研究者が、地図を見つめながら説明を加える。


「東と西の分断点に位置する七つの魔法陣。そこから放たれる歪んだ魔力が、世界をさらに引き裂こうとしている」


「でも、なぜそんなことを?」ポップが不安そうに。


「新しい世界を作るため」フィリアが杖を握りしめる。「彼らなりの...統合のために」


外では、異常な魔力の影響で空が歪み始めていた。


「私たちにできることは?」翔太が問いかける。


老人は、スライムたちを見つめる。


「純粋魔力を持つ君たちには、魔法陣を無効化する力がある。しかし...」


「七つ全ての拠点を」メリッサが厳しい表情で。「同時に制圧しなければ」


重い空気が流れる中、突然の来訪者があった。


「私たちも、協力させてください」


声の主は、西方物流公社の配達員たち。その後ろには、東の商人ギルドの面々も。


「みなさん...」


「結衆社さんの配達を見てきました」一人が前に出る。「人々を結ぶ力を、私たちは信じています」


フレアが熱く叫ぶ。「よーし!これで七つの拠点、行けるぜ!」


「待って」ミストが静かに。「でも、これほどの規模の作戦は...」


その時、スライムたちの体が自然と輝き始める。まるで、何かに導かれるように。


「僕には分かるんだ」ポップが真剣な表情で。「私たちにできること」


「ああ」フレアが力強く。「この熱い想いを、世界に!」


「理論を超えた可能性を」リーフが確信を持って。

「覚悟は決まったわ」ルナが優雅に。

「皆さんと共に」ミストが静かに。


フィリアは杖を掲げる。


「Project Unityの本当の意味」彼女の声に力が込められる。「それは、人々の心を一つにすること」


翔太も頷く。


「結衆社として」彼が仲間たちを見回す。「最大の配達を、始めましょう」


作戦会議が始まる。東西の配達員たちが力を合わせ、計画を練っていく。


かつてない規模の作戦。

しかし、誰の目にも迷いはなかった。


世界を結ぶという使命。

それは、彼らが目指してきた理想そのものだったから。


(続く)

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