表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/75

第17話 『広がる翼』

「探検隊みたいで楽しいね!」


首都への下見に向かう道中、ポップが嬉しそうに跳ねていた。結衆社の一行は、最終確認のため首都近郊まで視察に来ていた。


「おい、仕事なんだぞ」フレアが呆れつつも、同じくワクワクした様子。


「理論的な解説をさせていただきますと」リーフが得意げに話し始める。「この地形では、南東からの風が配達効率に影響を及ぼし...」


「もう、静かにしなさい」ルナが冷ややかに。「地図に集中して」


「私は後方の安全を確認します」ミストが静かに後ろを見守る。


フィリアは微笑みながら、スライムたちの成長を感じていた。最初は不安だらけだった彼らが、今では立派な戦力になっている。


「あ!新しい道、見つけた!」ポップが街道の分岐点を発見。


「待って」ルナが慎重に。「まずは安全確認を...」


「理論上、この道なら...」


「うるさい!」


「熱い展開だぜ!」


通信魔法越しに、事務所で見守る翔太の笑い声が聞こえる。


「みんな、随分と成長したね」


「はい」フィリアも感慨深げに。「最初は個性がバラバラすぎて心配でしたけど」


確かに。ポップの明るさ、フレアの熱血さ、リーフの理論武装、ルナの冷静さ、ミストの慎重さ。それぞれの個性が、今では見事に調和している。


「あ!首都が見えてきた!」


ポップの声に、一同が前を見る。遠くに、壮大な首都の街並みが広がっていた。


「すごい...」フィリアが息を呑む。


巨大な商人ギルドの本部。厳めしい魔法研究所の建物。そして、無数の人々が行き交う街路。


「ショウタさん」フィリアが通信魔法に向かって。「私たち、本当にやっていけるでしょうか」


返ってきた翔太の声は、確信に満ちていた。


「大丈夫です。だって」


その時、思いがけない光景が広がった。


首都近郊の村々から、人々が出迎えに来ていたのだ。


「結衆社の皆さん!」

「評判は聞いていました!」

「待ってましたよ!」


「ほら」翔太の声が優しく続く。「私たちには、もう仲間がいる」


フィリアの目に、涙が光った。


「みんな!」ポップが元気よく。「僕たち、頑張るよ!」


「ああ、熱い展開だぜ!」

「理論値も更新します!」

「がんばりましょう」

「全力を尽くします」


首都の空には、白い雲が流れていた。

まるで、彼らを歓迎するかのように。


(続く)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ