表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/75

第13話 『商人ギルドの妨害』

「また配達ルートを妨害されました」


早朝の事務所で、ミストが静かに報告する。首都進出の準備を始めてから、各地で同じような事態が起きていた。


「今度は倒木だって」フレアが不満げに。「絶対わざとだぜ!」


翔太は地図を広げ、新しいマークを付け加える。妨害のパターンが見えてきていた。


「商人ギルドの息がかかった冒険者たちですね」フィリアが杖を握りしめる。「でも、証拠がない...」


その時、事務所のドアが勢いよく開いた。


「ショウタさん、大変です!」


駆け込んできたのは、魔法配送会員マギウスの薬屋の主人。


「配達予定の薬が...盗まれました」


「えっ!?」


一同が驚きの声を上げる。


「昨日の夜、倉庫が荒らされて...」


翔太は即座に立ち上がった。


「被害状況は?」


「幸い、保管庫の中身は無事です。フィリアさんの保存魔法のおかげで」


一同がほっと胸を撫で下ろす。しかし、翔太の表情は険しいままだった。


「ポップ、フレア」


「はい!」

「なんだよ!」


「今日の配達ルート、変更します」


翔太は新しい地図を広げた。


「あ!」フィリアが気づく。「これって...」


「はい。予定のルートを見せかけに、実は別ルートで...」


「なるほど!」ポップが目を輝かせる。「おとりってことだね!」


「理論的な成功確率は」リーフが跳ねながら。「87.6%!ただし...」


「うるさいわ」ルナが冷ややかに。「実行あるのみよ」


「私は後方支援を」ミストが申し出る。


翔太は一同を見回した。これは危険な作戦になる。


「任せろよ!」フレアが熱く。「オレたちにだって、意地ってものがあるんだ!」


その時、通りで騒ぎが起きた。


「えっ!? 値上げ!?」


「商人ギルドの送料が、また上がったって!?」


窓の外では、ギルドの告知が貼り出されていた。


『送料改定のお知らせ:

本日より、全ての配送料金を倍額とさせていただきます』


「なんて...」フィリアが声を震わせる。


しかし翔太は、静かに微笑んだ。


「やっぱり」


「ショウタさん?」


「焦っているんです、商人ギルド本部が」


確かに。この値上げは、明らかに感情的な判断に見える。


「つまり...」


「はい。私たちの存在が、確実に影響を与えている」


外では、人々が値上げの告知に騒然としていた。しかし、結衆社の事務所の中は、不思議と落ち着いていた。


これは、彼らにとって最大の試練になるかもしれない。

それでも、この仲間となら...


(続く)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ