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政治経済エッセイ

自民党唯一にして最後の良心 青山繁晴氏が出馬すらできない日本の闇

作者: 中将

◇青山氏は自民党では稀な消費税減税、財政法4条廃止を訴える



筆者:

 本日は当エッセイをご覧いただきありがとうございます。


 今回は僕が「自民党最後の良心」とすら思っている青山繁晴氏がどうして出馬できなかったか?

 最後に少しではありますが総裁選の展望についても触れていこうと思います。



質問者:

 まず、青山さんと言う方がどんな方なのか全く存じないのですが……。



筆者:

 一部では知られていますが一般的には知られていないでしょうね。


 青山繁晴氏は早稲田大学政治経済学部卒業後、共同通信社の記者を経て三菱総合研究所研究員や独立総合研究所代表などで様々な政策を有識者会議で提案しました。


 2016年から参議院議員の比例代表で上位当選し(現在2期目)現在に至っているという形です。


 主な政策は以下の通りになっています


・円安時代の日本経済を消費減税と賃上げで立て直す


・財政法4条改正


・日本の海の自前資源の実用化

(メタンハイドレート・メタンプルーム、レアアース、コバルトリッチクラスト、マンガン団塊、熱水鉱床の金銀銅など)


・海外による土地買収の阻止(ただし、クルド人を過度に擁護する和田政宗氏が選対委員長であり、外国人労働者の受け入れは賛成している)


・世界一美味しくて安全な日本の農産物を世界に広め、食料自給も確立


・父系中心の皇統


・献金ゼロ、パーティゼロ、派閥ゼロ(ただし、青山氏は当選前から一定の知名度がある。無名の人間が現状の制度では通常、当選出来ることはない)


・LGBT理解増進法案反対(採決の際に退席にとどまったが)


 外国人労働者を積極的に受け入れることや、憲法の緊急事態条項、国連の敵国条項について言及無し、安倍元首相を過大評価している点などを除けば僕と考えはかなり一致していると言ってもいいわけです。


 皆さんはそれぞれの各論につきましてはご賛同いただけないところもあるかもしれませんが、特にこれらの政策の中で僕が注目したいのは上の2つです。


 財政法4条によって「財源論」に縛られてしまっている日本の現状について指摘している与党政治家は青山氏ぐらいしかいません。


 また、「積極財政派」と言われている与党政治家でも消費減税を訴えている方は皆無と言っても良いです。


 経済政策に関しては僕とまさしく「ドンピシャ」と言ってもいい方なのです。


※そもそも、政策で完全一致することは「自ら出馬」する以外あり得ないと思っており、これぐらい一致していればかなり一致している方だと考えます。



質問者:

 政策が真っ当であるという事は分かったのですが、

 地位や影響力があまり無ければどうしようもないのではないでしょうか?



筆者:

 青山氏は一部からではかなりの人気を博しています。


2016年の参院選の比例代表では自民党内で2位、2022年の参院選の比例代表では自民党内で5位で当選。


 自民党員新規獲得数3年連続NO.1であり、

 青山氏が代表の議員連盟『日本の国益と尊厳を護る会』は所属国会議員が100人前後とかなり大規模になっています。



◇2つの勢力による妨害



質問者:

 「あまり知られていない実力者」と言う感じなんですね。


 しかし国会議員100人もいる勉強会のトップを務めているのにどうして20人の総裁選出馬の推薦人すら集めることが出来なかったのでしょうか……。



筆者:

 この国の現状は非常に残念なことに、真っ当なことを言うことで政治家に当選できるわけでも、党のトップになれるわけでもないという事です。


 青山氏は昨年の段階から今年の総裁選について意欲を見せていたようなのですが、

 マスコミにも取り上げられることはありませんでした。


 「出馬の意向を示している人」のリストに青山氏の名前が挙がっていないメディアが多く、「存在すら消されていた」のです。

 マスコミに周知されなければ調べることも無いでしょうし「一部の政治マニアしか知らない存在」で終わってしまっています。


 どうしてこのようなことになっているのかと言いますと、


 青山氏は元共同通信記者だったのですが、マスコミの番組について、


『ニュース番組、ワイドショー、情報番組に出演しているコメンテーターが専門的な知識を持っておらず、いい加減なことを論評しており、そのコメンテーター達の多くは芸能プロダクションと所属契約若しくは業務提携をしている大学教授や作家がいる。』


 と、痛烈に批判をしてもいまして、完全に締め出されているのです。



質問者:

 内部からのお話ですと結構信憑性がありますよね……。

 不都合な真実を発信しているから「いなかったこと」にされているという事ですか……。



筆者:

 また、推薦人が集まらなかったことに関しては、青山氏が減税を訴えていることから財務省から“推薦人を解体”させられてしまった可能性があると僕は推測しています。


 特に財政法4条は税金を集めてそれを各省庁に分配する、財務省の「力の根源」でもあるために、「これを絶対に死守しなくてはいけない」と考えているはずです。


 所詮は青山氏の人気にあやかっているだけの「自分だけ」の集団だと考えると、圧力を前に敢え無く屈してしまう可能性があるのです。


※財政法4条1項

『国の歳出は、公債又は借入金以外の歳入を以て、その財源としなければならない。

但し、公共事業費、出資金及び貸付金の財源については、国会の議決を経た金額の範囲内で、公債を発行し又は借入金をなすことができる。』



質問者:

 確かに自民党の候補者が9人もいながら経済政策は給付ばかりで、誰も減税を訴えていないところを見るとその可能性も高そうですよね……。



筆者:

 現首相の岸田増税メガネさんも増税をしないと言って増税をしたり、

 所得倍増と言っておきながら金融資産倍増を実行したりと、

 公約は正直なところ平然と裏切られるので信用できないところはあります。


 しかし、国民にとって純粋にプラスになる経済政策を公約に無く突如としてやってくれることはまず無いといっていいと思います。


 所得減税すらも事務負担が増える惨劇があったぐらいですからね。


 青山氏のような主張をされる方が全くいないというのは「始まる前から終わった総裁選」のように思います。


※青山氏のような人を容認しているのはただ単に自民党の“多様性維持”のための“ガス抜き要員“である可能性も非常に高いです。



◇自民党総裁選は「生ゴミを漁るようなもの」



質問者:

 ここまでのお話を聞くと9人の誰が総裁になっても期待できないのですが、

 誰が一番総理・総裁の可能性が高いのですか?



筆者:

 僕はマスコミが猛プッシュしつつ、菅氏の後ろ盾がある小泉氏と、

 保守層から人気が非常に高い高市氏の2強だと思っています。


 この2強を追うのは、派閥に所属しておらず反政権側だった石破氏と、

 元財務相官僚である小林氏だと思います。


 前回決選投票に残った河野氏はマイナンバーカードで脱落したと思います。

 残る4人は大臣職が欲しくて影響力を見せたいだけでしょう。


 ただ、ご指摘の通り誰も期待できない「選挙対策のための顔」であることには変わりなく、「生ゴミの中から選ぶ」ぐらい不毛なことだと思います。



質問者:

 生ゴミを探しても汚いだけですからね……。



筆者:

 岸田政権の行ってきた政策について「今更」ともいうぐらい指摘している候補もいるわけですが、

 「リアルタイムで実行している時に抵抗しろよ」と思ってしまうわけです。


 最終的には上の言いなりになって従うだけにも関わらず「まともな政党と見せかける」ためのパフォーマンスとして今頃になって指摘しているわけです。


 党として政治不信を本当に無くしたいのであれば、

 事実上の脱税を行った「裏金議員」を1円以上行った者を全員非公認・除名にし、

 選挙区を持つ者に対しては「刺客」を立てるぐらいのことをやる必要があると思います。



質問者:

 とてもそんなことをしそうな方はいませんよね……。



筆者:

 また、国民を本当に救いたいのならば減税や財政法4条に触れないのは問題外だという事です。


 改革や給付と言う聞き心地の良い言葉ばかりを並べますが、実情は「お仲間への利益供与」です。

(小泉氏に至っては年収の壁の完全撤廃と言う実質的な増税です)


 誰がなっても「刷新感」だけであって「刷新するわけではない」という事をよくよく理解することが大事だと思いますね。


 という事で今回は唯一の良心とも言っていい青山氏が出馬できないほど自民党総裁選が悲惨過ぎるという事をお伝えしました。


 今後もこのような時事問題や政治経済、マスコミの問題について個人的な視点で解説していきますのでどうぞご覧ください。

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