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ep①-1宿すモノ〜ノスフェラトゥ〜
「社長。失礼します。例の件ですが、よろしいでしょうか?」
「あぁ....例のゲームの卵だったね....」
都内の大きなビル。その最上階で社長と呼ばれた男と秘書の女がいた。
「卵ですが無事孵化しまして現在適応しているのは確認できているだけで23名です。残りはまだ未確認ですが時期に適応できるかと思います。」
「現状23ですか...予想より少し多いですが....いい傾向でしょう....その中で我々のような種は?」
男は窓の外を見ながら問いかける。他のビルではサラリーマン達が働いているが、男はまるでゴミを見るような目で見ていた。
「我々のような種はまだ確認できておりません。地下のラボで水沢ハルキとレイ・アズベルトが適応者として人工的に適応を行なっております。」
「そうですか....5年前のアフリカに続いて今度は日本...なんとかして前回優勝者を我々の仲間にできれば...」
彼らが話している会社...in0社...国内屈指の製薬会社である