2回目の収入
野宿から目を覚ますと夜が明けていた。
俺はあくびをしてから体を伸ばし、飛空術で飛び立った。
今日は適当な獲物をしとめて宿に泊まりたい。
しばらく飛んでいるとワイルドウルフの群れを発見した。
5体いる。俺は見つけた瞬間にサンダーボールの射出準備に入った。
ワイルドウルフはこちらを見るなり即座に逃走を始めた。
臆病ではない飛空術で戦いにならないから逃げただけだ。
急いでサンダーボールを射出したが5個射出して3個しか当たらなかった。
ドサッと音を立てワイルドウルフが地面を転がる。他の2体はかまわずに逃げて行った。
少し失敗したが猟果は昨日より多い。
感電死した3匹をインベントリにいれてしばらく森を飛んでみた。
その後、ワイルドボアを1匹追加でゲットできた。
☆☆☆
ギルドの解体所に持ち込む。
受付は昨日と同じドワーフの男性だった。
「おう、朝っぱらからか。やるな坊主。」
俺はテーブルの上にボアを置いてからインベントリからウルフを3匹取り出す。
「アイテムボックスまで持ってるのか。優秀な魔術師の卵だな。」
ドワーフはそういうとワイルドウルフの状態やボアの状態を確認し始めた。
「状態がいいな。ボア3銀貨、ウルフ4銀貨 合計15銀貨でどうだ。」
「わかりました。」
15銀貨もあれあしばらく宿で暮らせる。満足できる戦果だ。
「坊主、お前さん、今ランクはいくつだ?」
「Fランクです。」
「もったいねぇな。ワイルドウルフは単独でEランク、群れならDランクの魔物だ。さっさとランクを上げたほうがいいぞ。クエスト込みならもっと報酬出るからな。」
そういいながらドワーフの男性は15銀貨を渡してきた。
「ありがとうございます。ランクアップも余裕ができたら挑戦してみます。」
「おう、がんばれよ。」
銀貨を受け取った後に宿を探しにギルドを後にすることにした。