初収入
俺は自分用の食料とギルドで売却するための肉を手に入れるために町の門を出てから飛空術で飛び上がり索敵魔術を使い、獲物を探した。
森には様々な気配があるため、目立たないように静かに飛んでいる。
飛空術でトラブルが発生するとは思えないが悪目立ちは避けたい。
森を深く進んだところにワイルドボアとワイルドラビットがいるのを見つけた。
見つからないように木の裏に隠れながらサンダーボールを複数並べ、一気に射出した。
バチバチバチィと派手な音を立てながら全弾がワイルドボアとワイルドラビットに着弾した。
ズドォとボアの巨体が倒れる。ラビットもピクリともしない。
俺はインベントリを開くとその2体を中にいれてすぐに飛び立った。
☆☆☆
ギルドについてから解体所に並んで順番を待つ。
念のためボアをインベントリから出して身体強化を使いながら俵持ちにしておく。
並んでいた冒険者たちがこちらをみて驚いてるがこの程度は仕方ないだろう。
そして、順番がきた。
「おう、次の奴は・・・・ってすげぇチビだな。そのくせ獲物はそれか」
強面のドワーフがボアとこちらを見て多少驚く。
「これ、いくらぐらいになりますか?」
と俺が尋ねるとドワーフはうなりながら
「ぬーん・・・状態は悪くねぇ3銀貨ってところだな。」
「わかりました、その金額でお願いします。
「おう、・・・・ほれ3銀貨確かに」
ドワーフらしいがっしりとした手で3銀貨を渡される
「ありがとうございます」
「きをつけてかえれよ。ほい 次の奴は・・・ラビット3匹か8銅貨でどうよ」
俺は受け取った銀貨を手にまた森に戻った。
☆☆☆
適当な木の枝にまたがりウィンドカッターで毛皮をはいで内臓を取り出し、木の枝でラビットを保持しながら火魔術でウサギを焼いていく。
生臭い肉を焼いては食べて焼いては食べ手を繰り返して食べ終わり、満腹になったので睡魔に任せてそのまま眠り始めるのだった。