はうあう恥ずかしい!
さあ、どうしようかとしばらく悩んで。
っていうかこの子って、魔獣が人化したって事?
それともまさか。
ベッドの上でそうしてしばらく考えていると、「うーん」と目を擦るノワ少年。
あう、起きたかな?
そう思ったあたしは、
「大丈夫?」
と、そう声をかけてみた。
その声に気がついたのか目を開けあたしを見たノワ少年、目を見開いて驚いて。
「ああ、すみません……」
と、顔を真っ赤にして項垂れてしまった。
って、ええ!?
なんで謝るの?
「どうして、なんであなたが謝るの?」
あたしも思わず大声を出してしまった。
まずい、こんな夜更けに。
そう思ってまず「シール!」と防音のための結界をはる。
騒ぎを聞きつけ宿の人が駆けつけてきても困るし。
あたしの声に恐縮したようにますます項垂れてしまったノワ少年。
っていうか、この子、人の言葉、わかるのね?
でもでも。
さっきまでは完全に子猫だったのに。
あたし、思いっきりこの子の身体中を弄って撫で回しちゃったのに。
ああ、どうしよう。
あたしのせい?
この子がこんなに真っ赤になってるのって。
「はう。ごめんなさい。あたし、あなたのことほんとに子猫だとお思って撫で回しちゃって……」
あうあう。もしかしたら思いっきりダメなことしちゃってた?
どうしよう。
「いえ、すみません。僕の方こそ。さっきまでは意識まで完全に子猫状態だったので……」
そう言うとまた真っ赤な茹蛸みたいになって項垂れるノワ。
っていうかこの子。
顔は、ちゃんと人間っぽくて。
ボブくらいな長さの黒髪に、けも耳、猫耳が生えている。
身体はもともと長毛種な黒猫だっただけあってふさふさな毛で覆われていたからあたし男の子の肝心な裸体は見てないよ? そんな、犯罪になりそうなことは流石にね?
うう。
ショタけも耳だなんて。
はう、もう思いっきり可愛いんですけど!
ああでも、さっきまでは完全に意識が子猫だったって言うってことは……?
「もしかして、あなた、今までのこと全部覚えてるの?」
「ええ、ごめんなさい」
はうあうあう。
って言うことは何?
あたし、この子の目の前で無防備に着替えてたし、なんならショーツ一枚になって身体拭いたりしたし。
って言うか胸に抱いてた時、あたしの胸をふみふみしてたよね子猫の時。
あああああああ。
思い出したら思いっきり恥ずかしくなって。
「あああああああああ」
あたし、両手で顔を覆ってそう叫ぶしかできなかった。




