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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

娘!

作者: みーやん

「ね〜ね〜 お父様てぇ〜婚約破棄した事のあるんですってね?」


私の顔を見上げる

4歳の娘

妻によく似て可愛らしい(ほのぼの)


「ね〜ね〜お父様ってばぁ〜」


舌っ足らずでまだまだ 赤ちゃんっぽい声も可愛らしい!


「お父様〜!リサのお話を聞いてください!(ぷんぷんっ)」


マジ天使!

愛おしい!!


「ごめんごめんエリザベス,何だって?」


「うふふっもうお父様ったら♡

リサは〜お父様がぁ〜

婚約破棄をしたことがあるのか?

と聞いているんですよ♡」


と抱っこのポーズで抱っこをねだり、私の肩に頭をぐりぐりしながら笑顔で返事を待っている

…可愛い…


「お父様ぁ〜

お返事してくださいませ〜(ぷんぷん)」


ぷんぷんしてる!

可愛い!


だが、しかし! 4歳で婚約破棄って言葉を何故 知っている?

何故 俺の過去を知っている?

エリザベスが生まれた時に箝口令を敷いたのに!


「返事をする前に良いかい?エリザベス?

『婚約破棄』って言葉と言葉の意味を知っているのかい?

何故 お父様が婚約破棄した事があると思ったんだい?」


「ん〜お爺様から聞きました〜♡(にへっ)」


ぐりぐりしながら…可愛いが…可愛すぎるが!

4歳の孫に話すな!

何考えてるんだ!!


「ん〜とね♡

ひいおじいちゃまが「真実の愛」に目覚めたとか言ってぇ

ひいおばあちゃまと結婚したんですってー

ひいおじいちゃまは婚約破棄したんですってぇ

でぇ〜おじいちゃま 間違えた!お爺様は「真実の愛」って渾名がついたんですって!」


え?本当?お爺様も「真実の愛」で婚約破棄された?


「お父様ぁ?「真実の愛」って結婚相手がいなくなることですかぁ?

ひいおばあちゃまはお爺様を産んで5年で出て行かれたと聞きました〜

お祖母様がお父様のこと「血よね」と仰ってましたー

お父様も真実の愛だったのですか?

そして真実の愛は女の人がいなくなる事なのですか?

だからリサのお母様も御隠れになったと言ってたけど

出て行かれたのですね。゜(/□\*)゜。わ~ん」


お祖母様が亡くなったと聞いていたのにマジか!

そしてリサにお母様はバラしたのか!

リサの母親…ユリナが死んでない事を!

ユリナが

「ハルくん(私レオハルト)とは真実の愛じゃなかったみたーい

ルイくん(私の友人)が真実の愛だったみたーい」

と出ていった事は流石に言って無さそうだが(汗

因みにルイも真実の愛ではなかったらしい


「婚約破棄はね、結婚の約束を破る行為で絶対にしてはいけない行為だよ」


「そうなんですね〜!」


「真実の愛はね、夢のようなものだよ。

大切なものを見えなくさせる魔法みたいなものなんだ。

『真実の愛』とか言う人は信じてはいけないよ?

リサ?お約束だよ?」


「はい!」







「エリザベス…君の弟妹らしい赤ん坊が今年も玄関に放置されていたよ…」


「お母様が生きてらしたのは宜しいですが、お父様とは血が繋がっていない子供を毎年 産んで我が家に捨てて行くのはなんなんでしょう!(怒)」


大きくなってもエリザベスは可愛いなぁー

17になって真面目で可愛いく弟妹の面倒もみている

私の娘 マジ天使!

でも大丈夫!今年で君の弟妹も増えないよ!

数時間前に産後の肥立ちが悪くて亡くなったそうだ

君には伝えないが

14兄弟か…ユリナ…産みすぎだよ

そりゃ産後の肥立ちも悪くなるよ…

誰一人 同じく父親じゃないのもどうかと思うよ…


来世では本当の意味での真実の愛が見つかるといいね

冥福を祈るよ


そしてユリナのお陰で我が家は賑やかだよ

子どもたちの父親から養育費と口止め料を毟りとっているし

きちんと育てるから安心してくれ

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