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9話

 最初は顔を青ざめさせていた真夜だけど、だんだんと赤く染まっていく。


「あれって?」


「なんでもない!」


 恥ずかしいことなのかな?真夜が言いたくないなら聞かないことにしよう。


「そんなことより!このオリハルコンで何作るの?」


「えーっと、木材を取るためのノコギリ、家を補強するための金槌、釘ぐらい?……あ、スコップもいるかな?あとは調理器具とか?」


「うーん…今思い付かなくても、生活してて思い付いたらどんどん作っていこうよ!」


「そうしよっか」





 私と真夜は家まで戻ってきた。さっそく作業に取り掛かる。


 まず、土の魔法で作りたいものの金属部分の枠を作る。そこにオリハルコンを炎の魔法でドロドロに溶かしたものを流し込む。炎魔法は太陽ぐらいの温度の高さだったと思うけど、オリハルコンのみ影響を与えるように調整できた。


 あとはそのオリハルコンを冷まして、必要な物には石や木なんかの柄を魔法でくっつけたら完成だ。


「こんなのでいいのかな?」


「使ってみようよ!」


「そうだね」


 真夜の提案でノコギリを使ってみることにした。木に左から刃をたててつけ、手前に引く。


スパッ!!


「「…………」」


 力を少し入れた瞬間に、腕は右側まで動いていて、木がゆっくりと傾き始め、少し経ってかなり大きな音を立てて倒れる。

 その音に驚いたのか、遠くで鳥みたいな生き物が羽ばたくのが見えた。


「これ、ノコギリにする意味ある……?」


「無いと思う。この調子なら包丁でなんでも切れそうなんだけど……」


「……試してみる?」


「……」コクン


 真夜が無言で、見えるか見えないかぐらいに小さく頷いた。私は、遠くにある机の上に置いていた包丁のつもりで作った刃物を風魔法を使って手元に持ってくる。

 別の木の前に移動して、ノコギリの時とは違い、軽く払うように左から右へ振る。


スパッ!!


 明らかに刀身が木の幹ほど無いのに、奥までキッパリと斬れている。


あれ?もしかしてこんなに斬れるのって、刃物だけじゃなくて私にも原因がある?


「お姉ちゃん、振るの早くない?」


「……軽く振ったつもりなんだけど、もしかして神の身体になって身体能力すごく上がってない?」


「…あっ!」


 真夜も思いあたることがあるみたいだ。


 まじか……今までほとんど魔法でしか作業してなかったから気づかなかった……


「家具作る前に力加減をできるようにしよっか」


「……うん」










 

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