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8話

「……ちゃ……お…て…」


「んん……?」


 真夜が何か言ってる気がして、少し目が覚める。けれど下の葉っぱが思ったより体に合ってて……もう一回寝よっかな。


「お姉ちゃん、起きて!」


バシャッ!


「ぷわっ?!」


 顔に水がかかってきて目がさっぱり覚めた。私は起き上がって真夜に文句を言う。


「もう真夜!何するの!!」


「ごめんね?お姉ちゃんが珍しく私より寝てたし、何しても起きなかったから……」


「え、私そんなに寝てたの?」


 私より真夜が先に起きたことは両手で数えられる程しか無かったはず。その時も真夜に起こされた時すぐに起きてたはずだ。


「うん、寝てたよ。それより何か違和感ない?」


「違和感?いつもより寝てたからか、少し気分がいいぐらい?」


「そっか、よかった」


「…?何かしてくれたの?」


「ちょっと魔法をね」


「そうなんだ、ありがとう!」


 リラックスできる系の魔法かな。


「よし!今日は家具を作ろっか」







「よし、結構進んできたかな?」


 私は今、山を物理的に突き進みながら鉱石を取っている。反対側からは真夜も採掘している。山が貫通したら終わるつもりだ。


 最初は家具を作ってたんだけど、魔法だけで作るのも段々と飽きてきたから、真夜と話し合って道具を使って作ることにした。その道具を作るための金属を採掘している。


 結構な速さで進んでいる自覚はあるし、実際にそれなりの距離をもう進んでいるんだろうけど、この山が大きすぎる。富士山とエベレストの中間より少し大きいぐらい?


 それにしても、さっきから取れる鉱石が金色のものしかないんだけど、なんで?


ドゴン!!


「うわっ?!」


 唐突に目の前の壁が弾けた。もしかして……


「真夜?」


「お姉ちゃん?」


 土煙の向こうに声をかけると、真夜の声が返ってきた。やっぱり繋がったらしい。


「お姉ちゃんはどんな鉱石が取れた?」


「私は金色の鉱石しか取れなかったよ。真夜は?」


「私も!何の鉱石なんだろうね?これ」


 金鉱石にしては輝きすぎな気がする。金鉱石を見たことはないんだけどね。


「ん?」


 急に頭上からヒラヒラと白い紙が落ちてきたからキャッチする。


「お姉ちゃん、何それ?」


「私も知らないけど…何か書かれてる」



『その鉱石はオリハルコンって名前の鉱石で、簡単に言えば一番凄い金属だよ。その辺の山は多分その金属ぐらいしかないと思う。  by真朝


追記

真夜、私は応援してるからね』

 



「この鉱石がオリハルコンっていうのは分かったけど、追記に真夜を応援してるって、何のことか分かる?」


「え?!あ、うん。多分あれじゃないカナー……」


「?」



 


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