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15話

 いつものように私は早く起きて朝食の準備をし、真夜が起きてくるのを待ってから一緒に食べる。


 変わらず朝食は果実のソースをつけた肉だから、今日の探索で他に食べ物を見つけたい。


「今日は一緒に行動する?それとも別々?」


「私的には一緒に行動したほうがいいと思うけど。ほら、何かあっても見逃すことがないようにさ?」


「じゃ、そうしよっか」


 肉を食べ終わり、特に準備することもないので出発する。最初は適当に歩き回って、日が暮れる前には風の魔法で飛んで家に帰るつもりだ。


 魔物と遭遇しても、肉は山ほどあるから、そして私がそんなシーンを見たくないからということもあり、一回も狩っていない。食べれそうな直物などをは、見つけては家の中へ転移させていた。


 そうしながら歩いていると突然、プルンッ!と揺れ動く透明な水色のモノが、近くの茂みから私たちの目の前に現れた。


「お姉ちゃん、これってもしかして…」


「…スライム?」


 今まで私たちは、獣の種類の魔物にしか遭遇したことがない。初めてファンタジーっぽい魔物に会って、気分が上がる。

 

「見た目可愛く見えるね!!」

 

 真夜がそういいながら、もっと近くで見るために屈んだ。すると


プシュッ!


「キャッ?!」


 スライムが突然ドロッとした液体を吐き出し、真夜は全身に、私は足にかかった。スライムは、役目は果たした!と言わんばかりに地面に溶けていった。


「魔物って私たちを攻撃しないんじゃなかったの?!というか何この液体?」


「お、おねえちゃぁん…」


「真夜は全身に浴びたけっ?!」


 私は真夜の方を向いて息をのんで、鼓動が跳ねる音が聞こえた気がした。そこには、ドレスよりの羽衣が段々と溶けていて、頬を上気させ、目がトロンとして、息を荒げて地面にへたりこんでいる真夜の姿があった。


 私は目を逸らせず、瞬きもせずに真夜をじっと見る。体が熱くなってきて、私の息も荒くなりはじめる。そして何も考えられなくなり……


「はっ!?」


 一瞬だけ正気に戻り、すぐさま自分に解呪の魔法を使うと、意識がはっきりとしてくる。


「?!」


 そして私は今の状況をしっかりと理解した。いつの間にか、真夜の顎を持ち上げて、口を口に、お互いの息がかかるところまで近づけていた。


 慌てて離れて、真夜にも解呪の魔法を使う。


「…あれ?どういう状況???」


「スライムが眠りごなみたいなのを吹き出して、真夜がそれにかかって寝てただけだよ」


「え?寝てたの!?ごめんね!!」


「大丈夫だよ!すぐ起きたし!」


 真夜の羽衣はもう治ってるし、真夜も記憶がないみたいだからバレることはないだろう…。




side:真朝


「あああ…惜しかったのにー!」


 私は目の前にあるモニターみたいなものを見ている。そのモニターには、真夜ちゃんから離れる真昼ちゃんが映っていた。


「二人とも早く正直になれば…そういえば真昼ちゃんは自分の気持ちにも気づいてないのか…」


 私は真昼ちゃんと真夜ちゃんが百合百合しているのがみたい。新しい世界に行って、百合百合することが増えたけど、それ以上にもいって欲しい。


 一回そういう事が起これば真昼ちゃんも自分の気持ちを自覚して、お互いに気持ちを伝え合えるよね、って思って、神の羽衣を溶かし、強力な媚薬を含む液体を出すスライムを作って二人の近くに送ったんだけど、思ったより真昼ちゃんにかからなくて、すぐ効果が切れてしまった。


 二人が八歳ぐらいの頃からお互いをそういう対象として見ていたのを私は知っていたし、ずっと見てきているから、もうそろそろ自覚してもいいんだと思うんだけどなあ……








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