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1話

しばらく他作品を投稿できない間に何故か新作アイディアだけはよく思いついて、でもすぐにストーリー展開が思いつかなくなりそうなのばっかで。新作だけ書きたい気持ちがのこりました。

そこで自分が何が好きか思い返してみると、好きなジャンルは百合なのに今まで私が投稿した作品は百合じゃなかったんですよ。なので百合にしたんですが、思いつきで始めたので、プロット構成とかしてないんですよね。しばらく他作品は投稿せず、毎日投稿したいですけど、基本的に思いついたら書く感じなのでゆるいスローライフ作品になると思います。楽しんでください。

キキーーーッ!!


 とある冬の雪が降っている日。双子の妹と一緒に学校から帰っている途中のことだ。

 私たちに向かって大型のトラックが突っ込んでくる。運転手も焦った表情でブレーキを踏んでいるようだが、タイヤがスリップして言うことを聞かないようだ。


あ、これ死んだな…


 そう思うと同時に繋いでいた妹の右手を強く握って、意味ないだろうがトラックから妹を庇うようにしようとするけど、妹も同じことをしようとしたようで、抱きしめ合う形になった。

 そのことに自然と笑みがもれる。


 気がつくとトラックはすぐ目の前まで来ていた。段々と周りの動くスピードが遅くなっていき、今まで生きてきた18年間の思い出が脳内をめぐる。


 これが走馬灯か、と思いながら思いっきり目を瞑る。

 走馬灯が最後に見せてきたのは、数年前に行方不明になった私たちの姉の姿だった。


 


 

…なかなか衝撃が来ないな?


 そう思いながら体から力を抜きながら目を開けると、そこは真っ白な空間だった。

 慌てて辺りを見渡すと、隣には目をギュッと瞑って瞼がピクピク動いている妹がいて、ホッと息を吐く。

 我が妹も不思議に感じ始めたらしく、目を開けた。私と目が合う。キョトンとしてて可愛い。


真昼(まひる)ちゃん、真夜(まや)ちゃん、久しぶり」


 私こと真昼の左側、妹こと真夜の右側から声が聞こえて、二人一緒にバッとそちらを向く。そこには…


「お、おねえ…ちゃん?」


「そうだよ。二人のお姉ちゃんの真朝(まさ)だよ?」


「まさねぇだ!まさねぇだ!!」


 真夜がお姉ちゃんに飛びついた。目尻には涙が溜まってて、今にも溢れ出しそう。あ、溢れた。

 っていうか何でお姉ちゃんがここに?その前にここはどこ?

 私は脳が追いつかずそんなことを考えながら呆然と二人を見ていると、お姉ちゃんが左腕で真夜を抱えながら右腕を差し出してくる。


「真昼ちゃんもおいで?」


「う、うぅぅああぁぁ…」


 体が勝手に動いてお姉ちゃんに抱きつく。今は何も考えずにお姉ちゃんとの再会を喜ぼう。

 




 どれほど経ったか分からないけどしばらくして、私と真夜は泣き止んでお姉ちゃんから離れた。


「二人とも、私に聞きたいことあるでしょ?」


「「いっぱいあるよっ!!」」


 私と真夜は身を乗り出す。


「私たちはどうなったの?ここはどこなの?お姉ちゃんは何でここにいるの?!」


 私の問い詰めに真夜も何度も頭を縦に振っている。


「一つずつ答えていくね。まず二人はトラックにぶつかる瞬間、私がここに転移させたの。で、ここは最高神の間。私がここにいるの理由は最高神になったからよ」


「有り得ないことだと思うけど、お姉ちゃんの言うことだからとりあえず信じるね。私と真夜はその転移する前の場所に戻るの?」


「残念だけど、転移させるのはその世界と一方的じゃないといけないの。同じものをその世界から転移して、その世界に転移することはできない。よくて災害、悪くて消滅しちゃうわ」


「そんな…じゃあ私たち戻れないの?お父さんとお母さんはどうするの?!」


 私たちのお父さんとお母さんは今も私たちの帰りを待ってるはずだ。もしかしたら既に結構な時間が経ってたりして、私たちを心配してるかもしれない。


「お父さんとお母さんには既に事情を説明してるわ。戻れないことは残念だけど、生きてて良かったって」


「そっか…」


 二人が納得してるならいいかな。ただ強がって心配させないようにのかもしれないけど。って、そういえば


「どうやって連絡とったの?」


「私が手紙に書いて家に転移したの」


「それができるなら今まで何で連絡を何もしてくれなかったの?」


「さっきまではずっと見守るだけにしようとしてたのよ。でも二人がトラックに轢かれそうになってたから体がとっさに転移させたの」


「連絡できる手段があるならしてよ!どれだけ私たちが心配したと思ってるの?!」


「ごめんね?」


 お姉ちゃんは手を合わせながらウインクして、ベロをちょこっと出しながら謝ってきた。

 私と真夜はまた涙が溢れてきてお姉ちゃんに抱きつく。

 私たちが泣き止むまでお姉ちゃんは頭を撫で続けてくれた。











 

 

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