32話
「世界は……包ま…た。いくつ…………滅んだ。だが……………によって世界は……れ…。じゃ……はふう……された……過ぎない。いつかまた………世界の滅びの時…………れ…ろう。……はふ……んが解かれ……防ぐ……にねむ……ついた。こ…に眠りし…の……行け…のは……純白の……たまし…の者だけ。ここ…通……こと……でき……はめが…と精…いに認め……た者だけ」
と、一通り読んでみましたがさっぱり意味が分かりませんね。
「ええっと……?」
「つまり……?」
「どういうことだ……?」
「そんなこと私が聞きたいですよ……だから言ったじゃないですか。劣化が激しくて殆ど読めないって」
そこの二人…そんな目に見えて落ち込まないでください……なんか私が悪いみたいじゃないですか………
そんな私の思いを感じ取ったのか、三人は慌てて私に詰め寄る。
「そ、そうだったな!でも、助かったぜ!」
「えぇ!確かによく分からないけどヒントにはなりそうだし!」
「ティーナがいたからこそ、ここまで来れたんだよ!」
なんかみんな私の事簡単に丸め込めるとか思ってません?まぁ、別にいいですけど………
「それにしても世界の滅びの時……ねぇ……いつかまたってことは、過去にあったということなのかしら?」
「でもそれだったら、僕たちは生まれてないはずだよ?多分さっきの「世界は……れ…。」っていうところは世界は救われた。なんじゃないかな」
「なるほど!」
「なぁ、結局のところこの扉を開けるヒントは書いてあんのか?」
ヒント……ですか………やっぱり最後のですよね……
「それはやっぱり最後のよ!多分読めなかったところを元に戻したとしたら、「ここを通ることができるのは女神と精霊に認められた者だけ」よね!」
「僕もそうだと思うけど……精霊に認められた者って、精霊と契約している者ってこと?」
「もしそうだとして、女神に認められた者っていうのはどういうことなんだ?」
………。
女神と精霊に認められた者……ね………
私が頭を抱えて考えていると、頭の中に声が響いた。
『ティーナ様?どうしたの?困ってる?』
響いたのはもちろん精霊の声だ。
『えぇ。少しだけね……』
私はまだみんなに精霊の声が聞こえることを話していないので、頭の中で精霊に返事をする。
『そうなの?僕たちに出来ることがあれば喜んで力になるよ!』
その精霊がそう言った瞬間、こちらの様子を周りで窺っていた他の精霊たちが一気に私の周りを囲んだ。
「なっ!ど、どどどどうなってるの?!ティーナ大丈夫かい?!」
フレインが慌てて私に駆け寄る。
フレインには精霊が見えているから大量の精霊に突然囲まれた私は異様に見えるだろう。
「お、おい!どうしたんだよ、そんなに慌てて!」
「ティーナに何かあったの?!」
フレインの様子を見てディルとアルカナまで、私に駆け寄ってくる。
「あ、あの、別に私はなんともな」
「ティーナがものすごい量の精霊に突然囲まれたんだ!というか今も!」
「いや、ですから………」
「なんだって?!ティーナ、大丈夫なのか?!」
「ティーナ何かしたの?!」
「別になんともありませんから、落ち着いてください………」
心配してくれているのはすごく分かるのだけれど、みんな人の話を聞かないというか………
『この人間達はティーナ様困らせる?』
『ち、違うわ!この人達は私の仲間なの!』
『そうなんだ!ごめんなさい……勘違いしちゃって……』
何やら精霊から異様な雰囲気を感じた気がした。もし私がそうだと言ったら彼らはもしかすると皆んなを………
いえ、考えるのはやめましょう。彼等もみんな私を心配してくれているのだから………。
『いいえ。私を心配してくれたのでしょう?ありがとう』
『うん!』
ん?でも待って……。精霊に認められた者…?女神のことはわからないかもしれないけれど、精霊に認められた者っていうのは実際に聞いてみれば分かるんじゃ………
『あの、一つ聞きたいことがあるのだけれど……』
『なぁに?』
気分を良くした精霊達が私の周りを忙しなく飛び回る。
「うわぁぁぁああ?!な、なんだこれ?!」
「少し、黙っててください」
「え……う、うん。ごめん……」
これ以上フレインが何か言うと、話が進まないとフレインを嗜めた。って、落ち込み過ぎじゃないですか……?
「……うわぁ………フレイン哀れな……」
「確かにあれには同情するわ………」
ディルとアルカナが何か言っているが、私は本音を言っただけで………確かに少しいい過ぎたかもですが………
ま、まぁ、ヒントを得るためですし!フレインも少しは反省してもらわないとですしね!
そうして私は、精霊に向き直った。
長くなりそうです!ごめんなさい!




