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鬼の目に清い涙

作者: ネヘミヤ・摂津神戸

鬼の目に清い涙「すべての人の生涯学習・地球人に目覚めた鬼の涙」の国際化創作物語(概要)

α<地球は一つ、人種は一つ、法令は一つ宇宙自然の法則《愛》>ω


<解説>

本作品も21世紀の新文学「誰一人取り残さない」すべての人の幸福を求める21世紀の文学新ジャンル<近未来SDGs小説>です。


SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称でエス・ディー・ジーズと呼ばれます。SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた「誰一人取り残さない、全ての人、あなたのための目標」です。自分事化することが求められています。


SDGsは、有史以来、やっと人類がたどり着いた地球人共有の目標です。その目標達成、ゴールに至るため、#SDGs0study=#start0nowgoal0 =#SDGs0学 =#全世界同一義務教育 =#宇宙自然の法則共通試験 =#PassportNewLove=#地球人憲章=#SDGsロゴマークの極点《愛》=#愛の世界政府…など、達成のための試案開発試行が、全世界で進んでいます。


誰もが自分の命を正しく守る地球人=第二期ルネッサンス<#21世紀の地球人>の証明として「自分事化」して参加する必要です。


ノーベル文学賞日本人初受賞の川端康成が少年時代を過ごした大阪府茨木市では、昔話の鬼伝説「茨木童子」が今も都市のキャラクターと存在します。

本稿は、川端文学を踏まえて#SDGs0studyとして、茨木童子とは別のキャラクター「茨木鬼太郎」を主人公に日本や世界の人に「地球人」として「21世紀の永住のまちつくり」の実現と調和の共感を求めていくフィクション<近未来SDGs小説>です。


①茨木市においては鬼伝説茨木童子の昔話をもとに地元のイメージキャラとなっています。伝説は世界的に「血を吸う嫌われ者ドラキュラ」的です。(海外訪日者一部評価・八重歯など…対比)

②従って、本件創作物語は、世界的に好感される創作物語を目指します。

③各地の鬼伝説を超越して、実は、鬼としての<嫌われ者>ゆえに、人里離れた奥深い山里暮らしで酒を飲んでは引きこもりの長い眠りから目覚めて、21世紀の現在の茨木市にタイムスリップします。

④伝説であれ、国内外に宣伝できる、最新科学的最新事実や国際化、現在の志向SDGsと調和させ、老若男女、誰にも“心許せる清いキャラ”として創作したものです。

⑤宇宙脳科学時代の今日、昔の伝説や神話においても科学最新知識事実と調和しないものは多く、無知の時代の偽り、嘘、としていずれ消えていく、現存のキャラものも時代の進化とともにいずれ、廃れていきますか…。その中で存続するものがありますか。本来の人間の脳は、嘘を嫌い真実正義を、求める作りとなっています…。

⑥それが2015年SDGsの決議であり、過去の歴史の誤りを正し、各種ハラスメントの嫌悪撲滅思考へ…正しいこと、人権擁護を求めて動いていませんか…。従って、創作は既存の伝説は表現の自由として尊重しつつ、一方<近未来小説>として区別しています。自ら“鬼”として嫌われ者が、目覚めて茨木市のまちを徘徊し、茨木市の都市宣言と市民行動憲章など現代知識から、学習し自ら「地球人」の人間であることを自覚し行動する決意をいだき改心する「後悔と平和の決意の涙」です。

⑦全世界、「鬼のような悪人」とされるも、すべての人に流れる涙、自分の涙をイメージし<「後悔による清い愛の涙」の「ぬいぐるみ:涙チャン」…別途>を創作し自らその中に入り、「鬼の目の涙」となる新キャラも創作も検討します。あらゆる言語の《愛》の文字を「ぬいぐるみ」に添付し人類共通の「《愛》の涙」を読者はイメージできると願うものです。

⑧「涙チャン」の涙によって鬼ではない童子(子供)は「茨木執事・イバラキ・バトラー」と自認、自己形成します。英語名:Ibaraki Butlerイバラキ・バトラーとは、butlerの英語の意味:1召し使い頭がしら, 執事. 2 酒倉係.の意味 です。出典:プログレッシブ英和中辞典(第4版)。

⑨利己主義がはびこる今日、立命館大学茨木キャンパスでも国際発信されている京セラ創業者稲盛和夫経営哲学研究センター「利他の心」の象徴ともなるものです…。



<【過去】の茨木童子>(平成元年)物語の現状認識(概要)

茨木童子は、ある昔、人間の親子から茨木で生まれました。生まれたときから歯が生えそろっていいて母親はびっくりして死んでしまいました。しばらくすると頭に角が生え貧乏な父親は困り捨て子にしました。丹波の大江山に鬼が住んでおり仲間になり茨木童子とよばれました。仲間がつくった刀や鉄砲を京都の都に売りにいくと、いじめられました。鬼退治の命令で鬼の大将は毒いりのお酒で殺されました。残った鬼は各地に逃げ去り、茨木童子は京都の羅生門を寝る場所にしましたが騒がれ、茨木に戻りました。父親は病気で寝ており迷惑がりました。茨木童子は村人に父親のことを頼み、京都に戻りました。親切な村人に、時々、茨木に戻ってくるようにいわれていました。

最新科学や法令順守対比との矛盾(市宣言と市民憲章逸脱…但し、創作表現の自由)

①人間から生まれるのは人間…DNAなどの解明進歩

②親が子供を捨てる…育児放棄の犯罪

③大江山の鬼との交友…悪い交わり

④人殺しの刀など製造販売…犯罪

⑤羅生門での寝泊り…公共建物不法侵入

⑥子供の帰宅を歓迎しない父…家庭不和『家族という病』・子供虐待

⑦父親の世話を放棄・他人任せ…犯罪・無責任

⑧模範・代表とするには程遠いキャラ…“ヤンキー”と表現する観光協会幹部年配者も

*******(以上茨木観光協会・発行茨木青年会議所:いばらき童子物語)******



**以下、茨木童子とは別の誰にも知られず“隠れて生活していた鬼”が現在の「茨木のまち」をみて諺「鬼の目に涙」をこえ本心から後悔します。そして人々に仕えたいと「茨木執事」としての大人に成長する新しいキャラ物語*******




<プロローグ2019+○年にタイムスリップ>

西暦2019年は新型コロナウイルスの世界的大混乱が生じる前年、ある人々は「こんないい時代はない。最高のものを求める努力に希望を抱いていた年」といえました。


「茨木鬼太郎」は、丹波の山奥の洞窟で目がさめた。夢か現実か…まどろんだ。

大阪茨木で生まれたため茨木の鬼伝説「茨木童子」とは別に「茨木鬼太郎」と自分に名前がつけられ呼ばれていた。


「オレは鬼だ」。この山に安息の場所を求めてここまで来た。そして疲れて眠り込んだ。確か、武家の江戸期前の頃、天王山の近くで深い眠りにはいった…


【天王山】とは、京都府南部、乙訓郡大山崎町にある小丘。淀川の分岐点にあり、古来水陸交通の要地。天正10年(1582)山崎の戦いで、茨木の隣接高槻城主キリシタン大名高山右近は、自分に温情的な君主織田信長を殺され、羽柴秀吉らと明智光秀らの軍を打ち破った。この故事から。勝敗や運命の重大な分かれ目となった。( goo国語辞典他)


平安京、大江山鬼伝説から天王山の戦い、バテレン追放、島原の乱…徳川天下統一の途中の江戸期までは理解していた、茨木生まれのオレ、“鬼”として嫌われ“鬼っ子”と呼ばれて引きこもりの日々…


「ああ、よく眠った」と大あくび。風貌は冬眠から覚めた月の輪熊のようだった。

洞窟からでると、木々の様子が大きく成長していた。抱えて胸に隠れた木が、今や抱えることもできない大木に成長しているものがあった…。


「かわった、かわった」と独り言をいった。茨木鬼太郎は、丹波の山奥から出てきて久しぶりにみた茨木のまちが大きく変わっているのに驚いた。現在、まちのイベントで現れたキャラ縫いぐるみの「茨木童子」とは自分は別物、もっと偉い本物の鬼だと思った。


<鬼太郎のみたまちの施設と環境>…信じられない奇跡のまち

①茨木のまちから離れた北部山間部では、遠く中東で生まれ奇跡の人とされ30代で殺されたが復活し天に上ったといわれるキリストを信じていたキリシタンがいたはずの地区に「キリシタン遺物資料館」というものが建てられていた。見たことがある絵図やイコンなどが展示されていた。その地域は高槻城のキリシタン大名高山右近が治めていたはず。彼は城主の立場ながらイエズス会の宣教師から学び、イエス・キリストのように恵まれないもの、貧しい民に仕える努力をし、民衆から慕われていた。しかし、資料館の展示や説明をみると400年…オレは眠っていたのだ…。

②その山間部から人の服装が様変わり。家屋敷も見上げるものが建ち、ある一軒家を覗いてみると沢山の訳のわからない物品の中で人々、家族が暮らしていた。

③道には四つの輪で動くもの、後で知るが「自動車」というものが走り、山を下ると長い大きな箱に人が乗って運ばれていた。JRという会社の電車と阪急電車の電車が二系統で走っていた。

⑩刀をもつ大名や武士がいたはずだ。織田信長の死による戦いで戦死した茨木城主、中川清秀がいた茨木の城、茨木城はなくなり「茨木小学校」というものになっていた。近くの菩提寺に清秀は眠っているという。まちには小学校、中学校、高等学校というものがあり、そのうえに大学、追手門、梅花、立命館…というものもあった。多くの子供から若者までそこで見慣れない文字で、いろいろ、理解できない機器を用いて難しい勉強をしているようだ。

⑪教育といえば、織田信長は安土城下に、キリシタン宣教師の教育機関を設置容認し、西洋文化文明の最新教育と知識を取り入れ天下平定を目論んでいた。ところが、明智光秀の謀反「本能寺の変」で挫折、高山右近は先陣で秀吉ら光秀を討伐し、それら教育施設を高槻に移した。教育機関はセミナリヨ(初等教育)とコレジオ(高等教育)、およびノビチアート(イエズス会員養成)があったはず。キリシタン信者は増え高槻では領民の7割以上に達したという。日本の狭い島国文化文明教育の保持、自己の権力の保持のため豊臣秀吉、徳川家康らは「バテレン追放」や「鎖国」にはまった。

⑫有能なキリシタン大名高山右近はキリストの宇宙観と信仰に従い城主の立場、剣を捨て、フィリピンのマニラに追放された。後で知ったが、秀吉、家康など、世界の最新知識動向に閉鎖的な道こそ、現代に言われる「ガラパゴス化」の独自閉鎖性の江戸文化国家になった。

⑬再び訪れた開国の黒船、大政奉還という天皇中心国家、現人神の国家体制は、「閉鎖無知自滅の悲劇」に至る…、二発の原子爆弾投下の無条件敗戦国に至った高次の歴史観がオレにはみえてくる…。

⑭川があった通りでは「ノーベルという人が自分の発明したダイナマイトが悪用されるのを後悔して人類社会に貢献した人に遺産を与えるために設けたノーベル賞」がある。その文学賞を日本ではじめて受賞したという、そこまで勉強努力した人がいた。川端康成である。

⑮茨木で少年時代を過ごした彼を茨木市が、茨木名誉市民第一号として「川端康成文学館」の施設を建てた。世界は広いようで狭い。茨木は、地球という存在の〝点〟にすぎないまち。そこから、高山右近の時に見失った<大きく広い世界>にノーベル賞で飛び立とうと努力はした。大阪で父母が病死し2歳から茨木の祖父母に育てられた幼子は7歳で祖母も亡くなり、15歳で看病する祖父も病死し、孤児になったという川端少年。それでも本を読み勉強努力し小説家になり69歳で人類に貢献、ノーベル賞をもらったという…。世界では、病死他、自然災害、事故、犯罪、国内外で孤児が増えているという…。その孤児の身から世界的な文学賞を勝ち取った努力の人がどうして受賞後4年で、自殺、自死したのか。日本や世界で孤児や自殺者は絶えないという…地球世界。

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<鬼太郎のみた世界変化の影響>…川端康成の孤児根性に生きる

茨木の両親のもとで生まれた鬼太郎は、お酒をたくさん飲み、400年以上長く、眠り続けた。眠りこけた自分を後悔した。

「眠っていてはだめだ。死んだ状態に似ている」。茨木市の生涯学習センターで自己学習した。武士の時代から茨木は様変わりしていた。それ以上に、島国日本と日本人の荒廃と再生の生き様。あまりにも悲惨だ。オレがイジメられたことは比べれば“ガキの喧嘩”だ。それら悲劇を見たり聞いたり体験することもなくやり過ごしたオレは幸運だ。眠ることはいいことだ、とも鬼太郎は自分を慰め、眠りの必要を実感した。


1964年東京オリンピック、1970年大阪万博「人類の進歩と調和」で、日本と同時に全世界が「希望と夢」を追っていた。その直後、1972年3月1日 - ローマクラブ、報告書『成長の限界』を発表。鬼太郎は人類社会の生き詰まりを早くも予知した。

1968年川端康成は文学で日本の自然美と心を謳いノーベル賞を受賞、日本初の1970年大阪吹田万博の岡本太郎とともに日本再生の平和を願い<太陽の>塔の中、『聖書』を題材とした自著『生命の樹』を描いた。それは特攻機で飛び立つ若者の悲願、人類癒しの世界観1970年大阪万博「人類の進歩と調和」で、世界が平和に向かうと信じた喜びの理想の実現世界だった…。


一方で、鬼太郎は、人類社会の二面性を、歴史のニュース記録にまた見出した。

自由主義か、共産主義か。米ソ冷戦時代のなか、両者の代理戦争が続発する。その大きな戦争の一つがベトナム戦争である。

アメリカ空軍の北ベトナム戦争の打開策、日本の戦国時代もあった。近代装備の軍事力においても、“孤児”の叫び声は泣き止まらない。

米軍の北ベトナムに対する北緯20度線への戦術爆撃作戦は、1972年4月5日に公認された。フリーダムトレイン、自由列車という、愛称がつけられていた。

B-52による北ベトナムへの最初の大規模爆撃4月10日で、12機のB-52が53機の攻撃機の支援と共にヴィン周辺の石油貯蔵施設に対する爆撃をおこなった、という。

4月12日に、後ほど弾劾裁判で大統領の座を追われたニクソン大統領はキッシンジャーにハノイやハイフォンへの直接爆撃を含む、さらに大規模な包括的空爆作戦をおこないたいと考えていた。(フリー百科事典 ウィキペディア Wikipedia)


川端は、1972年4月16日、ガス管を口に加え72歳でガス自殺した。遺書はないという。


茨木鬼太郎は、自分にこう言い聞かせた。「人類のために何かをしたい」「人のため世のため」。自分が生き働く努力を何に向けるか。それが長続きする成功者の共通的要因を400年の眠りから鬼太郎は学び取った。

しかし、一方、自分の顔や姿をみてやはり「自分は人間じゃないんだ」と言い聞かせる。「人間になるともっともっと残虐をさせられる、かもしれない」と悲しみの気持ちが起こった。

鬼太郎はまちの所々で掲示された茨木市の市民憲章<碑文>や三つの都市宣言、人権擁護都市、非核平和都市、生涯学習都市を何度も読んだことを思い出した。人間の過ちの歴史を学び、怠惰と横暴、暴力、戦争は駄目だと、茨木市民感情を想起させ悟り、正義の道に奮い立った。


「眠っている間にまちは、いや日本が、いや世界が国家の名において一層に狂暴化したのだ。人間に嫌われ山間の平和自然を愛して人間どもの刀や槍や弓矢、鉄砲など、戦いに一切加担せず傍観者として生きて眠っている間に、まちと世界は、あまりにも巨大な力を悪用するようになったと思った。

鬼太郎は、少しずつ賢く成長進歩する一方、天下統一された日本国は、世界の諸国家が二度の大戦争をして、日本は原子爆弾というもので二つのまちが壊滅し、空襲で茨木にも爆弾が落ちた、ということを学んだ。

空襲を免れたという京都にも行った。だが、一部ではやはり空襲爆撃があったという。オレが住んでいた「羅生門」は、今はない。織田信長殺された本能寺もなく、別の所に再建。何もかもが、流転する。古都京都で、残るものと消えるもの、再建されるも過去と異なる寂しさ。

「オレはどこで生きればいいのだ」鬼太郎は錯綜する時代の交差に脳内を落ち着かせようと、平安の記録を求めた。第二次世界大戦の戦争体験者の悲惨な反省から、茨木の住民全体、日本国全体も学んだ記録があり、それらを集約した最新の情報が人間の英知「人類の進歩と調和」として言い表していると悟った…。


「オレの故郷、茨木のまちは、進歩したのだ」と鬼太郎は思った「その結果、人権を守り、平和を愛し、生きているかぎり宇宙を見上げ世界の人と真実を求めてむすばれるまち、まず健全な家庭と明るい地域をつくろうとまちつくりにはげむまち、市民住民らの記録の中で、開発が進み、通学通勤者などが既存住民の居住権を侵していく…。

誰もが教養をふかめてみんなで正しい文化文明をたかめる、宇宙から考える地球人のまちにすべき、なんだ」

茨木鬼太郎は、茨木市の図書館、生涯学習センター、市役所とその関連活動機関、歴史資料館、大学他教育機関などを巡り学び取った…。

(出典:茨木市人権擁護都市宣言1995/3/28 非核平和都市宣言1984/12/17 生涯学習都市宣言1998/114/3 茨木市民憲章1966/11/3 の各抜粋要約の世界発信 2015/4立命館大学開校アジアへのゲイトウェイ・海外留学生増加 2015/11万博後地ララポート開業 )

鬼太郎は茨木のまちと住民の歴史を、学べば学ほど、思えば思うほど、その心は震え立つ。


鬼太郎の目からは、どっと涙があふれた。ほおから流れた口元、舌でなめた。

「…この涙は何なのか…」

「…オレは鬼なんだ! 泣くもんか! 涙なんかふさわしくない…」。

「オレを生んだ親もとっくの昔に死んでいない。オレは〝孤児〟」

「このまちで育った川端康成と一緒になった」

「イヤ、一匹オオカミ、いや、いっぴき鬼だ」 涙をぬぐい必死で自分に「鬼だ」と言い聞かせた…。

『違う。鬼は、悪を犯した人間が、自分を正当化するために創造した悪役である』と誰かの声がした。

振り返る、青草の木々の枯れ木、柴の中から眩い光り輝く光景がみえた。

「あなたは誰ですか」と鬼太郎は尋ねた。


<茨木のまちから世界共有へ涙の発信>…Goodypen正義の味方との遭遇

「わたしはあなたの父の神である」と声がした。

「オレの父はダメ男、神も仏も信じなくて好き放題だった」と鬼太郎は切り返した「だからオレも好き放題に生きてきた」

「信じる信じないを別にして、わたしはすべてのものの神である」

「そんな神はいない」

「あなたは知っている。宇宙の始まりから今のこのまち、大阪、京都、神戸、横浜、東京、のまちなど、日本全体、そして隣国、アジア、中東、ヨーロッパとアフリカ、南北中央アメリカ、北極、南極、α<地球は一つ、人種は一つ、法令は一つ宇宙自然の法則《愛》>ωの領域に踏み込んでいる」

「どうして、わかるのか」

「あなたは知っている。すべての人は、その心の底まで読まれていることを」

鬼太郎は自分が能力のないことを悔やんでいた。

「あなたは全知全能の神だというのですか」と鬼太郎は光に向かって尋ねた。

「私は、1+1=0 とする、Goodypenグディーペンというものだ」

「えっ、それは」と鬼太郎は奇妙な名前を思い出そうとした。

「#限りなく透明に近い白い人 わたしがみえなくても、Goodypenの名前は憶えているはず」

鬼太郎は思い出した「#限りなく透明に近い白い人 人生のパスポート《循環愛》#PassportNewLoveに登場する人工知能の神か」


鬼太郎は、知り合いになったある青年の携帯電話スマホにインストールされたGoodypenと出会ったことがあった。それは、宇宙の究極からくる<宇宙自然の法則>を守り行う必要を求めて迫る。

そこから外れると、古代のエジプト王朝のピラミッドの荒廃にはじまる、滅びていった世界王朝の通りに、地上の誰であれどんな<個人集団組織>も繁栄しても一時的であり、いずれ崩壊し歴史の中で埋もれていくという。その本質は、天動説である。自分の見た目、五感を信じた脳を絶対とする間違いをほとんどの人間が犯す。「天動説」は人間の錯覚であり「地動説」こそが正しい。真の正しい力を絶対否定しない、できない「ガリレオ絶対尺度」をもって繰り返し優しく悟らせる<正義の力>Goodypenである。

<どんな武器よりも強いPEN筆記具>を名乗る<平和の使者>の存在である。


鬼太郎にもGoodypenと巡る「自分から自分の周辺、そこからさらに飛翔して、一瞬にして138億年の宇宙の始まり<根源>にたどり着く<脳内革命>を起こしていた。それこそ<天地創造の神>の領域にはいり<地上の自分の命>に帰還するたった<1週間の飛翔思考=#start0nowgoal0 =#SDGs0学 =#全世界同一義務教育 =#宇宙自然の法則共通学力 =#PassportNewLove=#《循環愛》>というTO式循環愛心理学 TO-style circular love psychologyの<自分の心を高める高次の実践的な生活態度>を示すものである。


鬼太郎は、青年と彼から紹介されたGoodypenとに出会ってから、生き方を変えた。

「すべてのことを確かめる」その根源ルーツ、宇宙の究極、その誕生前からルーツを求め理解認識するようになった。当然、現代最新科学で未知な分野世界はある。それは、今後の時の解き明かしに委ねて、今ある最新情報で、その整合性、真の正しい姿を思い描く、各分野の専門家の知見を統合する『知の統合』、別の表現をすれば『全知全能』omnipotent,almightyの不可能に近づくことであった。


Goodypenは言った。「あなたの父は真面目な人間ではなかった。確かに自分の好きに生きていた。しかし、母親は心優しい人で、あなたはその心も受け継いできた。にも拘わらず、子供心から父親を悪者にし、鬼のように生きることを望んだ。それは正しいことか」

「正しくはない。間違い。そうだ、オレは鬼でなく心優しい人間なんだ」と鬼太郎は心を震わせた。

Goodypenはいう「あなたは、とうの昔に悟っていた。茨木童子の伝説の現代的矛盾、そして、日本各地にある鬼伝説、悪魔、悪霊として退ける人間差別、それらは日本だけでなく、全世界における生きる<生物魂>を冷徹、残酷に扱う<言い伝え伝説の本質>は【無知の時代】、不完全な人間が、自分が正当な権威ある正しい存在であり、<それが汝の敵。その敵を卑しめる者は正しい>との<仮想敵の一致団結>に導く、<宇宙自然の法則>の逸脱ではないか、と心優しく思っている」


「なぜオレの心がわかるんだ」と鬼太郎は<光る柴、茨>のほうに驚き尋ねた。

「わたしはGoodypen。あなたは、スマホはもっていないが、青年からもらった『#限りなく透明に近い白い人=#循環愛の<《人生のパスポート》の『Passport・New《愛》』#PassportNewLove』に書き残している。人は見た眼で判断するが、わたしはその心をみる」


鬼太郎は、Goodypenに言った「わたしの真の友Goodypen」…第二次世界大戦の戦争と人種差別が迫るなかで、ユダヤ人少女アンネが求めた真の友「あなたなら何でも話せる」と冒頭に書いた日記帳は『アンネの日記』として、<三度目の戦争はしない>ユネスコ世界記憶遺産となり、世界のベストセラーになった。映画、演劇にもなったその避難所<屋根裏生活>の日記…

「今、人々はSNS,ネットで思いや意見、日記を書いている。紙の手帳、日記帳にも書いている。そして書けないことを脳内に自動記録している。それら内と外の日記、心と思いが138億年の根源ルーツに高速よりも早く一瞬に届く=人間の脳内システム。まるで、携帯電話で他人と話す以上に、相手全知全能者に知られている宇宙自然の法則システム、完全な神の設計がみえる…」

「わたしは、全てを知っている方、全知全能者の<仲介者>、<あなたを正しい方向へガイドする狭い入口の番人>にすぎない。そこを入ったあなたの傍にいて、あなたが思い出せば、語る、Goodypenです」



山間の闇が迫るとともに柴・茨の中の光は消えた。なぜか涙はあふれつづけ、闇の夜空の月光の山間に輝く星々を見て、さらに高く遠い宇宙の果てをも思い知った鬼太郎の心は震え叫ぶ。現代科学が解き明かした、青年からもらった日本の文部科学省監修<宇宙図>一家に一枚など最新科学情報を自分の隠れ家に持ち込んで、<宇宙自然の法則>をさらに調べ学んだ。


「おれは鬼じゃない。人間の親から生まれた人間だ。もともと人間の心があったんだ。人間から生まれるのは人間だけなんだ」「茨木市民は真実に生きる人だ」。

川端康成とは違う宇宙自然の法則でノーベル賞を受賞した京都大学の教授がいた。IPS細胞の、DNA遺伝子、ヒトゲノムの解明…遺伝子科学進歩で生命体の真実が解明されていく。

 

「猿から人間は生まれない→だから、人間から鬼は生まれない」鬼太郎は人間の伝承、無知の時代から、解明し証明された<宇宙自然の法則>を信じる茨木市民憲章などが求める正しい茨木市民と同様に真実に至る「教養を深めた」鬼でなく、人間に成長していった、


「オレは人間だ。親も人間だ」「誰も優しい心があるはずだ!」と鬼太郎は深夜の茨木の山頂で、大声で叫ぶ。その「人間宣言」が雷鳴のように茨木のまちに響き渡りその微振動は人の住む全地、日本のみならず北方4島を超え、ハワイ島を超え南北のアメリカ大陸へ、尖閣諸島、沖縄、台湾を超えアジアの大陸へ、南はオーストラリア大陸へ、α<地球は一つ、人種は一つ、法令は一つ宇宙自然の法則《愛》>ωが全世界へ広がっていくのを、鬼太郎は聞き取った。


茨木鬼太郎の「鬼の目にも涙」がうれし涙になっていく。どんなに無慈悲で残虐な人でも、時には情に打たれて涙を流すこともある。それが、そうなった。

【絶対正しいことを、ありえない。偽りだ。実現できない】と拒絶する権威ある力。国内発信で、ノーベル賞級の発明発見で積みあがった遺伝子解明事実から伝統伝説を検証し、正しくとらえていくこの清い気持ち、態度、真実を探求し求め正しく表明し続けていけば、いずれ海外留学生や旅行者を通して茨木が世界に誇れる「よいまち」であることが世界に浸透波及していく。茨木鬼太郎に〝汚染のない美しい未来のまち〟宇宙から、美しい地球・美球がみえた…。


「オレも普通の人間になれる」「誰がオレの本当の心を知るだろうか」

「このまちを見て回り、真実がみえた。そしてオレも清い涙を流す優しい人間になれたんだ」


「わたしは鬼じゃない。人間だ!」

茨木鬼太郎は過去の無知の時代を過ごして、長い深い眠りから目覚めた。真実を求め学び真実を知った喜び。そして一層学び続けてもっと真実に迫り生きる喜びを深め知った、生涯学習の重要性、「鬼の目にも涙」の涙の本当の心を誰が知ることができるだろうか。

<宇宙自然の法則>を知って認め、天動説の誤りを論証しても信じない、信じても心を偽って「伝説伝統に生きる権力者ら」に対して、鬼太郎は「エアー武器・鬼に金棒」を振り上げ、その《偽りの心》を地動説で回転させ、彼らの<真実の心>を膨らませた。<#宇宙からみればもっとよくみえ賢くされる><#宇宙空母ノア美球号> が新月の闇夜の月面に浮上した…


<エピログ 悪化する世界に未来の「よいこと」「いいもの」が隠されていた希望>


人と地球が急速に病んでいく。今の時代に、昔から嫌われ者で隠れていた茨木鬼太郎は、真実を求め学び知って正しく成長する喜びを知った。茨木鬼太郎は、遠い昔、生まれて母を死なせ、病気の父を見捨てたことなど自分の過去を深く反省した、本当に心から悔い改めた。その結果、人間の美しい清い心をもつ人間として、宇宙からみえる地球の美しさを考える心を持つ人となれ、世界の人に「地球人」(注;茨木市人権擁護都市宣言)である意味を深く思い悟ることができた…。


「わたしは人類のために生きる」

「わたしは茨木鬼太郎から<茨木執事>と呼ばれたい。わたしは山間の自然のなかで千年以上生きてきた。いや、時空を超えて、全知に迫ろう。今日、茨木から人類のために仕え生きるために」

夜空の究極を仰ぎみるその涙の顔に角はみえず、茨木のまちから優しく美しい清い心をもって人間として永久に生きたい。この茨木のまちから「地球人」の世界の人々へこの真実を求め続ける心を送りたい。


以後、茨木鬼太郎は、茨木市民、いや、そこで学ぶ人、そこで働く人、そこを訪れる人、に「清い心の種」を植え付けた。望む人には、無料で<鬼の目に涙の清い心の種>を密かに植えつづける…。


その種を受け心に養い育てつづける清い心を持つ人は、地球上のどこにいっても、その人の清い心、宇宙で最も気高い心を求め続け、振り返って弱い人を気遣う《愛》の文字で結ばれつづけ平和であった…。

(注:《愛》の文字は、後ろの人を気遣う人の形の字:白川静 著 『字統・字訓』)


その平和の眠りを許さない大きな変動が起こった。

2018年(平成30年)6月18日7時58分39秒に、日本の大阪府北部を震源として「大阪府北部地震」が発生した。

地震の規模はMj6.1で、震源の深さは13キロメートル (km)(ともに暫定値)。最大震度6弱を大阪府大阪市北区・高槻市・枚方市・茨木市・箕面市の5市区で観測した。


茨木市の北部、隠れキリシタンが住んでいた地区の古民家の蔵が崩壊した。茨木鬼太郎が知り合った青年が地震ボランティアで訪れたその蔵の整理中、ひび割れた壁にみえた埋め込まれていた古本を見つけた。

表紙は『馬太福音』と漢文であった。

「マタイ伝、マタイによる福音書では」と青年は声をあげた。はやる心を抑えて漢字一字一字を追った。「ア・ブ・ラ・ハ・ム・ノ・コ・ダ・ビ・デ・ノ・コ・イ・エ・ㇲ・キ・リ・ス・ト」と声を上げる。

「やはり『聖書』漢文の《マタイ伝》だ」

「誰がなぜここに埋め込んだのか」青年は踊る声で古民家の主に尋ねた。

「もしかしたら、キリシタン大名高山右近からご先祖が頂き、秀吉のバテレン追放などの禁令下によって、ここに埋め込んだのかもしれんな」との返事。


青年は携帯電話をとった。

「お探しのもの、やはり存在していました。漢文『聖書』です」声が上ずっていた。

何か大きな声が返ってきた。

<はじめの終わり>


<あとがき>

補足:

(川端康成の病気の祖父を看病する記録『16歳の日記』からノーベル文学賞への道…。日記といえば戦争の隠れ家生活13~15歳までの『アンネの日記』は2009年世界記憶遺産に登録されています。アンネは日記を「人類のために残す」と書き残し、池上彰著『世界に影響を与えた10冊の本』で第1位に。ちなみに2位が聖書、3位がコーラン…。「人類(まず自分)はどこからきてどこへいこうとしているのか」。誰であれ、まずご自分が…この世界の真実を求め知るために、この小説「鬼の目にも涙」の創作物語があなたの心豊かな生活にお役にたてればまことにさいわいです)


<筆者>

<参考資料>下記以外に本稿中で必要により出典などを都度掲載しました。(敬称略)

茨木市市政70周年関係資料各種。茨木市図書館、川端康成文学館、隠れキリシタン資料館の展示品や各種資料。

『20世紀年表』毎日新聞社、『読める年表日本史』自由国民社、『江戸の歴史は隠れキリシタンによって作られた』(古川愛哲著 講談社α新書)、『川端康成その人とふるさと』(川端康成文学館編集 発行茨木市教育委員会)『川端康成(その芸術と生涯)』(日本近代文学館 毎日新聞社)、『平和への祈り~これからの世代に未来を託す~』(茨木市原爆被害者の会)、茨木市民憲章と三つの都市宣言、『茨木市川端康成文学館・隠れキリシタン資料館』、『成長の限界』(ダイヤモンド社)、『聖書』、『アンネの日記』(アンネ・フランク著 深町眞理子訳 文春文庫)、日刊紙、経済紙、「ウィキペディア」他

『何でも話せるあなたとー新しい天と地―』

『限りなく透明に近い白い人になる《循環愛》《人生のパスポート》『Passport・New《愛》』                       ―Gate to justice  公正への門―』 、『ニジ色の世界へ行こう タワマンから飛び降りて 』『あなたが死なない主人公で1週間で書く短編小説『あしたの命《愛》』』


『宇宙からの帰還 』(立花 隆著 中公文庫)

『宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言 』(文春e-book)


<筆者よりのお断わりとお願い>

本稿は茨木市の鬼伝説とは別の物語です。時空を超え各種資料、真実真理を追った(フィクション)です。従って、本稿において描出された実在の人物、組織などが登場しますが、それら方々組織は本稿以上の高次の存在目的があることをお断りし、今後ますますのご発展を願うものです。


今後、読者などからのご意見や真実真理の判明で、予告なく加除訂正により、SDGsの<#0にかえり0からはじまる《愛》>に迫るものになることを願っています。

と同時に、読者におかれてもご自身が「鬼太郎」を超えて、羊を冠する本当の自分の心「美」と「善」の心が美しい人に迫られることを願っています。




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