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魔獣師…宣言する

拾った報告するシリウスと報告され困惑すデービス


これ実は魔獣部隊では時折見かける光景ではある。一点を除けば……


シリウスはその魔力性質と性格も相まって時折、傷ついた魔獣や親を失った幼い魔獣などを保護して(拾って)くる


入隊当時、コミュニケーション下手っぴ野郎事、シリウスは何の報告もしないで連れ帰り飼育エリアに放つ(先住魔獣達には了承済み)と言うことをしては隊員達をパニクらせる。と言うことをしていた


元来、魔獣師達は揃いも揃って魔獣好きの集まりだ。傷ついた魔獣も親を失った幼い魔獣も放って置けない人間の集まりだ。

保護出来るに越したこと無いのだ!! 出来るなら!! 混乱状態の魔獣を普通の人間は保護出来ないけど!!


だから、拾って来たことに文句を言う人間なんて誰一人居ない

けれどある日、突然……知らない魔獣が増えてるのは驚くのだ!! 上位魔獣とかいきなりはビビるから!! との声が続出……


その為、隊長から『拾ったなら報告すること』と言うルールが定められた


『いや……まさか……人間拾った報告される日が来るなん……予想して無かったわ……』

日頃からシリウスに驚かせ続けられ驚き慣れているデービスも想定外の驚きだった


シリウスを出迎え隊員の話しを聞き他の隊員達も集まってきている


そんな中シリウスが『コイツは、俺とルゥで守って、育てる!!』と高らかに宣言した


((((その子…人間だから……俺達が……しっかりしなきゃ!!!!!))))

シリウスの宣言を聞いた隊長並びに隊員達はそう心に誓った


『おやおや……シー坊、なんと安らぎの魔力を持った幼子じゃのぅ〜』

様子をみていた黒竜が一頭、首を幼子まで降ろして近づける


『ノア、コイツは安らぎの魔力なのか?』

シリウスが黒竜に疑問を聞き返す


『そうじゃ、我々魔獣に属する生物はその魔力を持っておる生き物の側におると安らぐのじゃよぅ〜

シー坊、おぬしの魔力と同種のモノじゃよぅ〜

それよりシー坊〜いい加減、その子の魔術を解いたらどうじゃ〜』



『魔術……』

ノアの問い掛けにハッとする


『なんじゃ〜シリウスにしては珍しいのぉ〜魔術探知もせんかったかのぉ〜フォホホホ〜』


シリウスは自分で自覚していたよりずっと動揺していた。普段、傷ついた魔獣や親を失った幼い魔獣を見つけたら何より先に魔術探知をおこなう。

魔獣は魔術を扱う事の出来る獣、それを総して魔獣と呼んでいる

意識して使う人間の魔術と違い、魔獣は下位の魔獣であればあるほど、本能的に魔術を使う。


ノアの言葉を聞き冷静になったシリウスは背筋に冷たいモノを感じた


冷静に考えればこの幼子は一人で魔の森にいたのだ……生き残ってるだけでも奇跡なのだ……


冷静に考えた事により今度は違う動揺に襲われる



シリウスは急いで魔術探知の術を展開する

『攻撃結界と……安眠魔術……安眠魔術には微量だが回復魔術付きの上位魔術だな……』

シリウスの探知には高度な上位魔術が引っかかる


『何処ぞの上位魔獣がこの子の身案じた様じゃのぉ〜』

古竜だけあって大人なノアは、ほのぼのモード。ご長寿クオリティーである


古竜は数ある属性の元となる水・火・木・雷・土・闇・聖の七属性の青竜・赤竜・緑竜・黄竜・茶竜・黒竜・白竜の中で記憶を受け継げた竜のことだ


竜は長寿で最高で千年生きることができる種族だ。そして、九百年生きた竜は伝承魔術が使える様になり最後の子に記憶を伝承できる

ノアは二百歳だが二代分の記憶を受け継ぐ古竜

竜の中ではピチピチの若者だが(人間からしてみれば充分長寿だが……記憶の分、大人……大人を通り越して爺ちゃんクサい竜である

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