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魔獣師…メルヘンな空間に行く

『ありがとうございました。』


選んだ服や下着、靴を空間魔術の魔空間へ収納し、シリウス達は店を出た


暫く、商業地区を歩いていると


『バゥ!!』


『とーたん』


一軒の店の前でルゥに乗ったシリウスがキラキラした目を輝かせ




メルヘンな造りの店のショーウィンドウにふわふわのリュック型のぬいぐるみが何個も飾ってあって


『欲しいのか?』



『あい!!』

キラキラの瞳のまま手を上げるクラウス


『じゃあ!入るか!!』

ガタイが良い男が二人と白狼に乗った幼子がメルヘンな店へ入店


『いらしゃいま……せ?』

不思議なグループの入店に店員のお姉さんが笑顔のまま固まる



店の中もパステルカラーで全体的に可愛らしい雑貨や小物、ぬいぐるみ等が売られている


『ほぁ〜』

キラキラを超えてデレデレの表情で店内を見回すクラウス


『クラウスはこういったモノが好きなんですか?』

トーマスがクラウスに尋ねると


『あい!!』

満面の笑みで両手を上げ返事するクラウス


『じゃあ!! ここでお前のモノ揃えるか!!』

クラウスの様子、笑い出したいのを堪えつつ笑顔のシリウスがクラウスの頭を撫でる


(うっわー!!)揃いも揃って美形が超絶良い笑顔でほっこり会話する姿に今度は違う意味で固まるお姉さん。



まずは最初にクラウスが目を奪われたリュック型のぬいぐるみの所へ、白黒のぬいぐるみを取り

『くましゃん』

と嬉しそうに抱きしめる


『クラウス!! そいつはパンダって言うんだ』

パンダを知らないクラウスにシリウスが教えてやる


『ぱんだしゃん』



『クラウスはパンダ好きか?』


『ぱんだしゃん!! しゅき!!』



『今度、シェンメイ帝国からパンダの魔獣が贈られるんだが、クラウスも一緒に会いに行くか?』


パンダの魔獣はシェンメイ帝国、固有の魔獣。

パンダの魔獣は性格が穏やかで、遊び好き、環境さえ整えれば魔獣の扱いが不慣れな者でも世話しやすい。その特徴が故に戦闘には不向きな魔獣。

一昔前に密猟者に乱獲され世界中の金持ちに愛玩目的で密売され、個体数が激減した。

今はシェンメイ帝国が厳しく管理、保護していてパンダがシェンメイ帝国外に出るのはシェンメイ帝国が友好の証として贈るぐらいだ


『ぱんだしゃん!! あえるー? うれちー』

嬉しそうにはしゃぐクラウス


『ぱんだしゃん! ぱんだしゃん! ぱんだしゃん!』

『バゥ! バゥ! バゥ! 』

体を左右に揺らしながら調子外れで歌うクラウスに合いの手を入れてやるルゥ二人ともご機嫌である


『お店ですから、もう少し静かにしましょうね!』

あまりのはしゃぎ様にトーマスから注意されると


『あい!』

『バゥ』

ウキウキは止められないものの静かにはなる二人


それから、パンダのリュックと同じ素材のパンダの顔のポシェット

動物のぬいぐるみをいくつか

軽い素材で出来た水筒やマグカップ

動物柄のタオルを数枚……


他に細々とした小物を選び終えた頃にはクラウスはルゥの背中で寝息をたてていた

ルゥはクラウスが寝ると落ちないように魔術を展開してやっている


すっかり立派な兄でのルゥである








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