表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/33

魔獣師…正式な親子になる


『なるほどな…魔の森で…ハーデス帝国も困ったものだ……』


シリウスの話を聞き国王はハーデス帝国の民を憂い、大きく息を吐いた。


先程から、グレイ親子に残念な人扱いされているが、

アレクサンドロス ・ハワード国王。

この人は民想いの賢王だ。他国とはいえ、虐げられている民を思うと心を傷めずにはにはいられなっかた


『相分かった!!ファビウスが良いのであれば正式にクラウスをシリウスの子とし縁組を認めよう。』

シリウスの覚悟を見定めたアレクサンドロスは国王の顔に戻りシリウスに許可を与える


『ファビウス!!良いな!!』



『何がじゃ?』

クラウスとルゥとのじゃれ合いに夢中で全く話しを聞いていないファビウス


『まったく……お主は……クラウスとシリウスの縁組の話しだ!!認めて良いのだな!!』



『この子は儂の孫じゃ!!当然じゃ!!むしろ、認めんかったら攻め込む!!』

本気の目のファビウス


『物騒な発言はやめえ!!お主が言うと洒落にならん!!孫可愛さにクーデターとか……

お主らしくて洒落にならん』

アレクサンドロスがベルを鳴らす

このベル魔術式が組み込まれた魔道具で対になっており鳴らすともう片方のベルも鳴る


暫くすると

『陛下、お呼びで』

燕尾服の秘書官が奥の部屋から現れる


『アラン、縁組の書類を』


『こちらに』

アランは既に用意していた書類を渡す


『お主は……やっぱり有能だな……』

ファビウスが来た時点でアランを下がらせていたので部屋で起きた一連の件を見ていない


『シリウス副隊長がお子様を抱えて入室するのを拝見いたしました。

国王の秘書官たるもの一の事柄で百を察せ無くては務まりませんので』


アレクサンドロスの身の回りの世話一手に引き受けるアラン

眼鏡を掛け、目立たない様にしているが切れ長の目に通った鼻筋、薄い唇と緑がっかた黒髪に深い緑の瞳をもつ美しい顔の持ち主


一見、線の細い優男に見えるが其処らの魔導士では刃が立たない程の魔術レベルと近衛隊隊長に匹敵する程の剣の使い手で文官としてだけで無く護衛としても能力の高いスーパー秘書官はシリウスの行動すらも読めていたのだ



アレクサンドロスが

『国王アレクサンドロス ・ハワードの名に掛けファビウス・グレイ侯爵、嫡男シリウス・グレイとクラウスとの親子の縁組を認める』


シリウスが忠誠の礼をとり

『シリウス・グレイの名に掛けクラウスとの親子の契りを交わし守り、育てる事を誓います』




こうして、国王により正式にクラウスがシリウスの子として正式に認められた




余談だが貴族でないものが縁組(養子・結婚)出産などで家族が増えた場合は領主への届け出、許可

で済む



ちなみに、国王軍内、王城内で勤める上で家名を名乗ることは無い。


軍内、城内での立場は役職が全てで、貴族、庶民は関係ない。

もしも貴族の家の者が庶民の家の者に貴族として圧力を掛けたり虐げたりした事が発覚した場合、その貴族には重い罰が下される、最悪は爵位を国王によって取り上げられる






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ