魔獣師…親父にイラつく
『はぁ……お主はもうそのままで良い!! で、シリウス……その子はどうした?』
デレデレのファビウスの姿に頭痛を覚え、諦めシリウスに話しを戻す
『息子にした!!』
(あーーーーーーーーーーーーーも!!!!! この親子は!! 意味わかんねーーーよ!!
揃いも揃って、バカか!! バカなのか? バカだよな……魔獣バカだよこの親子!!
はーーーーーあ……ずっと前から知ってたよ!!!!!)
国王、心の中で毒突く。
国王たるもの何時も、冷静で無くてならない。感情を表に出すなんてもっての外だ
フーゥ……
小さく息を吐き切り替える
『シリウス、その経緯を聞いておるのだが……』
『ああ!!拾った!!』
『・・・・・・』
バァン!!!!! 机を叩き立ち上がる国王
『だから!!!!! その経緯を!!一から順に話せと言ってんだろーーーーーが!!!!!』
国王……ブチ切れ
『ふぇ……とーたん……』
大きな音に驚き飛び起き、シリウスにしがみ付くクラウス
『おぉ……クラウス、びっくりしたか?』
しがみ付くクラウスを撫でてやるシリウス
『おちぃいおちょちたの……』
『そうかそうか! 大きな音に驚いか!かわいいの〜
陛下! 国王たるものがそんな簡単に心を乱しおって……』
国王にに文句を言いながらデレデレとクラウスの頭を撫でるファビウス
『だぁ……れぇ……?』
頭を撫でるファビウスを不思議そうに見上げる
『儂は君のじーちゃんだよ!!』
『じーたん?』
コテッと首を傾げるクラウス
『あーーー孫はかわいいの〜』
シリウスの腕からクラウスを奪い取ると高い高いとクラウスをあやし始める
『てめぇ!! 親父!!』
クラウスを奪われてイラつき顔のシリウス
クラウスはクラウスできゃっきゃと喜んでおり、その声を聞いてルゥまで一緒にはしゃいでいる
『儂ら三人で遊んでおるから、お前は陛下と話しでもしておれ』
国王を余り物あつかいするファビウス
色々、諦めた国王は
『とりあえず、シリウスはこっちで、一からちゃんと説明せい……』
応接セットのソファーに座る様、シリウスに促し自分を腰を下ろした




