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第3話 入隊試験

第3話 入隊試験日


冒険者になって3年が過ぎた。今のランクは【D】F→Eは簡単だったのにE→Dにはかなり苦戦した。なにせFランクの頃の依頼のがまだマシなのだ。Fランクの新人に頼むのも怖いし、Dランクのお金払ってまでは……っていう依頼ばっかなのだ。


しょうがないから俺たちはEランク依頼のまともな奴だけ選んであとは常時依頼の数でDランクを目指すことにした。そうそう、スラムの俺のグループから7人冒険者になった。


・勝りの力で両手オノを振り回す、ヘルダ(女)

・細剣と左手が使える丸盾、イダ(女)

・片手剣とノーマル盾正統派な奴、アドルフ(男)

・弓と小剣、ナイフ投擲でキョーコの弟子斥候、エーリク(男)

・両手大剣で敵をなぎ倒すイケメン君、サムエル(男)

・大盾で味方をも守りながら小剣で戦う、アンドレ(男)

・ノーマル盾に手オノ地味だけど頑張る、トム


の7人だ。ギルド強制の協力依頼やEランクのいい仕事がないときはこの7人と俺たちをシャッフルして夕飯かけて勝負したりしてた。

1回俺、イリス、キョーコ、ヘルダ、サムエルが同じチームになってこの日はめっちゃくっちゃ夕飯食べてやったなぁ……あ、この順番が今の俺のメンバーの強さそのまんまだね。


スラムメンバーも地道にやってDランクが増えてきた。ランクもいいけど俺はそろそろスキルを覚えさせようかと思っている。ヘルダのオノあれはただのジャイアントスイングだし、サムエルもおなじ、あいつらは半端に力があるから動物を倒せちゃうのがいけないんだよなぁ……。イダはビビリすぎてイリスか俺が横の居ないといけない。


逆にDに上がったエーリクこいつは明らかにキョーコに惚れている、人物だけでなく技や隠匿、隠蔽等キョーコの教えをことごとく吸収している。

アドロフ、トムは地道な毎日の稽古や努力を惜しまない真面目なやつらだから頷ける。特殊なのはアンドレだ。ヘルダとサムエルのヘイトを軽減させて自分に向かわせるっていう現代人のゲーマーしかわからないような技術を自力で習得した。問題はアンドレのヘイト管理とうまい盾使いのおかげでほぼ無傷なあのジャイアント男女が「俺TUEEE」と思っているのが危ないな。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



俺たちが冒険者登録してからもうすぐ6年が経つ。ランクも16才までの最高ランクCにまで上がった。因みに我が家も俺の稼ぎで平民の上流家庭までなった、それからスラムには長屋を建ててスラムの奴らも雨風しのげる生活になった。これにはイリスも自分の家の管轄内にスラムがあるのが嫌なのだろうお金を半分以上出してくれた。


冒険者稼業は俺とイリスとキョーコはほぼ固定でパワーレベリング目的で裕福な家の子供達が参加していた。お金はいらないと言ったがお金を払ってでもあそこの子供より強くしてくれとか誰それの子供より贔屓してくれとか結構うんざりだった。

うんざりの最高峰はガーネット軍のイリスの従者フリオという男これが最高峰にうざかったな。さほど強くないのにイリスの前にでるからイリスも俺も前に出ずらいし、キョーコの射線も潰すお馬鹿だ。そのわりには「私のおかげで今日もイリス様は無傷でご帰還させられるな」

とかアホの子を発言連発させていた。


たまにスラムの仲間も7人中心にレベリングさせたりで俺率いるスラム軍はなかなかの強さになった。

そもそも俺はこの世界を統一しなければならないこと。最早知り合いや兄弟みたいな奴ら、家族がいるのに他所の国で統一という考えはない。この国は軍隊制だ、だから強く偉くならないとメキア王に進言など出来ない。因みにこの国の軍隊制は


トップ:元帥

将官:大将 中将 少将 

佐官:大佐 中佐 少佐

尉官:大尉 中尉 少尉 

下士官:特務曹長 曹長 軍曹

兵卒:伍長 上等兵 一等兵 二等兵

訓練兵:三等兵 四等兵


となっている

軍編成は


班:班長、伍長、兵卒で10人以下規模


分隊:分隊長(下士官)、伍長2~4で20人規模


小隊:小隊長(下士官)副官、分隊3で50人規模


100人隊:100人隊長(下士官)、副官、小隊2で100人規模


中隊:中隊長(下士官)、副官、小隊4で200人規模


500人隊:500入隊長(少尉)、副官、中隊2で500人規模


大隊:大隊長(中尉)、副官、中隊5で

1000人規模


連隊:連隊長(規模により大尉か少佐)、副官、大隊数個で2000~5000人規模


大連隊:大連隊(中佐か大佐)、副官、連隊数個で5000~10000人規模


師団:師団長(少将、中将、大将)、副官、連隊数個で10000~20000人規模


軍団:軍団長(大将)、軍師、副官、師団数個で20000人以上規模


っていう感じだ。

とにかく俺はここの大将をまずは目指して行くことにする。


春になればみんな16才

それぞれ違う道に進むことになる。

俺はガーネット軍の伍長に確定している。

キョーコは姉を探す旅に出るためギルドランクを上げて旅を続けるらしい。

イリスは軍の少佐になるらしい、俺の遥か彼方の上司だな。


そして春になり最後の冒険者としての仕事を終えた俺たちは酒場で送別会だ。すでに皆飲み過ぎで出来上がっている

「ショウさん!わらしはお姉ちゃんを見つけたら必ず戻って来るのでショウさんの隊にいれてくらはいね!!」

「イリスしゃん!職権乱用でショウしゃんを自分の隊に入れたりしてはダメでしゅからね!」

キョーコはもうすぐダウンだな、飲み過ぎだ

「あら?心外ですわね。私の隊は私が優秀と思った者を入隊させるからショウさんが他の者より優秀なら入隊させますわよ」キョーコはさらりとかわしている。

「安心なされキョーコ殿、イリス様の副官は私です!こんな底辺で作法もない奴ら入れさせませんよ!」フリオの発した言葉でスラムの奴らの怒りに触れたようだ

「このやろう誰が底辺だ!」

「そうだ!何が大変だ!」

「戦に作法なんざ関係ねぇ!」

「やっちまえ!」

誰か泥酔者が混ざってるな(笑)

俺が声をあげる

「喧嘩は外でやれ!」

よーし、上等だ!こっちこい!

とかいいながら外に出ていってうちらは3人だけ酒場に残った状態だ


いつも通りの会話をしてなんだか明日も一緒に冒険に行くような感覚だった。

キョーコがダウンして送別会も終了。

みんなそれぞれが別れをつげたりしているとイリスが

「ショウよ、早く私の右腕くらいになりなさいよ」

「ふ、俺の方が出世早くてお前がおれの部下になったりしてなw」

お互いわらいながら握手をして別れた。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


春の1日目

ガーネット軍の入隊試験日だ


スラムの仲間たちも大勢やって来ている。

まずは兵卒の試験かららしい

兵卒は 伍長、一等兵、二等兵、訓練兵

に振り分けられるらしい。俺はスラムの仲間たちを応援したり鼓舞していた

不意に声をかけられた上等なハーフプレートを着込んだ嫌らしそうなやつだな

「お前が冒険者から軍入りが決まったショウってやつか?」

「そうだけど?」

「いや、騎士訓練学校卒業の俺たちの部下、駒か。がどんな奴なのか見ておきたくてな」

ん~……テンプレ的なにおいがプンプンするなぁ

「騎士訓練学校ってそんなに強くなれるのか?」

「はっはっはっは、当たり前だお前ら冒険者の相手はいつでも動物だそれぞれの特性習性を見極めて隙をついて倒すだけだろう?こっちは考える人間を相手に訓練していたのだ。」

おお、まともな奴が出てきたぞ?俺もそれは考えていた動物相手だとどうしても作業化してしまい効率を求めてしまうのだよな。こいつの言ったことは間違ってない。

ただし俺のPTを除けばな。


「確かにその通りだな。動物相手と人間相手では力が拮抗していても人間相手に訓練していた奴の方が勝つだろうな。そしてまず名乗ろうか?どなたさま?」


「おっと、これは失礼をした。俺は騎士訓練学校をたった3年で卒業したヤラレヤーク騎士爵の3男でテン=プレート=ヤラレヤークだ!」

おれはそれを聞いて(恐ろしい名前だなそこの家に生まれなくてよかった)

「騎士訓練学校3年で卒業ってすごいのか?ずっと冒険者だったから街の施設や色々なものに疎くてな、すまないな。」


「なになに、あやまることじゃないさ。知らないことなど人は皆沢山ある、俺だって冒険者の事はさほど詳しくはないからな。知らないことを聞くのは恥じゃない。知らないことを知った風にしているのが恥なのさ。


(テンさんかっけーーーこの人はきっと出世するな) 


「んで……騎士訓練学校のはなしであったな。あぁ普通の奴なら2年で卒業していく。ただ私は普通ではない。だから3年通ったのだよ。」


(テンさんダメな方の人だった~)

「そうでしたか……あ、ちょうどウチの冒険者上がりのが試合しますよ。」

大オノのヘルダだ

「フハハ、自分と同じくらいのオノなど振れるわけなか・・・・・・あ」

ちょうどヘルダが斧をぶん回していた


「冒険者ってすごいんだね……僕下士官試験でよかっ・・・・・・オホン、冒険者もなかなかのものだな。またどこかで会おうショウよ」

といいそそくさとやられ役・・・・・・ちがかったテン=プレート=ヤラレヤークさんは帰っていった。よし俺もそろそろガーネット下士官試験の準備でもするかな。


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