少年期 第1話 転生と出会い
榊原翔、彼は高校3年生の時に異世界へ転移召喚され勇者として魔王の討伐へ祭り上げられた。色々な出会いと別れを繰り返し10年後見事魔王を倒し異世界『トリティーア』に平和をもたらした。
その後神様に元の時代高校3年生として現代に送り返して貰うはずがおっちょこちょいなダメ女神は自分の管理の異世界の1つ『ロンダール』に転生させてしまいました。
このお話は、駄女神の管理の1つである『ロンダール』へ転移させられてしまった榊原翔が自分の力のみで武を極めるお話である。
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「いやー長かったなぁ。魔王を倒すのに10年か、でも平和を取り戻せたし俺はハッピーエンドが好きなんだ」
「そうですよね、人間の10年は長いですもんね、私たち管理者は10年なんてあっという間ですけどね」
「んで、駄女神はちゃんと元の時代に戻してくれる約束だったよな?本当に大丈夫か?」
「ちょっ!駄女神は失礼じゃ・・・・・・」
「最初の転移の時のゴタゴタや『トリティーア』では色々邪魔して結局魔王を倒すのに10年もかかったのは誰のせい?」
「私は、私は良かれと思って・・・・・・」
「まあ、全てが裏目に出る珍しい駄女神ってことで、さぁ俺を元の場所に返してくれ」
「納得が全く出来ませんがわかりました。え~と戻る場所は『地球』年代は・・・・・・ハ、ハ、」
「おい!お約束なことだけはするなよ!」
「ハックション」
ぽちっとな
「おい!駄女神、ちゃんと地球って押したんだろうな?」
「あれ~?おかしいな、押したボタン『ロンダール』って書いてあるわ」
「今すぐキャンセルしろ!はやく」
「あー、転生始まっちゃいました。てへ」
「マジで駄女神だな!『ロンダール』だったか?そこからすぐに此処に戻せよ?」
「え~とこないだ女神会議で最近転移が多すぎるから40年たたないと回収召喚出来なくなってしまいまして・・・・・・」
「くっそ、体が透けて来やがった。とりあえず『ロンダール』とやらの情報を教えろ!」
「『ロンダール』は地球の10分1程の惑星ですね。大陸は1つのみ島は多きなものから小さなものまで沢山あります。大陸で沢山の国が小競り合いをしていて統一されていません。
種族は人族のみ『トリティーア』の時みたいに「猫耳、犬尾モフモフ~♪」のような事は出来ませんからね(笑)
因みに魔物は居ます。ん~難しいのですが正確には魔物ではなく動物全てがどう猛なのです。榊原さんの年令は今回は転生なので0才ですね。あとは魔法の概念は無・・・
「もうほぼ透明になって来やがった!くっそ、次は本当に許さないからな」
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名前 榊原翔 0才
職業 平民
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海底の中から水面を見ているような感覚と段々と浮かび上がってくるような感覚で俺は目を覚ました。あの『駄女神』今回は転生とか言ってたよな……。起き上がろうとしてみたが全く身体が動かない目もぼんやりとしか見えていない手を挙げて見てみるとぼんやりとしたモミジのような小さな手、握りしめるとまるで川の下流にしかなさそうな小さな石ころ並みの大きさだ。誰かが俺を覗き込んで話しかけてくるが何をしゃべっているのか全くわからない。(あの駄女神今回はチートすらも忘れたのか?!マジ駄女神だな)
何か話しかけられているが俺の意識はまた海に沈んでいくような感覚で意識を失っていった。
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俺が転生してから9年が経った。俺の家はいわゆる【平民】で父親、母親、姉2人普通の家庭である。
父親は大工や土木工事などを日雇い形式でやっていて。母親と姉は農作業をやっている。
俺はスラムの悪ガキ達相手に剣術ごっこ、日が暮れると算術や情報等を集めるために酒場でお手伝いをさせてもらっていた。
ちょうどいいので俺の今いる世界【ロンダール】情勢に触れてみよう。
地球での年代と考えると鉄砲伝来前くらいか?製鉄技術もそれなり、農業も治水工事もそのくらいの感じかな?しっかりとはわからない……だって俺ってば【トリーティア】に10年、ここ【ロンダール】に9年いるんだぜ?18才の頃の勉強なんか・・・・・・
お?俺ってば【地球】に居た時間より【異世界】にいる時間の方がながいじゃん!
閑話休題
ロンダールは5つの大国と中小多数の国がある。
大国 ロンダ 元々この国が皇帝を擁して統一していたらしい。西にバンス南西にサルタ
東に中堅の3国がある
バンス 東にロンダ南にサルタとの国境があり西の山の蛮族にも隙を見せられず
ロンダに攻め込めず
サルタ 4方向全ての大国と国境線が接しているが国境線が全て川なので水上戦
が得意で他の国も攻め込めない
ドロス 西に蛮族、北にサルタ、東にメキア治水工事が進まず戦争どころではない
メキア 西にサルタ、ドロス、東には小国群があり小さな紛争で内政が上手くいって
いない。
とこんな感じなのだが
※黄緑が主人公の国
俺の町は北東の山と国境線に近い砦町マウントメキア
この国の成人は16才、16才になったら王国軍に入隊できる。
冒険者登録は10才からできるのでもうすぐ俺は冒険者登録できる。
そしたら今の仲間たちとPT組んで早速狩りにいくつもりだ。
ある日、いつも通り剣術ごっこをしていると身なりがいい同じ年頃の女の子が
フルプレートアーマーの護衛二人をつれてやってきた。
「あなた達のひどい剣術は見るに耐えないわ。私が剣術ってやつを教えてあげるわ!」
言いながら仲間たちを木剣で切り伏せていく。なかなかの太刀筋だった……が
ガキン!!
俺は彼女の両手での打ち下ろしを右手1本で受け止めた。
そして左手に持っていた木製ナイフで彼女の脇腹に軽く当てる。
「俺の勝ちだな」
「くっ・・・・・・そんな馬鹿な!」
「ふん、スラムの平民がやたら強いと聞いてきてみましたが嘘ではなかったようね。私の渾身の打ち下ろしを右手1本で受けるなんて……私はイリス、この辺りの辺境を束ねるのを任されている父ガーネット大尉の娘よ。貴方名前は?」
と木剣をしまいながら聞いてくる。
「ショウだ。お前あの大尉ガーネット家の娘なのか、強いな今までスラムで戦ってた大人以上に強い。」
「ふん、当たり前よ。私はガーネット家の一人娘だからガーネット家を継がなくてはならないですから。それから貴方は礼儀もなっていないのね。初対面のあいてを『おまえ』呼ばわりですか……」
「スラム育ち口の悪さは勘弁してくれ」
俺も木剣をしまいながら答える。
「あなたもうすぐ10才なんですって?冒険者登録したら私のPTに入りなさい。これは命令……断れば、わかるわよね?」
「俺の仲間にも冒険者目指してる奴がいるんだそいつと一緒でいいならいいぜ。」
「その方は強いのかしら?」
「剣術はお前より下だ、だけど弓と耳がいい。」
「斥候にちょうどいいわね。わかったわ、その方もご一緒で構わないから登録したらすぐ知らせなさい」
言いながらくるりと反転して帰っていく
俺は小さな声で「イリス=ガーネット、ステータスオープン」と呟いた
イリス=アレッタ=ガーネット 11才
職業 剣士見習いLV19
HP 40
攻撃力 25 (木剣+5)
守備力 35 (猪革チュニック+10)
すばやさ 25
きようさ 25
運の良さ 20
「おお・・今まで見た奴で一番ステータス高いな」
あ・・・・・・っと実はこの世界、魔法は使えないがスキルは使えるみたいなんだ
つい最近あの『駄女神』が夢に入って来て
『あなたの魔法は消したけどスキル消し忘れちゃったw
あんまり乱用しないでね~私また怒られちゃう』
『ちょっと~人の話きいてますか~?』
駄女神だ
「ああ……まだいたのか駄女神もういいぞ帰れ」
『相変わらずヒドイ言い方……この世界には魔法マナがありません。ですからMP表示もないですよね?そこで注意点です~。スキル技使っちゃうとMPのかわりにHPを使うことになっちゃうので気を付けてくださいね~それと40年です。40年待つかこの世界を統一していただければ【地球】に戻してあげられます。乱世の世界って見張りが大変なんですよ~ですから榊原さんがちゃっちゃと統一してくれれば【地球】にかえれますよ~』
といいながら駄女神は帰っていった
「なんてこった、俺もばかだな~魔法がない世界って聞いてたから今までステータスやパッシブとか見ようともしなかったわ~。ショウ=サカキバラ ステータスオープン」
ショウ 9才
職業 平民LV15
HP 150 250 体術スキルLV40 HP補正+100
攻撃力 50 155 剣術スキルLV40 攻撃補正+100(木剣+5)
守備力 50 160 (猪革ジャケット+10)
すばやさ 50 150 シーフスキルLV40 すばやさ補正+100
きようさ 50 250 弓術スキルLV40 きようさ補正+100
運の良さ 180 280 遊び人スキルLV40 運の良さ補正+100
おお~各職のパッシブは残ってたのか
補正引くとやっぱ彼女は強いんだな。
ということが先日あったのだ。
とにかく俺は冒険者になって冒険者パッシブとって
こっちでは剣士みたいなスキル、パッシブをとって
この世界を統一して【地球】にかえるぞ!!