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掌編小説集2 (51話~100話)

想像する

作者: 蹴沢缶九郎

学校帰りの電車で、流れ行く景色を見ながら、僕は決まってある想像をする。


それは、電車のスピードに合わせて透明な忍者的な者が建物の上をジャンプして移動している想像。びょんびょ~んと、僕の頭の中で作り出された透明な忍者的な者は軽快に建物を移動していく。たまに電線の上を走ったりもするし、次の建物との間隔が空いていたら大変だ。


「いけるか!? それジャ~ンプ!! いけた!!」


みたいな、そんな想像を僕は電車に乗る度にしている。高校二年にもなる自分がこんな幼稚な想像をしていると知られたら、友達に笑われるのは分かっているので、誰にも話した事はない。



たまたま電車と並走しながら建物を移動していた透明の忍者は、貯水槽の上で一息つくと独り言を漏らした。


「なぜか誰かに見られていた気配を感じたが、そもそも自分は透明なので見られる訳がない…。」

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