レイ・オルテ
一話前の間の話です
ラクリマのクレア姫様は本当に美しい心の持ち主だ。
「ちょっと胸を触らせなさい。今すぐに!」
この性格さえなければだが。
美しい外見で金髪のロング。まさにお嬢様やお姫様にふさわしい外見。
でもこの性格がダメにしている。それでも神保があるのは優しいからだろう。
それにこれだけめちゃくちゃなこと言っているということは何かあったに違いない。
「そのようにむしゃくしゃしてどうされたのですか。」ととりあえず聞いてみます。
「ユエが私を置いてどっか行ってしまったみたいなの?」
言っている意味がわかりませんでした。
「クレア様? もう一度正確に丁寧におっしゃってください。」
「ユエが私の目の前からいなくなったの。」
余計わからなくなってしまった。無意味にアタマを抱えてしまう。
姫様は笑って「様式美よ。」と笑っている。以外に余裕がお有りのようです。
「正確に伝えるのならばある人物の話を聞いたほうがいいわ。」
「ある人物とは?」
心当たりのない私はクレア姫様に訪ねた。彼女は扉のノブを引きながらこう呟く。
「『レイ・オルテ』というユエに探し出すよう頼んだ人物の一人にね。」
次回はこんどこそ「世界の支配者」ではなく「レイ・オルテ」




