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フジ
草原の中にある家族が昔住んでおりましした。その人たちは、俗に言う『魔法使い』とか言う人物だったのです。ですので、人々はよほどの病に犯されたとき以外は決してそこに近づきませんでした。
それから、なん10年もたってその家族に女の子が生まれました。彼女の名前をアリサといいます。しかし、彼女は家族が外にでないこと、人々が家の回りに寄り付かないことから、魔法使い=人だと思い込んでいました。しかし、家族も彼女の健気な考えを否定しなかったのでますます彼女の考えは正当化されていったのです。
そんなある日、彼女は、偶然お使いに来ていた女の子を見てしまいました。
「あなたは誰ですか?私はあなたを歓迎します。」
彼女が住んでいる草原にはフジの花が咲き乱れていいます。フジの花の花言葉は歓迎です。きっと彼女の不遇を嘆いた神様が少女たちを巡り合わせてくれたのでしょう。