幼馴染に風邪をうつしてしまったので、お詫びに…
春真っ只中
ちまたでは、入学式やら新学期とやらが行われているらしい。
…ぶっちゃけそんなことは、どうでもいい。
それより、暑い…
あついあついあついあいつー‼︎
あついという言葉に混ざっているあいつ…
だれだよ…あいつって………それより、あついです。
「いまは、夏ですか?あー、やっぱり夏だったんですね…」
「春だよ‼︎広太…大丈夫?ただでさえいつもおバカなのに…こんな熱だして…バカは風邪とかピアノひかないんでしょ?」
「たしかに楽譜読めねーし…てか、水欲しいですか?」
「なんで疑問形なのよ。ほら、水よ」
「あー、サンキュー」
オレは、春に風邪をひいたらしい。
そして、いきなり現れてオレを軽くディスリ、看病してくれているのは、幼馴染の結依那だ。
「ところで…なぜここに?」
「え、だって…今日クラス発表だったのに、あんな大イベントに欠席なんて、どうしたのよ⁉︎って思ってさ。で、クラス一覧表お届けにあがりましたぁ!」
「マジかよ⁉︎めっちゃ助かる‼︎」
「ふふ、で…広太は元カノとおなクラだ」
⁉︎
「えっ⁉︎マジかよ…熱が爆上がり…ってか、元カノなんかいねーよ」
「はは、そうだった」
「てかさ、この部屋いると風邪うつしそうだから、部屋出たほうがいいぞ?」
「でない。」
「でも…」
…それからオレは、いつのまにか寝落ちしていた。
で、次の日には回復したんよ。
でも…
結依那は、しっかりとオレの風邪をもらってくれた。
お見舞いに行くと、ぐっすり寝ていた結依那。
ジャマしちゃいけないと、そっと結依那の好きな飲み物とかゼリーを置いて帰った。
夜になり、結依那からありがとうって連絡がきていた。
かと思えば、すぐさま電話がかかってきた。
寝れないって。
だから、ぐっすり眠れる快眠の曲を垂れ流していたそう。
そしたら、飼い猫が速攻で寝たらしい。
それに驚いてなおさら寝れないのだとか…
まあさ、うつしたのオレだし…オレになにかできないかなってきいたら、まさかの声を…オレのフッて不意打ちに笑った声を録音してエンドレスで聞きたいって言うんだ。
…
それは…恥ずっ‼︎
てか、そんなの…恥ずっ‼︎
ってことで、却下した。
したらさ、なら名言っぽいこと言って感動させてって言うんだよね。
お題だすから、はじめ‼︎っていわれて最初のお題は…
部活引退で、二回戦敗退のときにかける言葉だった。
…
頑張ったことは…頑張ってきたことは、無駄じゃない。今まで頑張ったこの時間は、いずれ宝になる大切な心の宝箱…なんてね。と、いうと…感想なんてなく、じゃあ次はやらかして闇堕ちしたオィラに一言だった。
…
なんか、感想ないのかよ…
まぁいい。
闇堕ちアドバイスすることにした。
泣いてもいい、たくさん泣いて元気になったら笑えばいい。ムリする事なんてない。いっぱい泣いて泣いて泣いて…すべてを水にジャージャー流せ…とか?
って、聞いてみるも…またも感想スルー…
じゃあ、次はフラれたオィラに一言だった。
…
それは…もう危険だ。
だって…オレ…
「ごめん…それはムリっぽい」
と素直にこたえた。
「えっ?なぜ?」
「だって…言ったらひかれそう」
「風邪…うつしたの誰かなぁ?これ聞いたら寝落ちするのになぁ」
って圧をかけられたので、仕方なく言うことにした…。
コホンと咳払いして、ひとこと…
「オレがいるじゃねーか」
って言ったら、顔があつくなった。
「ヤバ…オレ風邪ぶり返したかも。今…熱出たかも…」
「わたしも…今の言葉にキュン死した。ねぇ広太、わたしにはあなたが必要なのかもしれない…なんちゃって…キャ♡わたしも熱爆上がり中ですっ」
「オレもおまえが必要だ」
「わぁ♡ヤバい…熱上がった」
「オレも」
こうして、風邪ひき幼馴染は、熱でもうろうとしながらも、愛を捧ぎあい熱にうなされ、次の日の朝、あれは夢だったのか現実だったのかと考えながら、キュンキュンするのでありました。
そして、朝学校に一緒に登校するとき、恥ずかしくて目を合わせられなかったりして、心をくすぐられる感覚で登校したそうです♡
((また風邪ひこう‼︎))
そう心に誓う両片思い幼馴染なのでありましたとさ♡
おしまい♡




