③
よく見るとアイテムボックスは肩にかけているカバンらしい。
「あそこに座って説明書ブックに目を通そう」
エリールは湖から少し離れた木陰の下に座ってアイテムカバンから説明書ブックを取り出した。
(取り出し方は前世で使っていた鞄と同じなんだ)
ブックの表紙を捲ると私はすぐさまブックを閉じた。
(このブックっておじいちゃんの手書きなの⁉︎もっと取扱説明書みたいに詳しく内容が書いてあるのかと思っていたが違った……)
「まぁ、最後まで読んでおこう」
心を落ち着かせて改めてブックを開いた。
だんだんと読み進めていくとすごくわかりやすく書かれている。
しかもおじいちゃんが描いたであろうイラスト付き。
「へぇ〜アイテムボックスのカバンにはなんでも入るんだ!」
メイド服は季節によってその時その時衣替えが行われるらしい。
「今は季節は春。暑くもなく寒くもないのはメイド服のおかげなのだろうか?」
森で拾ったものは自動で鑑定をしていいものかダメなものもかを教えてくれる。
「自動鑑定、最初のうちは食べ物とかには便利そう!」
そう言ってるうちにエリールは近くに落ちているいろんな木の実を集めて自動鑑定にかけた。