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第三十一話 非のない日常

学校を開いてから早いもので、なんと明日で一週間となった。今日は一週間の終わり、休日である。ここ一週間を振り返るとかなり濃い日々となっていた。そこまでの間で生徒は誰一人として増えていないということはとても悲しいが、その哀の感情よりも考えるべき事がある。欠陥だ。一週間学校の運営を一人で行なっていると、嫌でも欠陥が見えてくる。


「僕一人じゃ、キツいんだよなぁ…」


元から無かった体力が、こっちの世界に来てからもう跡形も無く消えたいってしまった。その影響はかなり大きく、また教師が働き方改革の叫びが一番大きな職業なのでとても辛い。いや、正確には辛いではない。キツいだ。この仕事は今までの恩師も口々に言っていた様に子供の成長が見て取れるのでやり甲斐がある。それに、コレは単に個人の感想だが、今までに培ってきた知識が生徒に教えていく度に、更に根深く脳に染み込んでいくのが良く分かる。こちらに来てからは何も学ぶことが無いと思っていたが、一応義務教育は修了しているので、大体の事は出来る。それを教えていく事も出来る…が、


「新たな学びがないからこちらとしては結構つまらない!」


大切で切実な理由だ。僕は勉強を教えるよりかは自分が学んでいきたいタイプなのだ。

(何か学べる事…何か…)

ギルド一階、受付センターも兼ねているこの大広間の一角、そこには細やかながら本棚が置いてある。

(なんだあれ)

偶々目に留まったソレの元に向かう。丁度掲示板の向かい、スタッフルームの目の前にあった本棚。細やかに見えていたのは遠近法が影響したのか、将又近くに立っていた大男の所為か。

(凄く…大きい…)

壁一面を覆う程ではないが、それでもかなりの蔵書を目視で確認できる程の大きさだ。中身を確認しようと手を伸ばす。取り敢えず自分から見て一番近い位置に有るこの本を…


「ん?」


表紙のタイトル欄に書いてあるのはこちらの世界の言葉。それと__


「日本語?」


(日本語?)

こちらの世界の言葉…仮称異世界語には[聖女の記録]、日本語では[あなたに託すお話]。

(なんだコレ!?あなたに託す…ってもしかして(いまのせいじょ)って事!?)

内心の動きが身体にも反映される。冷や汗、早まる動悸、浅くなる息。

(コレは…コレ(・・)は、)

確信する。コレは、この本は、この手記は。

(間違い無く僕の生活を変える。)


「…えっと、コレは借りて読む事ができるのか…な?」


そう言って本棚の前でウロウロと活字を探し求める。貼り紙だったり何かあると思って調べてみるもそれらしき物は無い。

(うーむ、じゃあここで読むしか無いのかね)

そう諦めながらも近くに席も何も無いので近くの壁に背中を預け、本を開く。

最初に書かれている文字の列。数ページに崩して書かれている為に所々読めないところ、読みづらいところが有るも、一度目を通す。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この_を読ん__ると言う事は__は_と同じ、_の__から来_者。ある__その者から__を受けた_のどち_か__う。__なら_今すぐ_ココを__飛ば_、恩師_見せろ_前者な__この__目を通せ。ど_ら__無い_は_きに__がい_。

さて、___君に__話_しよ__この__は知っての通___時代___が、__とっ__不可_な__いくつかあるのだ。それは__だ。知っての_り、__が元い_____無か___のだ。_はこの___な点を__すべ_、様々なこ__検証_た。その__はここで_省く_、驚_べき__に_は辿り着いた。__はこの世界の____は_いた__と変__な____は_____。それは__、仮称___と__呼んで___この____理_______、強い__を__せ_は__きが_る。___、静___発____に_____した___付__あ______近__状_____と_____は____のよう___を____だ。そ______。こ_____に、______そ____な__言____。___よ__、_______願____に_______様___が_____だ。__り、_が___いこ___強__じ___は____に___現___る___とだ。________空__特___に反__る。そ______ち____の__は__し___を__蓄え、__混ぜ____を巡__る___。こ____だが、我_____その______いない_だ。そ____々は_____以___用でき____お、____法は従____と_____が__作___様___まり___法_____せるは______は使____細__言____はたらき___に使________

ここまで________する。様____の上に____ある__そ_は___語る___とでは___もし、この_____てい___ば、___ことを記___を作___しい_

追伸 もし_が__文句を言える立__あるならば、__を作ら_て___

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

虫食いを完璧に復元したら教えて

物語中で明かすと思うけど(当分先)(そこまで続くか分からない)

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