第二十三話 いざ開校
作者が大変な時期でも作品を投稿する作者の鑑
(息抜きに時間をかけすぎたとも言う)
風邪も治り、少し気温が上がってきたと感じられるようになった今日この頃、ついにここまで温め続けていた学校を開校する日がやってきた。
(紆余曲折の曲がりくねりが凄かったけど、ここまで来れたのは嬉しいなぁ)
風邪をひいた頻度がかなり多く、色々と飛ばし飛ばしでの監修となったため、教科書の出来があまりにも悪かったけれども、ここまで漕ぎ着けることができたのは偏にギルド長のおかげ。ギルド長に感謝の祈りを捧げながら身支度を済ませる。窓からちらりと見えた空から把握した天気は曇り。決していい天気とは言えないが、街路樹や町を歩く人から風が穏やかそうなのでいいことにしよう。
すっかり自室として定着した宿屋の一室を出てギルドの方に降りていく。そういえばと宿屋の延長を受付にて行い、それから外に出る。
「よーし、それじゃあ…ギルド立学校の始まりだ!」
…どちらかといえば私立かな?
学校への道筋を確認。国から指定された建築様式からこの町の中心に位置する噴水へと向かう。ギルドに背を向けて突き進むと、前の時よりも人が少ないため通りやすいことに気づく。快適さを感じつつもすぐに到着。
学校というと4階建くらいのものを想起する人が多いと思うが、そんなことができるのは公務員という人材がいるからだ。現状僕一人で回すことができる範囲となると…
「まぁ、ショボくなるよね」
学校というよりかは平屋である。しかし、学校というものはただの学び舎というだけではない。ギルドの地下にあるシェルターをこの学校の地下にも設置しており、また建築様式も日本のものを目視確認できたものから考えた最新のものとなっている。
「勉強と同じだ。見て呉れだけじゃあ本当の学びは得られない。しっかりと見聞きして理解することで初めて学びたりえる。」
そう自分に言い聞かせながら学校の扉を開く。中は薄暗い。当たり前のことだ、ここには電気もガスもない。あるのは日光と魔法だけだ。光が十分にないと視力低下などによって不便になるので魔法で補強する。折角だし…
『光あれ』
誰しもがやってみたいであろうもの、神様の物真似。こんなことをしようと思えるのは八百万の神に見守られてきた日本人だけだろう。
達成感と少しの気恥ずかしさで頬を染めながら子供たちを待ちながら準備を進める。時間的にはそろそろ来るはずだが…
「こんちわ!」
「こ、こんにちは…」
お、早速二人やってきた。教室に案内しようと準備をすぐに終わらせて声の主の元へ向かう。
そこには、碧色の髪が腰まである気弱そうな女の子と黄色い天然パーマのガキ大将、そして
リタがいた
女の子 (ちっちゃいな)
男の子 (ちっちゃいな)
リタ (ちっちゃいな)
主人公 (身長高くない!?)