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夢現逃花 —ムゲントウカ—  作者: ふぁる
アルマゲドン編
90/169

ダイブ

 マシンルーム内へと足を踏み入れると、レアンとファメールが筐体(きょうたい)の前で仲良さげに話している姿が在った。

 夢現逃花(むげんとうか)の白い花が咲き乱れる室内で、甘い香木の様な香りに包まれながら話す二人を見つめ、里桜は『ここにアルカが居たらいいのに』と、つい想像した。


 いつか、皆でピクニックに出かけたい。夢現逃花なんか咲いていなくてもいい。晴れ渡る青空の下で、敷物を敷き、のんびりと過ごしながら他愛もない話ができたのなら、それほどの幸福は無い。


——アルカ。今足りないのは貴方だけだよ……。


 里桜は切ない気持ちをぎゅっと押し殺す様に唇を噛みしめた。


「そうだね。科学のジェンヌ先生だろう?」

「ええ。それと、数学のオディール先生ですね」

「同じ教室のコレットにマドレーヌ、アン……惚れっぽいにも程があるよね」

「全くです。何故ああも軽々しいのか理解できませんが」

「何の話?」


和気あいあいと話す二人に里桜が声を掛けると、レアンが「おはようございます」と、微笑み、ファメールが「アルカが好きになった女性の話さ」と、肩を竦めた。


「前みたいにアルマゲドンの創成にアルカの思念が関係しているんだとしたら、過去の想い人達も存在しているかもしれないと思ってね」

「アルカってば、ほんと女好きだったんだね……」


呆れた様に言う里桜に、「女好きというよりも、人が好きなんですよ」と、レアンが言った。


「誰にでもすぐ声を掛けて仲良くなりますからね。アルカの特技なのでしょう」

「全く、理解できないよ。そのくせ女性に対しては随分と奥手でね。現実世界のアルカなんて、女性の手すら握った事も無いんだから笑っちゃうよ」

「え!? そうなの!? 女遊びしてる不良なのかと思ってた…」

「アルカは十七ですぐに軍に入隊していますし、二十歳で再会したときにエデンを創成して昏睡状態になってしまいましたから。女性と出会う機会など無かったと思いますよ」

「軍で出会った友人もアルマゲドンに創成されているかもしれないけれど、学生時代に好きになった女性なんかも創成されているんじゃないかと思ったのさ」

「そっか……あれ? そう考えると、私達もアルマゲドンの中で創成されてたりするのかな?」


里桜の問いに「たぶんね」とファメールが答えると、立ち上がって里桜の服装を満足そうに見つめて頷き微笑んだ。


「よく似合ってるね」

「あ、ありがとう。変じゃない?」

「全然。こんな所じゃなく、外に連れ出したいところだけれど」

「あの……沢山お金使わせちゃってごめんね」

「大した事ないさ」


そう言って、里桜の手をとって指先に口づけをする素振りを取ると、「その姿を見られただけで十分さ」と微笑んだ。

 キザったらしい行動や発言も、ファメール程に容姿端麗な男が行うのであれば絵になるな、と、ヴィベルはついその様子に見惚れる様に見つめ、ハッとして首を左右に振った。


「ファメール! 里桜に気安く触れないでください!」


 ヴィベルが割って入ってくると、里桜の手を握るファメールの手を強引に押しのけた。おや、随分と意思表示をするようになったじゃないか、と、片眉を吊り上げたファメールに、簡単に里桜を渡しはしませんからね! と、ヴィベルはジロリと牽制してファメールを睨みつけた。


「……やっぱり二人別室を取るべきだったかな。里桜が一人だと嫌がるから、寝室が二つあるタイプの部屋を取ったんだけれど」

「それはお気遣いどうも! 私達の部屋代はちゃんと私が支払いますからお気になさらず結構です!」


心なしかファメールとヴィベルの視線の中間にバチバチと火花が散っている様に見える。

 里桜は何となく気まずい思いがし、安全圏と考えるレアンの隣へとちょこんと座った。

 

 里桜のその様子にファメールとヴィベルが面白く無さそうにレアンを見つめたが、レアンは気に留めずに里桜にひざ掛けを掛けてやった。ありがとうとお礼を言う里桜に微笑みを返すレアンの様子から、二人は違和感無く、相性が良いのだとつきつけられた気分で、ヴィベルはパッと目を反らして眼鏡のズレを整えた。


「それで、皆が創成された状態でダイブしたらどうなっちゃうの? 二人ずつになっちゃうのかな?」


 里桜の言葉に、ファメールは「さあ?」と答えた。


「以前の様な設定があるかどうかも分からないからね。何とも言えないかな。創成者がアルカである以上、似たような世界なんじゃないかとは思うけれど、今回はキミみたいにエルティナに召喚された状態というわけでも無いしね」

「そっか」

「これはあくまでも仮説ですが」


と、レアンが咳払いをして前置きをすると、黒く四角い無機質な筐体に触れた。


「エデンが崩壊したときに、エデンに存在していた私達の記憶は、現実世界の私達に引き継がれました。だとするなら、逆のパターンもあり得るのではと。つまり、私達がアルマゲドンで創成されているのだとしたら、ダイブしたときに現実世界の私達の記憶がアルマゲドンの私達に引き継がれるのです」

「二人にはならないってこと?」

「恐らくは」


レアンの仮説にヴィベルは成程と頷いた。


「確かに、システム的に考えても正しい見解でしょうね。全く同じ形式の同名ファイルは作成できませんから。同名の人間が二人創成されはしないはずです」


二人ずつ居たらシュール過ぎるなぁ、と、里桜は苦笑いを浮かべ、「アルマゲドンってどんな世界なのかな?」と小首を傾げた。


「アルカが創成者であることは間違い無いだろうからね。アルマゲドンの世界もエデンと大差無いはずだけれど」


 ファメールの言葉に里桜はため息をつくと、「私も皆と一緒にダイブしたいなぁ」と、呟いて、レアンは「ダメです」と、即座に首を左右に振った。

 エデンで負った傷が現実世界の里桜にも影響があるのだと分かった以上、絶対にアルマゲドンにダイブさせる訳にはいかない。

 頑ななレアンの様子に、里桜は『やっぱりダメか』と、残念そうにため息をついた。


「エデンで怖い思いをしたでしょう」


 レアンの言葉を聞いて、里桜はアルカに聖剣を刺した時の事を思いだしたが、首を左右に振った。


「……あのね、レアンやファメールさんにとってはエデンでの思い出は悲しい思い出なのかもしれないけど」


里桜は小さく息を吸うと、僅かに頷き「私はエデンに救われたの」と、言葉を続けた。


「あの頃の私は本当に自分が不幸のどん底に居るみたいに思ってて捻くれてた。お母さんの死の事、病気の事、学校の事、刑務所に入っちゃったお父さんの事。

 この世界のどこにも自分の居場所が無い気がして、毎日死にたいって思ってた。でも、自殺するなんて怖くて勇気も無かったし……だからね、道を走る車を見る度に、タイヤがスリップしてこっちに突っ込んでくれたらいいのにって毎日思ってたの。ずるい話だけど、本当にそう思ってた。何事も無く家に着くと、無性に悲しくなるの。また明日も生きなくちゃいけないんだって」


「情けないけれど」と、ため息を交え、里桜は言葉を続けた。


「私、その時は誰とも必要以上に口を利きたくも無かったし、話しかけて欲しくも無かった。やること全部が周りに否定されてる様な気がして、本当に消えてしまいたかったの。

 エデンにエルティナさんを創成したのは私の弱さからだと思う。それにね、私が逃げたいって思わなかったら、エルティナさんだって私を召喚できなかったと思うの。でも、逃げ込んだ先で皆に会って、アルカや、レアン、ファメールさんが私を受け入れてくれて、居場所を作ってくれた。


 居場所を作る為の力を私に与えてくれた。私、こっちの世界に戻って来た後に友達ができたんだよ。皆の優しさに気づかないフリをして、拒絶することで自分を守ろうとして頑なだったけれど、それが邪魔をして周りを傷つけていただなんて知らなかったの。私が勇気を出して話しかけたら、『ずっと話してみたいって思ってた』って、言ってくれた子がいたの。なんだかもう、情けなくって。でも、すっごく嬉しかった。


 だからね、今度はちゃんと向き合いたいの。エデンには逃げ込んでしまったけど、アルマゲドンには自分から向き合いたい。アルカを助けたいし、エルティナさんも助けたい。だから、そういう気持ちじゃないといけないんだと思うの。何ができるのかもわかんないし、皆の足手まといになっちゃうかもしれないけど、向き合いたい。盲目だったあの頃の私よりか、少しでも成長したこの目で、もう一度あの世界を見つめなおしたい。

 ごめんね。ファメールさんやレアンにとっては忌まわしい世界なのかもしれないけど、私、あの世界に行けて良かったって思ってるんだ」


 里桜の言葉をじっと聞きながら、ヴィベルは不甲斐なさを感じていた。その傷ついて虚無と化していた彼女に止めを刺したのは、誤解があったとはいえ自分の行動だったのかもしれない。なんと、情けない。


 ファメールはふぅとため息をつくと、筐体を見つめた。


「養父が関わっていたかと思うと、ゾっとするどころじゃないけれど、僕もエデンは気に入っていたよ。アルカの生み出した世界は居心地が良かった。言いたくは無いけれど、製品としては悪く無い。勿論この世に出す気は無いけれどね」


 ファメールが自分なりの思いを口に出した隣で、レアンは複雑そうな表情を浮かべた。


 エデンが無ければ里桜と出会う事は無かったのだから、里桜と出会えたという事だけでもエデンに、養父に感謝すべきなのかと思いながらも、養父という存在はどうしても受け入れがたく、レアンの目には黒い筐体が禍々しく映った。


「エデンは……確かに居心地の良い世界でした。使い方によっては、恐らく里桜の様に心が救われる人も現れると思います。ですが、里桜のアルマゲドンへのダイブはやはり容認できません。養父がどんな事を企んでいるのかと思うと、ゾッとします。関わって欲しくないんです」


レアンの言葉にやれやれと肩を竦めてファメールはため息をつくと、金色の瞳を細めた。


「僕はレアンとはまた違った理由で行って欲しく無いんだけれどね」

「兄上? それは、どういった理由ですか?」

「さあ?」


アルカに逢わせたくないからだなんて、言えるわけないだろう、と、思いながら、愛しそうに里桜を見つめた。ファメールのその視線に里桜はドキドキと心臓を鼓動させながら見つめ返した。


——なんだろう、どうしてそんな優しい眼差しを向けるのかな? 私って、ファメールさんにとって玩具なんだよね? ……ひょっとして、ちょっと特別な玩具だったりして!? 

 と、考えて、里桜は一人顔を赤くした。


「私だって絶対に里桜をアルマゲドンにダイブさせませんよ!」


ヴィベルが二人の視線を断ち切る様に割って入ると、「ファメール、アダムがこれを」と、アダムから受け取ったタブレットをファメールへと手渡した。


「衛星メギトの設計図らしいですが……低軌道で周回する衛星の様ですね。メギトはどうやら複数台存在している様です。とはいえ、冗長化構成を組んでおりますので、複数台で一つという設計の様ですが」

「ふーん……」


ヴィベルから受け取ったタブレットを見つめながら、ファメールは金色の瞳を見開き、絶句した。

 ファメールの脳裏に養父との会話の記憶が鮮明に思い起こされる。


『エルネストさん。何をお悩みですか?』


 沢山の書物を積み上げて何やら考え事に(ふけ)る養父に、少年の頃のファメールが声を掛けた。エルネストは優しく微笑みを向けると、唸る様なため息を吐いた。


『ネットワークをどうすべきか悩んでいてね』

『ネットワークですか?』

『今時分は電波塔を建て、電話のやり取りをしているだろう? だが、電波の届かない様な場所となればどうすべきかと思ってね』

『衛星電話はどうですか?』

『……ほぅ? 軍で使用したことはあるが、タイムロスが酷かった記憶があるな』


ファメールは白い紙にサラサラと図を描き始めた。地球と衛星の図の様だ。


『衛星電話は各所にある四つの静止衛星を利用しています。ただし、ご存じの通り通信距離が長いので、どうしてもタイムロスは否めません』

『衛星と地球との往復距離が必要だからということか』


ファメールが描いた図を見て、エルネストは小首を傾げた。


『何故赤道上にしか衛星が存在しないのだね?』

『重力の問題です。静止衛星は向心力を利用しますから。ですから、衛星電話は静止衛星のある方角に向けて通話しなければ安定しません』


ふむ、と、エルネストは俯いた後、確かめる様にファメールを見た。


『安定が一番大事ではあるな。軌道衛星である場合は、地球を一周するのにどれほどの時間がかかるのかね?』

『地球からの距離にも依りますが、低軌道であれば一時間半弱程度でしょうか』

『なるほど。静止衛星でなければ衛星アンテナを赤道側に向ける必要はなくなるな。いくつも打ち上げて連動させてしまえば良いのだ』

『ですが、それだとタイムロスの問題は解消しません』

『ふむ。衛星間の連動で余計にタイムロスが発生してしまうだろうな。ワープでもできれば良いのだが』

『ワープですか……』


と、ファメールは描いた図に書き入れながらエルネストに説明を続けた。


『相対性理論上、質量が0であれば光速を実現します。ですので、電波についても光速になるでしょう。ということは、質量が0でなければワープは可能と言えるかもしれません。問題は物質がその圧に耐えられるかというところでしょうか』

『ミシェルよ、魂に重さがあるという仮説を知っているかね?』


ファメールは養父が何を言いたいのかその時理解できなかったが、曖昧に頷いた。


『生きている時の重さと、亡くなった後の重さを計り、その差分が魂の重さだと研究した人が居たのは知っています。僕はあまりそういった事は信用しませんが』


あれは確か、発汗量の誤差だと見解を覆されたはずだと考えていると、養父はニコリと微笑んだ。ファメールはハッとして自分の描いた図へと視線を落とすと、サラサラと書き入れながら会話を続けた。


『タイムロスの問題はともかく、先ほどのエルネストさんが仰った様な衛星の構成であれば、電波の届かない屋内や地下はともかく、屋外ならば網羅できると思います』

『人が居ない場所には電波など不要。それであれば、人を中継させれば良い』

『それが可能であれば、地下で一人きりにでもならない限り、電波が無くなる事は無いですね』

『人と人を繋ぐネットワークなのだ。ああミシェルよ。なんと素晴らしいことだろう!』

『お役に立てて光栄です。エルネストさん』


 ファメールは回想を打ち消して、ふらりとよろめいた。


——なんてことだ。メギトの設計は僕の発言をヒントにしているのか? だから電波が届かないはずのこのマシンルーム内でも、アルマゲドンは呼吸をするかの如く生きていけるんだ。

 エルネストは恐らく仮説を立てた。魂には重さがあるという仮説だ。つまり、アルマゲドンへのダイブは、地球上のこの黒い筐体へのダイブを意味するのではない。メギトにあるシステムにワープし、そしてその中にダイブするということを指している。


 ここにある筐体は言わば一時的な開発機。本物のシステムはメギトにあるんだ。つまり、この禍々しい黒い筐体を破壊したとしても、アルマゲドンはメギトで生き続けるというわけだ。


 最悪だ。僕の軽々しい発言が、エルネストの計画に大きく貢献していただなんて……。


……なんてことだ。


 タブレットを見つめたまま呆然としているファメールを、里桜は心配そうに見つめた。まるで心の痛みに耐えているかのような悲痛の表情に、里桜は思わず声をかけた。


「ファメールさん大丈夫? 顔色が悪いよ。少し座った方が」


里桜が立ち上がり、心配してファメールに触れようと伸ばした手を、ファメールは思わず「僕に触るな!」と、振り払った。


「わっ!」


里桜は履きなれないヒールに足首をカクリと捻り、バランスを崩して思わず筐体に捕まった。


「痛っ!」


筐体のフレームで僅かに指先を切り、真っ赤な鮮血が里桜の指から零れ落ちた。夢現逃花の純白の花びらの上にポタリと真紅の血液が散る。その様子を見て、ファメールは金色の瞳を罪悪感でいっぱいにして細めた。


「ファメール、なんてことをするんです!」

「……兄上?」


ヴィベルから責める視線を浴び、レアンから(いぶか)し気な視線を向けられ、ファメールは思わず顔を背けた。

 里桜はファメールに何か気に障る様な事をしてしまったのだと思い、慌てて取り繕う様に手を振った。


「ごめんなさい! ヒールが慣れなくて、かっこわるっ!」

「すぐ手当をしましょう」

「レアン、頼みます」

「た、大した怪我じゃないよ!」


手なんかより、なんだかファメールさんに拒絶された気がして……心がズキズキする。


「すまない、里桜……僕は…」


ザザザッ!!


 突然、マシンルーム内にノイズの様な音が響いた。その場に居た全員が驚き、辺りを見回した。再びノイズ音が鳴り、今度はザ————っと途切れない音となり、音がどんどん大きくなっていくので耐えきれず、皆耳を抑えた。


 黒い(もや)が中央の筐体の上へとブワリと現れて、チラチラとチラつきながらも靄が大きく広がった。靄の上部が徐々に人の顔を描き始め、一人の男へと形を変えた。


「アルカ!!」


叫んだのは里桜だった。ファメールは絶句したままその光景を見つめていた。形成されたアルカの顔が恍惚(こうこつ)な笑みを浮かべる。

 里桜以外のそこに居た全員が、その表情にゾクリと悪寒を走らせた。


……誰だ? こいつは……?


「Tu es mon Marie……」


 アルカの顔をした()()はノイズ音に混じりながら僅かに唇を動かしてそう告げ、里桜へと手を差し伸べたが、その姿は薄くかき消されそうに揺らめいた。


——だめ。アルカが行っちゃう……!

 と、里桜は慌てて手を伸ばした。


「待って。消えないで!!!」


 アルカの元へ里桜が駆け、それを止めようとレアンが駆けた。


 アルカは、あんな表情をする人ではない、と、レアンは本能で感じる不安に背を押され、里桜を守らなければという使命感で手を伸ばした。


「里桜!」


里桜の手を辛うじてレアンが掴んだ。レアンの手に怪我を負ったばかりの里桜の血が付着する。しかし、もう片方の里桜の伸ばされた手の指先が、僅かにアルカの差し出された手に触れた。


————深く暗い闇が里桜を包む。


「里桜!!!!」


ファメールとヴィベルが同時に叫ぶ声が聞こえた。甲高いビープ音がそこにある全ての筐体から発せられ、空気が震動する程の凄まじい大合唱を放った。


『……よく来たね。リオ。ああ、待っていたとも、ずっと、ずっとね。私のマリアよ』


満足気な男の声がマシンルーム内に響き渡った。

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