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夢現逃花 —ムゲントウカ—  作者: ふぁる
アルマゲドン編
105/170

堕天

「兄上! リオの姿が見えません、ご存じありませんか!?」


 バタバタと血相を変えてミカエルの執務室へと駆け込んできたレアンの目に、ミカエルの指示の下てきぱきと仕事をこなす里桜の姿が飛び込んできた。


「えーと、次はこの書類を頼むよ。それが終わったら、七大天使達のスケジュールを」

「見える化すればいいんだよね? 分かった。やっておくね、ミカエルさん」


ラファエルも里桜の仕事ぶりに大助かりの様で、ミカエルの機嫌がいい事にも安心した様にニコニコと嬉しそうにレアンを出迎えた。


「ガブリエル様、お勤めお疲れ様です。お茶でも淹れましょうか?」

「あ、いえ結構です……」

「やあガブリエル。彼女は思ったよりも役に立つじゃないか。驚いたよ」


 機嫌良さそうに微笑むミカエルを見つめ、レアンは面食らって里桜に視線を向けると、里桜はニッコリと笑って頷いた。ミカエルの役に立っている事が嬉しいのだろう。これはまるでエデンでの二人の様だと思い、このままミカエルに気にいられれば、きっと里桜を傷つけようとしないだろう、と、レアンはホッとした。


「兄上、あまりこき使わないでくださいよ?」

「あるものは最大限利用しないとね」

「彼女は人間ですから、お手柔らかにお願います」


慌てて里桜を探していたレアンは汗を拭う為にハンカチを出し、額を拭いた。


 部屋に里桜の姿が無いと知った時は、ジエルがまた何かしたのではと生きた心地がしなかった。しかしミカエルに気に入られたのならば安心だ。このままファメールがダイブするまで安全に過ごす事ができるかもしれない。


「よっぽど慌てていた様だね。そんなに人間の娘が心配だったのかい?」

「ええ。生きた心地がしませんでした」

「……ふーん?」


ミカエルは羽ペンをコトリと置くと、手を組み、レアンを金色の瞳で吟味するように見つめた。

 にこやかな笑みを浮かべている様で、さきほどまでの穏やかさとは打って変わり、冷ややかに感じるのは気のせいだろうかと、レアンは僅かに息を止めた。


「ガブリエル。隠し事をするのをそろそろ止めにしないか?」

「隠し事ですか? それはどういう意味です?」


何か拙い事でもしただろうか? と、レアンは訝し気にミカエルに視線を向けた。


「……なるほど。よく分かったよ」


ニコリとミカエルは微笑むとレアンに向けて手を翳した。雷鳴が轟き、雷光がレアンの体を貫く。


「レアン!!」


叫んだ里桜を、ラファエルが慌てて抑えた。


「いけません! 貴方も怪我を負います! 人の身では怪我どころか死すら……」

「ミカエルさん! 止めて!! 突然どうしてそんなっ!!」


「煩い! 汗を拭くのに何故ストールを外さないのか、それは僕にその刻印を見せたくなかったからだろう!」


ミカエルの放った雷により、レアンのストールが焼き切れて首元の『V』の刻印が露わとなっていた。しまったと言わんばかりに唇を噛むレアンを、ミカエルが冷たい金色の瞳で見下ろした。


「『Visiteur』とはどういうことだい? ガブリエル、まさか墜ちたとでも言うのか? 僕の知らぬ間に……この娘のせいか!!」

「兄上……!」

「だまれ。堕天使風情がこの僕を兄だなどと呼ぶな。吐き気がするよ、裏切者め!!」

「話も聞かないうちから裏切者だなんて、ミカエルさん酷いっ!!」


里桜はラファエルの手を振り切ってレアンの元へと駆けると、レアンを庇う様にミカエルの前へと立ちはだかった。


「本当は優しいはずなのに。ちゃんと話を聞いてよ。お願い。聞くだけなら別に誰も困らないでしょう?」


里桜のブルージルコンの瞳に諭す様に見つめられ、ミカエルは不愉快そうに眉を寄せた。


「キミがガブリエルをかどわかしたんだ。キミさえいなければ……!」

「それは違います! 兄上、聞いてください!」


ミカエルは鋭い視線をラファエルへと向け、ラファエルは困惑した表情で見つめ返した。


「ラファエル、何をしているのさ? 早く席を外しなよ。これは僕達の問題だ。指示書は机の上に置いてある。それを持ってさっさと行け」

「しかし……ミカエル様、冷静になってください……」

「僕はいつだって冷静さ」

「ミカエル様…」

「僕の言う事が利けないのか!?」


ラファエルがビクリと体を震わせると、軽く頭を垂れて指示書を手に去っていった。ミカエルが冷たい金色の瞳を里桜へと向ける。


「サマエルも堕天したときに『V』の刻印が浮かんだんだ。神を裏切る事は赦さない」

「リオ、()()です。下がってください!」


里桜を庇い自分の後方へと押しやり、レアンは立ち上がった。先ほどの雷光で焼けただれた皮膚からは血が滲み出ている。


「……ガブリエル。この僕を『危険だ』と言ったのかい?」

「兄上、落ち着いてください」

「落ち着けだって!? 狂っているのはキミだ! 自分の弟が堕ちたというのに、落ち着けだって!? 今すぐ神の御許へ戻るんだガブリエル! 一度の過ちはきっと神もお許しになるだろう」


ガブリエルは里桜に絆されたのだ。悪魔の娘と一緒になる為に堕天したのだ、と、ミカエルは考えた。


「その娘をこの世界から消し去ってやる!!」


僅かなりとも里桜の様子を見ようだなどと考えた自分が浅はかだったと、ミカエルは後悔した。この娘のせいでガブリエルは堕ちた……!


 恐怖がミカエルを襲った。『孤独』という名の恐怖だ。信頼している弟が奪われる。


——ガブリエルを失えば、僕はたった一人でこの()()の中を生きなければならない!!


 ミカエルは、そう考えた自分に驚いた。


——何故、天上のこの世界を『地獄』なのだと思っているのだろうか。それは神に対する反逆心ではないか? 見返りを求めない。神の為に一生尽くす。永遠に。それは、何よりも光栄で名誉な事なのではないのか?


 ……そうだとも、その栄誉を放棄するガブリエルを、僕は赦せないだけなのだ……。


「そこをどくんだガブリエル!! その娘を今すぐ消し去ってやる!」

「いいえ! 絶対にどきません! リオは私がこの身に変えてでもお守りします!」

「何を言っているのさ? 赦さないよ、ガブリエル。汚れは早々に排除しなければ汚染が広がるからこその結果だ! その娘を早々に排除しようじゃないか。神の御許で仕えるのが僕達にとっての最上の幸せだ! キミの汚れは僕がなんとしてでも払い落としてみせる!」

「ミカエルさん、お願い。話を聞いて!!」


 必死にレアンの後ろから叫ぶ里桜を見て、ミカエルはすぐさま目を反らした。

——この僕も、里桜を見ていると妙な気分になる。やはり危険な娘なのだ、と、ミカエルは確信してレアンへと怒鳴りつけた。


「神聖なこの世界を汚すわけにはいかない!!」

「リオは汚れではありません!」


レアンの言葉にミカエルが眉を寄せた。


「兄上、神の配下でなければ汚れていると考えるのは間違いです。信仰は己を清浄に保つ為ではありません」


 レアンは祈る様な思いでミカエルを見つめた。ミカエルの思考が兄と同じならば、間違いなく違和感を覚えているはずだ。


『何故、自分達は神に仕えているのだろうか?』と。


ザザ……ザザザ……と、ミカエルの脳内にノイズが走った。


『ああ、ミシェル。汚い子だね』


慌てて手で額を覆い、ミカエルは頭を左右に振った。


——なんだ? 今のは一体……? 僕は、汚いのか? 汚れているのか?

 なんということだ……。()に見捨てられるわけにはいかない!! 神から捨てられてしまえば、最早生きてなどいけない!! 


強迫観念の様な思考がミカエルを束縛する。


——違う。僕は汚れてなどいない!!


「人間がエデンから追放されたのを忘れたのか? 彼らこそ穢れだ」

「人間は汚れてなんかいません、兄上!!」

「堕ちて気が触れたようだね、ガブリエル。人間は汚れている。だからこそ僕達天使が統率しなければならない。そうだろう?」


レアンは首を左右に振り、マリンブルーの瞳を真っ直ぐとミカエルに向けた。


「兄上は、天使とは何だとお考えですか? 神の言いなりの奴隷なのですか?」


「奴隷でも何でもいい! 神により与えられたロールを全うする為に僕達は生かされている!!」


ミカエルは追い打ちの如く「これ以上神への反逆は赦さない!」と、言葉を放った。


 ミカエルの言葉にレアンは僅かに眉を歪めた。

 ミカエルのこの狂信とも言える程の神への忠誠心は何だ? ファメールの性格を忠実に再現したというのならば、彼は誰かに忠誠を誓う様なタイプでは決して無いはずだというのに、その設定までをも捻じ曲げているのは一体何故だ? 創成者はアルカではないのか? アルカであるサマエルが支配し、その命令に屈するというのならば理解ができる。

 だが、聖書では天使は全て神の創造物とされている。この世界でも同様に、ミカエルの様子からも自分達天使は全て神から創成されていると考えるのが正しいのだろう。しかし、神はアルカではない……。だとするならば、やはり……。


 鎖を断ち切るように、レアンは首を左右に振るった。


「神が正しく無ければ逆らう事も否めません!」

「神は全ての正だろう!! キミのその汚れた考えを浄化してやるよ!」

「いいえ、違います!! 汚れている者など、存在しないのです! その考えこそが間違いなのです!」


——汚れている者が、存在しない……だと?


ミカエルが僅かに眉を寄せた。


——では、僕も……?


ドクン!! と、ミカエルの中で何かが鼓動した。


 ……何だ?この感覚は。

 と、思わず胸に手を充てる。眉を寄せ、ガブリエルを見て、その意志の強い瞳に困惑した。


「……キミは、誰だ?」


唇を噛み、ミカエルは僅かに首を傾げ、レアンを見つめた。レアンは答えずに真っ直ぐと見つめ返した。


 エラー音がミカエルの脳内を支配した。これ以上は何も思考してはいけないと、上位権限による抑制が走ったのだ。


 ふっとミカエルの瞳から光が失われた。その様子に気づいて、レアンは眉を寄せた。まるで心を失ったようなミカエルの表情にゾクリと悪寒が走る。

 神の支配下にある『Avatar』の限界か……?


「ソノ娘ヲコチラヘヨコセ、ガブリエル」

「お断りします。兄上、今はお分かりにならないかもしれませんが、いずれきっと分かりますから。今は目を瞑って頂けませんか」

「理解不能ダ」


 カツリ! と、ミカエルは杖で床を突いた。レアンの後ろで里桜はビクビクしながらその様子を黙って見守るしかなく、里桜を睨みつけるミカエルの視線からレアンは庇う様に里桜を自分の後ろへと隠した。


「ミカエルさん。どうしちゃったの? なんだか……」


里桜が心配して声を発した。ハッとしたようにミカエルの瞳に光が戻り、彼は額を押えながら首を左右に振った。

——なんだ? 僕は一瞬気を失っていた様な……?


「兄上、落ち着いてください。ちゃんと説明をしますから」

「お断りだね」


墜ちたガブリエルの言葉を聞く気などない、と、ミカエルは頑なに拒んだ。


「キミの話なんか聞いてどうなるっていうのさ? 説明はその娘にしてもらうとするよ。その娘ならば尋問に耐えられるとは到底思えないからね」

「尋問とは、何をするおつもりですか?」

「どうやってこの天上に来たのか、何が目的なのかを聞くに決まっているじゃないか」

「それは拷問も伴うのでしょう?」

「素直に応えなければ当然の報いだろう」

「兄上、もう一度言いますがお断りいたします。彼女は私が引き取るお約束でしょう」

「堕天使の言う事なんかに耳を貸す気はないよ」


レアンはミカエルに跪いた。その行動をミカエルは唇を噛み締めて見下ろした。


「……どういうつもりさ?」

「兄上、お願いです。どうかご慈悲を」

「誰にさ!? その娘にか!?」

「私にです」


怒りを露わに眉間に皺を寄せるミカエルに、レアンは頭を下げた。


 ファメールがアルマゲドンにダイブすれば、ミカエルの中に入るはずだ。今はその時まで待つしかない。それにはどうにかこの場を乗り切らなければならないのだ。今ミカエルに、里桜に手出しさせるわけにはいかない。それを赦してしまえば、ファメールがこちらに来た時に壊れてしまう。


 里桜を、愛する人を傷つけてしまったという罪悪感に押しつぶされ、気が触れてしまうかもしれない……。


 レアンは必死の思いだった。兄は、ファメールは傷つきやすいという事を理解していた。それは同じくあの養父の元で実験体とされたからこそ分かるのだ。ファメールがどのような事をされていたのかまでは知らない。けれど、想像を絶する仕打ちをされていた事には間違いないだろう。

 養父は恐ろしく人の心を熟知していた。どうすれば深く傷つき心が抉られるのか、相手を理解することでその弱点を的確についてくる非情で残忍な男だ。


 負の連鎖。虐待を受けた者は、自分も子に対して虐待をする確率が高いのだという。自分達は絶対に人を傷つけない。連鎖は断ち切ると三人は言葉に出さないものの誓っていた。だからこそ、今ここを譲るわけにはいかない。里桜を守る事も勿論だが、兄を守る事も使命なのだ。


「ガブリエル。サマエルが失われて尚、キミまでも失いたくはない。僕の気持ちが分からないのかい?」

「兄上、どうか。時間をください。私の為に」

「質問に答えろと言っているんだ!」


 ミカエルはしびれを切らし、これ以上は時間の無駄だと、里桜を消す為杖を振りかざした。レアンが銀製の剣を抜きミカエルの魔術を弾くと、弾かれた魔術が壁にビシリと(ひび)を入れた。あまりの衝撃に里桜が悲鳴を上げて座り込み、レアンはこれ以上里桜を怯えさせてはいけないと、ミカエルの前でひれ伏さんばかりに頭を垂れた。


「兄上、どうか!!」

「キミもサマエルと同じく僕に封印されたいのか!!」


——封印……?

 レアンは眉を寄せ、ミカエルを見つめた。


「堕天し、神の御許を去ろうというのか。ガブリエル!!」


ミカエルの深い心の傷がその金色の瞳から伺い知れた。


……まずい、と、レアンは考えて、タラリと汗が頬を伝った。

 アルマゲドンで創成されたミカエルは、サマエルである、アルカを何かしらの理由で封印した。そしてその時に深い心の傷を負っている。このまま現実世界にいる兄がダイブし、ミカエルの記憶を継承したのなら、兄の心を更に深く抉る事になるかもしれない。


「いいえ、私は兄上と共に居ます!」


 レアンは叫ぶように声を発した。神が誰であろうとも構わない。自分は兄の側に居て支えるのが使命なのだ。

 三人出会った頃からずっとそうだった。秀才でありながら傷つきやすい兄の側で。いつも明るいふりをして心はすでに傷だらけになっていたアルカの側で。自分ができることは何も無いかもしれないと思いつつも、そこに居る事こそがレアンの使命であると思い、また支える事ができていた。


「決して、兄上をお一人にしません! どうか私を信じて頂きたい!」


 確固たる意志を込めてマリンブルーの瞳を向けるレアンに、ミカエルは静かに金色の瞳で見下ろした。

 未だかつて、こうもガブリエルが自分に盾突いた事など無かった。サマエルの言ったブルージルコンの瞳の女性とは、一体何だというのか。ひょっとして、サマエルもこの娘に係わったが故に……?


「何故だ。その娘に何故そうも拘る。理解ができない……! ガブリエル。僕はキミまで失いたくは無いというのに!」

「兄上……」

「僕の側を離れないというのなら、その娘を消させてくれ!!」


ミカエルは再び杖を振りかざした。里桜へと向けられた雷をレアンが剣で弾こうとしたが、所作が僅かに遅れた。レアンは唇を噛み、自らの身体を以って里桜を庇った。


「レアン!!」


悲鳴を上げ、里桜は倒れ込むレアンに触れようとしたが、ミカエルに腕を掴まれ阻止された。


「離して!」

「黙れ! ガブリエルに触れるな!」

「酷いよミカエルさん! レアンは……ガブリエルは誰も傷つけてもいないのに、こんなことするなんて!」

「ガブリエルが勝手にキミごときを庇ったからさ! キミが居なければ事は起こらなかった! さあ、僕と一緒に来い!」


「なりません……兄上……!」


レアンが焼け焦げた手を伸ばし、里桜の腕を強引に引くミカエルの服の裾を掴んだ。


「彼女を傷つけてはなりません! 兄上が傷つきます! どうか……!」

「僕が傷つくだって? どういうことだ!?」


レアンは激痛に耐えながら朦朧とする意識をなんとか留めようとしながら言葉を発した。


「彼女は……兄上のお心を救う事ができる唯一の……」


気を失いそうなレアンを見つめながら、ミカエルは唇を噛んだ。天使とは、見返りを求めてはならない。与える事はあっても、与えられる事を望んではならない。


『愛される事を望んではならない』


「ミカエルさん、ガブリエルさんの治療をしないと! お願い、尋問でも何でも受けるから、治療してあげて!」


懇願する里桜の腕を強く掴んだまま、ミカエルは首を左右に振り、「黙れ」と言った。


「傷が癒えればすぐにまたキミに毒されるだろう。僕はガブリエルにこれ以上神に背くような行為をさせるわけにはいかない。暫くそのまま反省して貰おうじゃないか」

「レアン!!」


ミカエルが杖を翳し、里桜と共にフッと姿を消した。

 体中の激痛に耐えながら、レアンはミカエルに里桜を連れ去る事を許してしまったという事実に、発狂しそうな程に悔やんだ。


——兄上、どうか傷つかないでください。里桜、どうか、お願いですから兄上がアルマゲドンにダイブしたときに、恐れたりなどしないでください。どうか……


「……こっぴどくやられましたな」


溜息をつく男性の声に、レアンは瞳を開く事もままならず、黙って耳を傾けた。


「致し方ない、ミカエル殿に話をと思って訪れたのだが。暫し待機とするか」


男性がレアンの肩に触れた。パッと光が発せられると共に、二人が姿を消した後、ラファエルが慌てた様子でパタパタと執務室に戻って来た。


「あれ? ガブリエル様?? 大怪我で身動きが取れなくなるだろうから、治療しておけとミカエル様からの指示書に書いてあったというのに……一体どこへ行ったのです?」


キョロキョロと辺りを見回し、「見つけられないとミカエル様に殺される!!」と、顔面蒼白になり、大慌てでまた駆けて行った。

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