儚げな貴女は
掲載日:2023/01/09
僕は今日も貴女に恋をする。
貴女は外見こそ儚げだが。
芯はしっかりしている。
僕は弱っちくて外見も中身も子供っぽい。
貴女にはとてもじゃないが、釣り合わないな。
それでも、貴女が好きで。
いつかは想いが届いたらいいな。
僕より、貴女は一歳上だ。
ちょっとだけ、お姉さんで。
背が小柄で華奢ではあるけど。
貴女は僕に笑いかけてくれる。
「もう、あんたは世話が焼けるわね!」
そう言いながら、転んだ僕に手を貸して立ち上がらせてくれた事もあったね。
幼い頃は、遊び仲間で良かったけど。
成長していくにつれ、それでは満足できなくなった。
そして、十五歳の夏。
僕は貴女に婚約を申し込んだ。
貴女は最初こそ、戸惑っていたが。
少しずつ、僕を受け入れていってくれた。
翌年の春、僕の隣で穏やかに笑う貴女がいて。
夏頃に正式に僕らは結婚する。
やっと、貴女は僕のものになった。
凄く昏い喜びが体に満ちる。
反対に、幸福感もじわじわと出てきた。
貴女を愛しているよ。
ずっとね。
――完――




