外伝 ???
これはアドバンの死後間もない話である。
「で?回収は出来たのかい?」
「は、はい!無事回収はできました。」
「ご苦労 じゃあ能力について説明してくれるかな?」
「はい、今回のロストシリーズですがトゥエルブではありませんでした。階級としてはバレル級が妥当だと思われます。」
男が笑った。
「バレルねぇ〜 じゃあ聞くけど何故バレル級にも関わらずこれといった特異性は見られないのかな?」
「それは魔力所持量も少ないので特異性を持たなかったのかと……」
「じゃあ前回、回収したバレル級は階級に見合わない能力を有していた。君の推察とは合わないね」
「ぜ、前回が異常なだけであって過去全てのバレル級ロストシリーズの調査・実験を行いました!」
「ん?なら貧欲な雨はバレル級だけど準トゥエルブに該当するよ」
「そ、それは......申し訳ございません!再度調査を行いますのでお許しを!」
少しヒョロそうな男が許しを乞う。
「いや、もういいさ。もしかしたら血で反応するシリーズかもしれない」
といい、指を振ると
ーー次の瞬間、男の首が飛んだ。
「ア……ひゅ?」
間抜けな声を出し血飛沫が舞い、床が血でベトベトになった。
「片付けといてね。じゃあ」
男が消えた。
「行ってらっしゃいませ」
女が指を鳴らすと黒いの服に身を包んだ人型実体が現れる。
「そのゴミの始末と再度調査及び実験しなさい。ミスは許されません。」
「了解しました」
「よろしい。では私も仕事がありますので........」
女が飛び去った。
・・・・・・・
男が自分の拠点を飛び去り、ある地下遺跡についた。
「あぁ!やっとだやっとやっと世界を救える。この汚れきった世界を、救済の時は近い。ふははは」
男が奇妙に笑う。
すると、1人の女が入ってくる。
「あら、いらしていたのですね。枢機卿殿」
「あぁ、今来たんだよ、待たせたね」
「いいえ、お帰りなさいませ。我がマスター」