始まりの第四章
むずかちぃ
俺は叫んだ。
何故自分がこのような目に合わなければいけないのか。
両親には捨てられ大切にしてくれたアドバンは死に、現実を否定したかった。じゃないと精神が壊れそうだった。
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
その時、
「辛かったな」
そっと背中に手が置かれた。
「これからは俺が側にいてやるからもう泣くな」
「こう見ても俺は騎士だ。守るもんは守るそれが騎士だ。」
「だからお前をこれから守ってやる。だから笑え」
「ほ、本当か?」
「あぁ本当だ。天使様に誓ってやる!」
その不器用な笑顔が俺をより安心させた。
「なぁ?なんであんたは俺をそんなにも……」
「そんなにも心配してくれるかって?そりゃおまえ騎士だからだろ」
「ふっ、なんだよそれ」
俺は可笑しくて笑った。
「ふっはははははは」
つられてガイルも笑った。
「今日からよろしくな、ギム」
「よろしく、ガイル……さ……ん」
俺は恥ずかしくて名前を呼ぶのは少し躊躇したのだが何とか呼ぶことができた。
すると、ガイルさんは初めて子供に名前を呼んでもらったことが嬉しかったのか、次の日笑顔で出勤したことに同僚から変な目で見られるのはまた次のお話……
序章は基本短いです