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幼馴染みは残酷に飴と鞭を使う  作者: 明瀬 うらび
出会い~中学生編
6/79

6、幼馴染みの友達の疑問~高瀬視点~

「なんでくっつかないんだろうな。あの2人」


昼休み食後のポッキーを食べながら、神埼に聞いてみる。


あの2人とは、テニス部部長綾部くんと、マネージャーで同じクラスの星野のことだ。


「・・・いろいろ事情があるんだろ。綾部に。」


「でもさ、昨日の告白断った言葉とか、あんなの聞いて、ときめかない男なんているか?俺だってドキッてしたぜ」


星野は一般的に可愛い部類だと思う。綾部くんの隣にいて少しでもふさわしいようにと、日々努力しているからだろう。

本人は普通でとにかく平凡と思っているみたいだけど。


だけど、そんな可愛い星野には、今まで誰も告白しようとする人はいなかった。


理由その1。

星野の気持ちは学校中に知り渡っている。本人も堂々として隠そうともしない。

星野にとって、綾部くんを好きなことは当たり前のことだからだそうだ。


理由その2。

これが大きな原因だろう。星野が好きなのが綾部くんということだ。

よく本なんかで見る、あいつを忘れさせて俺に振り向かせるというのが1000%出来ないだろう、とにかくハイスペックな綾部くん。


学年1位の学力、テニス部部長を努めるカリスマ性、更にテニス以外もスポーツ万能、そして完璧な容姿。


要は最初から無理なのがわかっているから、星野に告白する勇者なんていないのだ。


1年の時から、部活でも話していたけど、星野とは中2で同じクラスになり、一緒にいることが増えた。


俺の恋愛相談にのってもらったり、新発売のお菓子を交換したり、神埼と3人で自習時間サボって屋上行ったり。

俺が1番異性で仲のいいのは星野で、俺達は親友だと思ってる。


星野には幸せになってほしい。


俺はずっとそう思っているのに、進展しない2人。


なんでなんだろう。星野は気持ちを伝えて、答えを求めているのに。


綾部くんはいつになったら、星野に答えを出すのだろう。




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