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幼馴染みは残酷に飴と鞭を使う  作者: 明瀬 うらび
出会い~中学生編
3/79

3、飴と鞭(後編)

今日は天気予報で真夏日になるって聞いたから、アイスノンでタオルを冷やし、冷たいドリンクも多めに作った。


部員のみんなにそれぞれ渡し、次に陽くんに渡すと

「本当に咲良は気が利くよね。そういうところ好きだよ」なんて言ってくる。


・・・出た。飴。


深い意味はないんだろうけど、こういう風に好きって言われると、嬉しくて心臓が跳ねる。


陽くんは人の扱いが上手い。あたしが陽くんを諦めようと思うたび「好き」と言う。

そのたびにやっぱり陽くんが好きなことを自覚して諦められない。

それの繰り返し。


「よく続くなぁ。感心するわ」


「本当に星野は根性あるよな」


と声をかけてきたのは、テニス部の高瀬(たかせ) 和也(かずや)神埼(かんざき) (あきら)


高瀬くんと神埼くんはテニス部でも一緒だけど、同じクラスでもある。他の部員達よりは仲が良かった。

2人ともイケメンの部類に入るけど、陽くん以外の男に興味がないあたしとは一緒にいて安心、面白いとよくかまってくる。


・・・安心ってなんだ。


高瀬くんも、神埼くんも陽くんほどじゃないけど、モテる。それぞれファンクラブまであるほどだ。高瀬くんは明るくて、甘いもの大好き、そして人懐っこい。1度懐に入れた人間にはとことん優しい。


神埼くんはもの静かだけど、中学生とは思えない色気みたいのがあり、のんびりしてる。いわゆる癒し系だ。


まあ、あたしの気持ちは2人だけじゃなく、テニス部員にはバレバレだ。まわりのみんなも応援はしてくれて、暖かい目で見守ってくれるのだ。あたしはいい仲間に恵まれているなとしみじみ思った。


朝練が終わって、みんなで教室に行こうとすれば、陽くんのロッカーからラブレターが何通も出てきた。日常茶飯事のことだけど、いつも不安になる。


誰かのものになるんじゃないかって。


「朝からそんな顔しちゃ駄目だよ。」

あたしの頭に手をポンと乗せて言うけど、気持ちは浮上しない。


「咲良が「俺のこと好きだから、誰のものにもならないで」って言えば全部断るけど、どうする?」


あっ、また出た。飴。


自惚れちゃダメだ、ドキドキしちゃダメだって自分に言い聞かすけど、


あたしは結局陽くんの言うとおりに言葉を言うのだった。






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