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幼馴染みは残酷に飴と鞭を使う  作者: 明瀬 うらび
出会い~中学生編
1/79

1、あたしの幼馴染み

ご覧になって頂きありがとうございます。

少しでも楽しんで頂けたら幸いです


あたし星野(ほしの) 咲良(さくら)には、好きな人がいる。

片想い歴10年。人生の半分以上彼が好きって思いに占められてる。


彼こと綾部(あやべ) (はる)との出会いは幼稚園。あたしがこの地に引っ越して来たのは4歳の頃。


子どもながら緊張して幼稚園に行った初日、陽くんに一目惚れしたのだった。天使って実在したらきっとこんな感じだろうって、絵本で見た天使よりも綺麗だと思った。

大きくてキラキラな目、血管も見えそうな白くてつるつるな肌。

勿論、陽くんの周りにはいつも女の子が集まった。


あたしも勿論その中のひとりだった。陽くんは運命の人だからって勝手に思っていつも一緒にいた。


「邪魔」「うざい」「どっか行って」と陽くんに言われても、綺麗で透き通った声が近くで聞けて嬉しくて、ニコニコしてた。


今思えば、あたしってヤバかったと分かるけど、小さい頃はあまり考えたりしなかったからーーー。


あの頃の陽くんの口ぐせは「理解出来ない」だったっけ。


あれから10年中学3年の今、あたしは変わらず陽くんが好き。


平凡、普通という言葉が似合うあたしだけど、ひとつだけ自慢出来ることがある。陽くんっていう幼馴染みがいること。


テニス部の朝は早い。朝が苦手なあたしが毎日頑張っているのは、陽くんのため。

陽くんと少しでも一緒に居たいと思って、中学1年の時、テニス部のマネージャーになったけど、現実はうまくいかない。

部員が多いし、やることも沢山あって、なかなか陽くんと話せない。フェンスの向こうで眺めているそこら辺の女子の方が陽くんを沢山見れて、応援も出来るし、羨ましく感じる。

でも、マネージャー特権がある。練習が終わったら、家まで陽くんが送ってくれる。まあ、家が近いからって理由だけだろうけど。


今日もあたしは陽くんと帰っていた。話すことは他愛ないことだけど、楽しかった。

そして、別れ際にいつもの言葉を言う。


「あたし、陽くんのこと好きだよ」


陽くんから返ってくる言葉はいつも同じ。


「知ってるよ。それじゃあ、また明日ね」


いつも笑顔でかわされてしまう。

陽くんの後ろ姿を見ながら思った。


あたしは、あと何年陽くんのことを思うのだろう。


そして、あと何回好きって言えば、陽くんに届くのかな。




マイペースに更新していきます。よろしくお願い致します

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