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女子会




サロンにてようやくローズお姉様に会えました。わーいやったね!

ローズお姉様と私で10cmくらい身長が違うのはどうして……どうして……。


それはともかくとして、ローズお姉様のお隣に疲れ切った表情のヒロインがいた。デフォ名のミーシャ・シュトレーゼというお名前だ。


「ホーンス家のケビン様は知っているでしょう?あの人、ミーシャさんを研究したいと追い回しているの……困った方よねぇ?」

「レオお兄様のような方ですね……」

「レオ“先生”も彼を唆しているところがあるから困るわ」


ローズお姉様が頭を悩ませているなんて……!レオお兄様許すまじ!

バベルが一つ頷いて、「旦那様へ報告させていただきましょう」と言った。レオお兄様もお父様には弱いのである。いわく、「勝てない勝負はしたくない」らしい。


「なんだか、ホーンス様よりレオ先生の方が罰が重い雰囲気……」

「教師と生徒では責任の在り方が違いますのよ?ミーシャさんはわたくしの友人ですもの、助けさせてくださいませ」


ローズお姉様の女神のような笑顔プライスレス。お友達認定私もされたい!けど妹と呼ばれるのはこの世で私一人……!私の方が特別……!


「あの、妹さんは……」

「この子はわたくしが大好きだから」

「大好きですわ」


愛しています。前世から。

「困った子ねぇ」と微笑みながら頭を撫でていただいてすっかりご満悦です。これが妹の強み……!


「フィーネ、今日呼んだのはミーシャさんだけの問題ではないのよ。姉の話を聞きなさい?」

「はい……?」


紹介したいだけかと思ったわ。違うのか。しかもなんか問題起こってるの?やだなぁ。


「グリンディア嬢がどうやら逆恨みしていてよ。彼女、何故かあなたとミーシャさんを目の敵にしているようだから気をつけなさい」

「まぁ!なんということ……!わたくしたちの妖精姫に害意を持つなど我がトーラス公爵家の威信を持って家ごと蹴散らして差し上げてよ!」

「ひぃ……!」


後ろからいきなり現れた黄土色に近い濃い金髪で……ドリルヘアーのレティシア様に吃驚してしまった。

なんで言ってくれなかったの、とバベルを見ると困った顔で「トーラス様には害意はこれっぽっちもございませんので……」とのこと。違うの。私が失礼をしちゃうの。知らせて。


「妖精姫……、ですか?」

「シュトレーゼさん……長いですわね。わたくしもあなたをミーシャと呼びます。代わりにわたくしの名を呼ぶ栄誉を授けましょう」

「あ、ありがとうございます、レティシア様……」


トーラスの方がレティシアより文字数が少ないとかいうツッコミは不要だ。なんというか……こういう人なので……。


「ミーシャはお家の都合で王都の事情には詳しくはないと聞きました。フィンのことを知らぬのも仕方のないことです。この子はこのお人形のような小さくて愛らしく可憐な容姿から妖精姫と呼ばれているのです」

「言われている、というよりはレティが必死に広めたのよねぇ……」


ローズお姉様の困った顔を見たミーシャが小声でなるほど、というように頷いた。レティシア様、良い人なんですけどね。こういうところがね……。


「ミーシャ様はともかくとして、わたくしは同じ公爵家の者です。自分で対処せねばなめられてしまいますわ、レティお姉様」


そう言うと、「でもわたくしも守りたいのですもの!」と悄気てしまった。げ、元気出せー。


「助けが必要なときは頼らせてくださいまし」

「一番に言いに来るのですよ」


それはアルお兄様に怒られてしまうのだけれど。

そういえば、学力検査で上位3名になると生徒会へ入れるのだっけ。義務ではないけどお兄様と一緒にいられるなら入るのも有りかもしれない。たぶんテスト結構良いとこいってると思うんだよね。

……正直いうと絡まれるのも面倒なのでお兄様達助けて!!

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