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伯父様といっしょ 2




「美味!!」



エドがこれだけテンション上がってるの珍しいので思わずじっと見つめてしまった。


いやしかし、それにしてもホケホッホーあの覇気のない鳴き声の割に美味しいな。あと、覇気のない声の割にすごい抵抗だったなぁ。

最終的にユウが植物の蔓で足と羽根を絡め取って討伐していた。バベル曰く「倒すだけならすぐ済むのですが、食べられるようにと思うとどうにも……」らしい。ランスロットも同じことを言っているあたり、二人とも意外と似てるのかもしれない。だって油断してると死ぬものね。



「もっと食べると良い」

「ユート殿下、自分で食べます」



あーんをやろうとするのやめて欲しい。なんかレティお姉様とか、我が国の王子殿下とかミーシャお義姉様とかもやろうとするんだけれど、私幼児や人形じゃないんですよ!!



「ユート殿下、お嬢様はその手の行為、ロザリアお嬢様以外では地雷なので好感度が下がりますよ」

「そうなのか?すまない、アナスタシア皇女殿下にロマンス小説なるもので女心を研究しろと言われたのでその成果を見せる時が来たと思ったのだが……」



顎に手をやって「実施とは難しいものだな」と呟くユウ。素直に理由を教えてくれたあたり親切だ。もしかして、殿下たちもそっちだった?

ちょっぴり申し訳なかったので彼の方に私の分のお肉を少し分けておいた。

ユウは笑って「気にすることはないのに」と言った。



「お嬢様、お疲れではありませんか?」



ドロシーが気遣わしげにそう言ってくれたので振り向いて大丈夫よと言おうとしたら、ドロシーが血まみれだった。



「怪我!?」

「いえ、あの鳥ってば思ったより暴れまして……」



ふふ、と笑うドロシーはホラーである。

後ろに隠し持っているのはトサカがちらっと見えてるところを見ると首だろう。気遣うところが違うぞ、ドジっ子さんめぇ!!



「ドロシー。とりあえず後ろのそれを処分して着替えるか洗浄魔法をかけてこい」



淡々とそう言って、間に立ったバベルが溜息を吐いていた。なお、サクッと処分して帰ってきた彼女はそのまま帰ってきて私の前で洗浄魔法かけていた。魔法ありの世界ってこういうところが便利だなって思う。



「あともう少ししたら転移ポイントつくってあるから、そこから直接向かおうか」



闇の魔法って便利だなぁ。

ところで伯父様、寝るときも仮面つけたままなの?マジで?

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