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再会は山の中 4




ユウが なかまに なった !


いやなんで。

やりにくくない?色々と。そうでもない?まぁユウがいいならいいけどさぁ!



「親から許可は取った」

「はぁ……」



柔らかく微笑むユウが頭を撫でてくる。目線を合わせて、「今度は、絶対に俺が守るよ」とか言われて少しだけドキッとしたけど別に守られたくはないかなぁ!!できたら自分の命優先にしてほしい。どいつもこいつもふとした瞬間に命簡単に捨てようとするのやめてほしい。私より長生きしろ!



「もちろん、俺も生き残る」

「そうしてくださいませ」



いやほんとに。

目の前で死ぬとかは絶対にやめて欲しい。私のために死ぬとかはもっとやめてほしい。



「ダメだ。姫さんに過保護になる気持ちが分かってきた」

「今更か」



バベルに鼻で笑われるものの、深く息を吸い込んでゆっくりと吐くことで気分を落ち着かせたランスロットは地面に刺さった剣を取って振り払った。



「お前と喧嘩したいって思うほど命知らずじゃないんだ。煽るな」

「そうか。個人的には晒し首にしてやりたいから殴りかかってきて欲しいところだがな」



表情すら変えずに怖い発言をする専属執事に頭痛がしてくる。いやうん。なんか最近体調不良がいつものことになりつつあるので、どっちかわかんなくなるから困るな。ドロシーには黙っててって言ってあるけど、毎朝めちゃくちゃ不安そうな顔していて申し訳ない。旅終わったらむしろ身体が楽になりそうなのでもう少し我慢して欲しいし、お父様もお母様もガンガン手紙飛ばしてくるのやめて欲しい。心配なのは分かったけどこっちで紙の保存するの結構大変だし、お父様とお母様の手紙とかもう「推しの手書きメッセージ」なので燃やすの躊躇してしまうから。


そんなことを考えていると、何か音がしてその方向を振り返ると、ユウが魔物斬って刀をしまうところだった。



「それじゃあ、行こうか」差し出された手に手を重ねるとバベルが「お嬢様はこちらです」と引き剥がしてきた。



「お嬢様は未婚の高位貴族の御令嬢だという自覚が足りません」



あ、はい。ごもっともです。


そういえば、レオお兄様たちは平気かしら。研究で寝食忘れてないといいのだけれど。あと、ミーシャお義姉様たちも巻き込まれてなければいいのですけど。

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