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プロローグ~求める声~
グギャン!
ガガッ
音がする……
どこからともなく…………
……金属のぶつかり合う音が…………
ザン! ギャンッ
ズゾゾゾゾゾォォォォオオオオオ
何かが吹き飛ぶ音が………
誰かの悲鳴が………
………
……
…
聴こえる
深夜……物音に目を開けると、そこは戦場だった。
見たこともない森の中、5人の少女達がモンスターと戦っている………
俺はそれを背後から見ていた。
「キャッーーーーーー」
ひときわ巨大なモンスターの一撃が大地を割ると……ああ、少女達が吹き飛んだ。
「あちゃーーーっ ヤバイヤバイヤバイ~ヤバイっすなあー」
「ふむぅ これは撤退するしかない……かぁ」
「撤退って……領主がいないと……で、できないんじゃなかった?」
「ぐっ じゃ、じゃあ……」
「クックック……お終いですね……ジ・エンド……終了……死ねばいいのに」
「た、助けて~~~~~!領主サマ~~~~!」
「え?」
少女達は突然、俺の方をふりむいて……助けを求めた。