第8話 新能力
……しばらく悩んだ結果、俺はマシンガンナーにすることに決めた。理由としてはいくつかある。
まずくだらない理由はやっぱり銃はカッコいい。
次に真面目な理由だが、いつまでもマナリスに頼りきりは良くないと思ったからだ。
マナリスの攻撃補正値は52だ。今はまだ倍以上に攻撃力が上がるがあのカエルもどきのステータスを見るとDランクで既にマナリスの攻撃補正値の倍近くあった。
MPを使えば補正値を上げられるが、MPで出来ることも色々あるだろう。
だから、マナリスに頼りきりになりそうなアサシンではなくそれ以外の攻撃方法が手に入りそうなガンナーに決めたわけだ。
という訳でガンナーに進化する。その前に今のステータスを見ておこう。
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名前:
種族名:マシンドール
状態:通常
性別:不明
LV:8/8
HP:12/40
MP:5/40
攻撃:16+52
防御:24
魔攻:8
魔防:16
敏捷:16
ランク:F
装備
『魔剣 マナリス:D』
スキル
『鉄の体:LV3』『演算:LV1』『毒無効:LVー』『麻痺無効:LVー』『睡眠無効:LVー』『病魔無効:LVー』『飢餓無効:LVー』『口渇無効:LVー』『失血無効:LVー』『酸素欠乏無効:LVー』『痛覚無効:LVー』『神鑑定:LVー』『ロケットパンチ:LV1』『短剣術:LV2』『瞬歩:LV1』
称号
『魔なる神の加護』『盗っ人』『同族殺し』『回避王』『生還者』
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かなり強くなってきてるな。オール1だったのが懐かしい。……別に戻りたくないけども。
しかし、魔攻が酷いな防御の三分の一だぞ。
まあいい、進化したら多分上がるだろう。というわけで進化!
[【マシンドール】が【マシンガンナー】に進化します】
その声が聞こえると前回の進化のように身体に熱が走り、身体が発光する。
身体が大きく膨らんでいき、腕の形が変わっていく。
そして、光が止むと、俺は2m程に変わり、右腕の肘から先が銃へ変わり、身体の色が黒に変わった。
[スキル『射撃:LV1』を獲得しました]
[スキル『格納庫:LV1』を獲得しました]
[スキル『金属変形:LV1』を獲得しました]
[スキル『気配感知:LV1』を獲得しました]
うお、一気に増えたな。全部気になるな。
[スキル『鉄の体』がLV3から4に上がりました]
[スキル『演算』がLV1から2に上がりました]
スキルレベルも上がったな。どれ、ステータスは。
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名前:
種族名:マシンガンナー
状態:通常
性別:不明
LV:1/18
HP:40/40
MP:44/44
攻撃:18+52
防御:20
魔攻:22
魔防:20
敏捷:16
ランク:E
装備
『魔剣 マナリス:D』
スキル
『鉄の体:LV4』『演算:LV2』『格納庫:LV1』『気配感知:LV1』『毒無効:LVー』『麻痺無効:LVー』『睡眠無効:LVー』『病魔無効:LVー』『飢餓無効:LVー』『口渇無効:LVー』『失血無効:LVー』『酸素欠乏無効:LVー』『痛覚無効:LVー』『神鑑定:LVー』『ロケットパンチ:LV1』『短剣術:LV2』『瞬歩:LV1』『射撃:LV1』『金属変形:LV1』
称号
『魔なる神の加護』『盗っ人』『同族殺し』『回避王』『生還者』
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うおい、防御下がっとるやないか。でも攻撃は思ったより低くないな。逆に言うと魔攻は思ったより高くない。レベル上がっていくと差が開くかな?って前回の進化の時にも思ってたな。最終レベルで結構差があったし大丈夫だろ。
しかし、レベル1でかなり強いな。この世界ランクが上の奴には勝てなさそう。俺はマナリスがあるから攻撃面はなんとかなるが攻撃を食らうとヤバイ。
後は、HPとMPが回復してるな。つまり、この2つは進化すると回復するみたいだ。これはいいな。
よし、じゃあ、スキルの説明を見るか。
射撃****************
銃の扱いが上手くなるスキル。魔力で弾丸を発射する。
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うん、そのままだね。まあ、魔力で弾丸を発射するってのがあるけど。つまり、MPを消費するんだろうな。
格納庫***************
スキルレベルに応じて、自身の中に物を収納する。武器類以外は不可。
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ほお、便利だな。武器類以外はダメなのがあれだが。かなり便利であることに違いはない。
金属変形**************
触れている金属の形を変える。スキルLVに応じて変形スピードや変形させられる金属の種類が変わる。
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ほほう。これまた便利だな。スキルレベルを上げれば敵の鎧や武器を使えなく出来るのではないか?……何、人と戦うのを前提にしてるんだ。でもこの身体だとな。
気配感知**************
自身の周囲の生物の反応を感知する。スキルLVが上がる毎に精度と範囲が上がる。
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お、これも便利だな。ん?でもこの説明だと俺みたいな機械系の魔物は感知できないのか?これはかなりのアドバンテージなんじゃないか?相手がこのスキルを持っていても俺は感知されないってことだからな。
さて、試しに使ってみるか。
…………。
ふむ。なんか薄っすら何かいるかな?ってわかるくらいだな。範囲も10mくらいだし。スキルレベルが上がればもっと便利になるかな?
さて、気配感知をして気がついたが、さっき狩った幼虫達が来た方向から複数の気配を感じた。
俺はすぐに回れ右をして逃げ出した。
……格好悪い?生きるが勝ちですよ!