表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

今日から学校と仕事、始まります。①莞

無理な減量は良くないと、男は女にこの例えで言うのであるが

作者: 孤独

「はぁ、はぁ」


女は大変である。

男のようなガサツで汚い存在ではなく、常日ごろ、自身のケアに気を遣うのである。

抓めてしまったお腹の脂肪、ビックリするほど数値が上がった体重計。


汗臭いだなんて思われるから、堂々なんてできない。第一、可愛いくなる努力って女から見たら、嫉妬というか、軽蔑というか、ダサーいというか。……嘲笑による足の引っ張りあいになる。

たまにこの、『胸が成長したから体重が増えたんじゃないんですか?』と、自慢してんのか、コノヤロー目線での黒い発言。飛び交う、飛び交う。

でも、胸がデカイことは良い事だ。ふんっ。


「はーっ」


御子柴は、久々のジョギング5キロを成し遂げる。

良い汗を掻いたあとに冷たいタオルでキーンと、冷やす。でも、それよりも


「ビール飲みたい!!」


彼女は高校生なので、ダメです。


「ちょっとは落ちたかな」


体の脂肪分って急につくから厄介なのよね。継続的な運動ってなかなかできないし、ここは先んじて。いつもの体重より落としておこうかな。


「よーし、もうちょっと痩せておこう」

「無理なダイエットは良くないぞ」

「でも!今の気持ちのまま、痩せておけば。来週の半額ケーキを食べ過ぎても大丈夫!」

「あのな、お前の毒舌よりも体に毒だって」

「なによ、あんた!!……って、相場じゃない!」


女子に見られるのも嫌だったが、男子に見られるのも嫌だった。しかも、自転車で挨拶!?走れ、テメェ!ここ、ランニングコースなんですけど!


「ダイエットかー。女子は大変だな。お前も女子だな」

「五月蝿いわね、川中達には言わないでよね」

「別に言わねぇーよ。努力してるところを馬鹿にするわけねぇーだろ」



自転車から降りて、御子柴と一緒にベンチに座って休憩。


「ところであんたは何してたの?」

「筋トレ。でも、走るのは辛いから自転車でしてた。丁度、5キロ走った」

「あんた、馬鹿ね。5キロくらいは走りなさい。舐めすぎでしょ。バスケ部のくせに」



落ち着いたら帰ろうと思っていたが、そーいう心配されたため。御子柴は相場なりの意見を求める形で


「聞くけど。無理なダイエットって、どれくらい危ないと思う?男子的に」

「そーだな」


相場はダイエットを我慢比べと考えて、御子柴にこーいう形で伝えてみた。


「今日一日、エロい妄想、実体験なしで過ごす。くらい危険だな。やべぇ」

「は?」

「女子には分からんよ。見えているもんが違い有り過ぎて。男の魅力より、女の魅力が優る」


胸、尻、太もも、眉毛、マニキュア、唇、目、ファッション、アクセサリー


「女子は可愛いとこばっかだから、そーいう妄想を捗らせるんだよ!それを禁止したら男じゃねぇーんだよ!!」

「ダイエット舐めんな!!それただの○○禁!!一緒にするな!身を削ってるんだぞ、こっち!」

「こっちは○○○○するの我慢してんだよ!!その苦しみわかんねぇだろ!お前等よりもキツイんだぞ!」

「なんだとコラぁっ!私がそーいう踏み込んだ発言まですると思ったか!?」



なにあれ?痴話喧嘩?みたいな、両者の怒号ある会話であった。ここ健全な公園ですので、そんな会話は夜でも止めましょうね。


「一度エロいの知ったら、たまんねぇわ!我慢できねぇんだ!!1週間も我慢したら、もう犯罪者になりそうだ!だが、理性でギリギリ堪える!あの感覚がダイエットと同じなんじゃねぇか!!男子的には!」

「煩悩馬鹿!!男ってアホ!ふざけるな!!ダイエットしてる全ての人に土下座して謝れ!!みんな、そー思われるだろうが!!女子がそー思われたら最悪だわ!」

「なにを!?そーいうもんだろ!女に食いたいケーキがあるように、男には揉みたい巨乳もある!」

「手を出すな!私、狙ってんのか!コラ!」


右ストレートで相場をぶっ飛ばす、御子柴。


「オラオラオラオラオラ!!」


そこからラッシュ!ラッシュ!!

右ストレート、左ストレート。フックも、アッパーも、キレにキレ!!



ドガアアァァッ


最後は金的キック!


「ふんっ。女のダイエットが分かっていない男は、最低ね。一緒にしないで欲しいわ!」


相場をKO勝ち!!そして、これはダイエットの方がキツイで確定で。

御子柴は相場の自転車に乗リ、相場は負けた罰ゲームとして、家まで走る事になった。


「殴られてこの仕打ちかい!!もう筋トレしねぇ!!」

「ほら!置いていくわよ!」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ