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序章 少年の夢

 初めまして。初投稿となります。お見苦しいかもしれませんが、よろしくお願いいたします。よろしければ感想をいただけると幸いです。

序章 少年の夢


 子供のころ、時計職人になりたかった。

 祖父が時計職人で、一度だけ修理中の機械式腕時計の中身を見せてくれた。

 あまりにも小さな歯車、複雑な組み合わせ。それらが狂いなく動き正確に時を刻んでいく。子供心にわくわくした。

 だから時計職人になりたかった。

 どうすればなれるかをインターネットで調べて、スイスやフランスのそういう専門学校へ行く必要があることを知った。後からそれ以外にも道があったことを知ったが、当時はそれが全てだと思い込んだ。

 だから英語やフランス語を勉強した。小学生なのに、まだ国語も良くわからないのに、二つの外国語を覚えた。

 しかし祖父の死後、その想いは急速に消えていった。

 ただ大好きな祖父に近づきたかったのかもしれない。その目標が消えた時、時計への想いも消えてしまったのかもしれない。

 中学、高校へと進み、様々なことを知った。将来のことも考えるようになっていった。

 そして自分には根底にゆるがないものがあるのを知った。

 機械が好きだった。

 歯車の動きも好きだし、油圧で動くシリンダーも好きだった。完成形である車には興味がなかったが、未完成の機械類、壊れた機械には非常に興味が沸いた。

 受験を控えた高校三年の夏。ある大学のオープンキャンパスに行った。

 そこでソレに出会った。

 一人の在学生が乗った、完全人力のパワードスーツ。

 その不完全さに惹かれた。

 だからその大学のロボット工学科へ進学した。


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